第26話

 日曜日。午後三時。萌はマンションのエントランスで、大樹の車を待っていた。


 服はオフィスカジュアルに近いものを選んだ。真剣な話し合いという意味を含ませつつ、またいつぞやのギャル服を身に纏う彼女との差を演出することも兼ねて。

 正直なところ、大樹はギャル系の女が好みだ。芸能人にしても、街ですれ違う人にしても、彼が興味を惹かれるのはそっち系ばかり。大樹自身が派手なわけでもないし、もっと言ってしまえば、多少もっさりしているというのに、女性の好みはそうだというのだから、人は見かけにはよらないと思う。

 カッチリしたお姉さんファッションが多い萌は、そもそもはタイプが違うらしい。一度、冗談で服装変えようかと言ったことがあったが、その時、大樹はためらいなく頷いた。すぐにフォローのように、今のままでも十分可愛いよと付け足してはくれたけれど、萌はわずかに引いてしまったことを思い出した。


「遅い」

 萌が目を落とした腕時計の長針は、まだわずかしか動いていない。けれどこうして待っている身としては、定刻通りでないとイライラしてきてしまう。

 大体、車なんかにするからだ。おおかた、途中の渋滞を考慮していないで出発時刻を決めたのだろう。何に対しても甘い見積もりしか出せない彼に、こうして苛立つのは日常茶飯事のこと。萌は彼が来るであろう方向を睨み付けたが、まだどこにもその姿は見当たらない。

「だから電車にすれば良かったのに」

 悪態をつきながら、何の連絡も入っていない携帯をぎゅっと握りしめる。

 大樹のことだ。十五分程度の遅れなら、何とも思わないで現れるだろう。これは逆の場合もしかり、萌が三十分遅れたって、彼は文句一つ言わない。自分に対しても、人に対しても、何に対しても甘いのである。それを優しさと取るか、負の意味で取るかは人次第だろう。

 そこからさらに五分経過。待ち合わせの五分前から待っている萌は、これで十五分程度ここに立ち尽くしていることになる。

 いい加減に腹が立って来た頃、大樹の車が滑り込むように萌の前に止まった。


「ごめんね。道が混んでて」

「だろうね。ていうか、遅れるなら連絡してよ」

「ごめん。すぐ着くだろうと思ってて」

 お決まりの謝罪を並べると、大樹は笑顔を向けてきた。ムッとしていたのに、萌からはそれ以上の苦言が出てこなかった。ようするに笑ってごまかされたということだ。

「いいよ、早く行こう」

「了解です」

 ちらっと確認したところ、カーナビの設定はしていないようだ。それほど通い慣れた道ということなのだろう。いらない事実を突きつけられたような気がして、さっそく萌の気分が落ち込む。

「突然行くからさ、もしかしたらいないかもしれないけど」

「それは昨日も十分話したでしょ。連絡は取りようがないんだから、仕方ないよ」

 この期に及んで、未だ彼の及び腰が伝わってくる。萌は彼を叱咤するようにこう言った。

「とにかく行ってみなきゃ始まんない。そうでしょ?」

 


 車はしばらく環状線を走った後、住宅街の中へと進んで行った。特有の細い道や曲がり角がたくさんあって、とても萌なんかじゃ危なくて運転できそうにないけれど、大樹はいとも簡単にそれらを走り抜ける。運転はもちろんのこと、この道に対する慣れもあるのだろう。十年近く、毎週のように通った道なのだろうから。

「この駐車場入れるから」

「はい」

 大樹がそう言って止めたのは、五台が満車の小さなパーキングだ。空いていた右端にバックで駐車する。これも萌には高度な技に思えた。そしてその姿をカッコいいと評価してしまう自分がいた。こんなときにそんなのんきなことを思うのだから、萌だって大樹といい勝負かもしれない。


「こっちだよ」

 萌は先を進む大樹を小走りで追いかけた。気分に合わせて歩みも遅くて良さそうなものだが、そこは違ったようで、いつも通りの速度でスタスタ行ってしまう。そうして数十秒歩いたところで、今日の目的地に到着した。

「ここ?」

「うん。二階の一番手前」

 目の前にあるのは五階建ての普通のマンションだ。高級そうでも、その反対でもない。築十年程度の、いたって普通の建物だった。大樹はエレベーターには乗らずに階段で上へと向かった。

「いるかな」

 萌はちらっと時計を確認する。四時を少し過ぎたくらい。外出したとしても、まだ小さな子どもがいるなら、もう戻って来ても良い頃だ。


 ピンポーン。呼び鈴を押す大樹の手は少し震えているように見えた。萌は中からは見えない位置取りに陣取って、相手の反応を待つことにした。

「ダイちゃん」

 中から確認したのだろう。女は大樹の名を嬉しそうに呼びながら、飛び出してきた。一方で大樹は、彼女が出てきてしまったことに落胆しているようだった。

「やっぱり会いに来てくれたんだ。りい、信じてたよ」

「…違うんだ。今日は用があってきただけだから。一人じゃないし」

「え?」

 リエは訝しがるように眉根を寄せると、大樹を押し退けるようにして外に出てきた。

「何で?」

 一気に負のオーラを纏いだした彼女に触発されるよう、萌の方も攻撃態勢を整える。

「こんにちは」

 淡々とした口調を目指したが、無理だった。顔を見た瞬間、色んな怒りがさあっと湧き上がって、どうしても感情的になってしまったのだ。

「どうしてカノジョさんが?」

「彼女ではありません。婚約者です」

 婚約者という部分をやたらに強調してみた。実際は、まだ口約束しかしていないけれど。

 リエはその萌の言葉に不快感を持ったらしく、あからさまに顔を歪めて、嫌みったらしくこう言った。

「あっ、そ。で、何の用?」

「これまでのことと今後のことについて、お話させてください。お子さんに聞かれたくないなら、場所を移動して」

「あたし、あんたと話すことないから」

 リエはバッサリそう言うと、大樹の腕を取った。

「ダイちゃん。ほら、みいたちも待ってるよ」

「待って。今日は遊びに来たわけじゃないんだ。結婚するにあたって、問題になることを解決しに来ただけだから」

「問題って? どういう意味? りいが何か悪いことしてるっていうの?」

 リエは対異性用であろう、潤んだ泣きそうな顔を浮かべている。大樹はこれで黙らせられるかもしれないけれど、萌にいたっては何の効果もないばかりか、更なる嫌悪感を増すだけだ。

 萌は、案の定ほだされそうになっている大樹の背に手を当てながら、淡々と告げる。

「実際していますよね。私の同僚もひどく迷惑をかけられています」

「同僚ってさ、あれ、あんたのオトコでしょ。隠してもわかるんですけど」

 さっきとは真逆の刺々しい言い方だ。まるで大樹に聞かせるように言っているのが丸わかりである。

「誤解されているようですので、その件も含めてお話を」

「いやだ。あんたウザい」

 リエは吐き捨てるようにそう言った。こっちが下手に出ているのをいいことに、随分な態度だ。けれど、それでも萌はあくまでも丁寧語を心掛けた。こんな女と同じ土俵で争うなんて、吐き気がするほど嫌だったからだ。相手が感情的になるなら、こちらは冷静に徹する。それをしつこく自分に言い聞かせた。

「場所を変えないなら、この場でも結構です。近所迷惑になるかもしれませんけど、構いませんよね」

「りいちゃん。真面目な話なんだ。喫茶店でもフェミレスでもいいから、少し付き合って欲しい」

 大樹に真剣にそう言われて、リエはようやく黙り込んだ。

「ママ?」

 玄関先の揉め事が心配になったのだろう。奥から子どもの声が聞こえた。多分、上の子だろう。

「…入って。子ども置いて出かけらんないし。あの子たちにも関係ある話だし」

 夜中まで飲み歩いているくせによく言うものだ。急に母親面し始めたリエに、萌はまたぐっと怒りが込み上げてきた。


 中は思ったよりも広かった。きれいに片付いていたが、家具は必要以上と思えるくらいに揃っていた。女だけで住んでいるのがわかるくらい可愛らしい内装も施してあり、壁にはオシャレな感じで洋服もかかっている。ここまでにするには、相当のお金が必要になったはずである。元手はもちろん、大樹だろう。

「ママ、この人だれ」

「初めまして。大樹の婚約者の鈴木です」

 下の子どもの問いかけにリエが答える前に、萌は早口でそう言った。視線が怖かったのか、彼女は姉の後ろに逃げ隠れた。

「私の言い分は一つです。大樹とは、もう二度と関わらないでください」

 萌がそう言うなり、リエがきっと睨み付けてくる。隣では長女も似たような表情を見せていた。

「ダイちゃん、どういうこと?」

「そういうことだよ。俺はもう彼女と結婚することに決めてる。だから、もう、」

「もう?」

「だから、もう、二度と関わらないでほしい」

 リエの強気に押されながらも、大樹は何とかそう言うことに成功した。多少小声だったが、この際、目を瞑ることにする。

「…りいは、どうなるの?」

「あいつがいるじゃん。もうそろそろ正しい家族の形になるべきだよ」

「正しいって、なに?今のりいたちは間違ってるってこと?」

「うん。ちゃんとほんとのパパがいるんだから、いつまでも俺が入り込んでいるのはダメだと思うよ」

「りいは、ダイちゃんが好きなんだよ。あいつじゃない」

「それでもパパだよ。俺は違う」

「みき、パパはダイちゃんがいい」

 下の子がぼそぼそと言った。それを援護するように、姉も言葉を発する。

「そうだよ。みいだって、ダイちゃんをパパだと思ってるもん」

「だから、それが間違いなんだ。俺は他人だよ」

「なにそれ。冷たい言い方。あり得ないんだけど」

 リエが怒り心頭な様子で机を叩いた。バンッという鈍い音が部屋中に響く。

「ダイちゃんさ、どうしちゃったの?あんなに優しかったのに、何でこんなに変わっちゃうの?絶対、この女の悪影響のせいでしょ。ほんと最低。悪魔みたいだね」


 ふざけんな。萌はわなわなしそうな拳をぐいっと握りしめた。

 どっちが悪魔だ。大樹に憑りつく悪霊もどきのくせに。


 萌は感情的に怒鳴ってしまいそうなのをどうにか堪えながら、出来るだけ落ち着いてこういった。

「彼は真面目に人生を考えただけです。そして自分にとっても周りにとっても一番良い道を選んだだけですよ。その邪魔をしないでください」

「ダイちゃんにとって一番いいのは、りいたちといることじゃん。幸せだって言ってるじゃん」

「それが間違いだって気付いたんです。それに彼の家族にしてみたら、あなた達との関わりは好ましくないはずですし」

「は?」

 本気でわからないのか、それとも萌の言い方が悪かったのか、リエは理解できないといった顔をしている。

「息子が子持ちの女性と関わるメリット、大樹の家族にありますか?」

 そこまで言ってやると、ようやく合点が言ったようだった。リエは俯いて、ギリギリと歯を噛みしめている。子どもたちはポカンとした表情をしている。萌はここぞとばかりに畳みかけた。

「息子が、女と、自分とは無関係の子どものために、十年近く、時間と収入のほとんどを注ぎ込んでいる。しかも週末にはATM付きの運転手ですからね。そんな事実を御両親が知ったらどう思うと思います?ちなみに私は、きちんと結婚を前提とした付き合いとして、御両親に挨拶しています。世間的に見て、どちらが支持されるとお考えですか?」

 リエは無言のまま、萌を睨み付けてきた。

 反論の余地なんかどこにもないはずだ。萌は間違ったことは何一つ言っていない。すべて事実なのだから。


「ドロボー」

 黙ってしまったリエの代わりに、上の子がそう呟いた。

「は?」

相手が子どもということを忘れて、萌は思わず、じろりとねめつけてしまった。が、彼女もこちらに負けず劣らずの視線を返してきた。

「どういう意味かな?」

「そのまんま。あんたはあたしたちからダイちゃんを盗ってったドロボーじゃん」

 萌は一瞬、答えに窮した。単にムカッとしたからではない。この子どもにどこまでの情報を与えてよいものか、迷ってしまったからだ。

「…大樹はあなた達の所有物じゃないよ?わかってる?」

「ダイちゃんは、あたしたちのパパになるんだけど。それをなんであんたが邪魔する権利があるの?」

 妙に大人びた言い回しが癇に障る。そしてこちらを睨んでくるその目は、母親にそっくりだ。萌は苛立ちを沈めた腹に力を込めて、こう言ってやった。

「パパにはならないよ。絶対になれない」

「どうして?」

「結婚てね、そんなに簡単にはできないの。特に大樹の家みたいに、堅いお家柄じゃね。単純に相手を好きだからってことだけでじゃ、絶対に認められない。両家の釣り合いが取れることや、相手にマイナスの要素がないかとか、色んなことを含めて判断されるの」

「意味わかんない。そんなのどうでもいいし」

「子どもにはわかんなくて当然です」

 子どもという部分を強調して、萌はそう言い切った。

 母親の援護射撃をするつもりだったのだろうが、やはりまだ幼い。世間の常識を知らないゆえに、萌の言い分も理解できないのだろう。もっとも、この母親に育てられて、まともな常識が身に付くとは思えないけれど。

「ねぇ、ダイちゃん。この人、どうにかしてよ」

「どうにかって、彼女の言っていることは全部事実だよ。俺はパパにはならないし、なれない」

「ウソだよ。だって、なってくれるって言ったじゃん」

「あれは、その」

「口から出たでまかせ、そうでしょ?」

 口ごもりそうになる大樹にサポートを出してやる。萌がそう言って強い視線を彼に向けると、大樹は数度頷いて、すぐまた俯き体勢に入った。

「ウソつき。サイテー」

 上の子は半泣きになりながらも、勝気な態度は崩さなかった。気が強そうな子だ。子どもと言えど、これでは萌の嫌いな部類に入る。そう悟った瞬間から、萌の心情には変化が生まれた。

「嘘つきでも、最低でも、何でも構わない。大樹のことはとことん嫌いになってくれていいから、もう関わらないで」

「なんであんたにそんなこと言われなきゃいけないの?」

「私は大樹の婚約者だから。正式な、ね。これ以上文句があるなら、法的手段も考えますけど」

 最後の言葉だけは、リエに向かって告げた。彼女は娘にしゃべらせておいて、自分はただこちらをひたすら睨み付けているだけである。さすがにこれには反応してくると思ったが、それも見当違いだった。

「ほうてきしゅだん?何それ?」

「子どもには関係ないことだよ」

「関係なくないし。ちゃんと説明しなよ」

 しつこい。ウザい。やっぱり、この子嫌いだ。萌は面倒だったが、少しばかりは話してやることにした。

「まず、これ以上私達につきまとうなら、たとえば会社に来るとか、無理やり連絡とろうとするとかだけど、そうなったら弁護士に頼んで訴えます。そうなれば、あなた達は法律で裁かれ、場合によっては罰を受けることになる。お母さんの仕事はなくなるし、あなた達だって学校に行けなくなるかもしれない」

「マジで言ってんの?」

「こちらは本気です」

 多少弱気の色を見せた子どもの隙は逃さない。萌は真剣さが伝わりやすいよう、声を低くしてそう言った。

「加えて、税務署と役所にも連絡しますから。あなた、ちゃんと所得分の申告していないでしょ?」

「何のことだかわかんないんだけど」

 リエは本気でわからなそうな顔をしている。

「こっちは私も正確なところはわかりませんけれど、大樹からの送金はどういう扱いになっているんですか?とりあえず公的機関に事実は告げますよ」

 言ってはみたものの、萌もこうすることにどんな効果があるのかはわからなかった。だけれど、自分では到底稼げない異常な額を何度も手に入れているのだから、何らかの申告は必要に違いない。とりあえず入金の事実を明らかにしてやった上で、役所の指示に従うのがベストなのだろう。


 話の中身はともかく、萌がリエを制裁しようとしていることは伝わったようである。彼女は険しい表情を浮かべながら、激しく爪を噛んでいる。

「りぃにどうしろっていうわけ?」

「だから、大樹にこれ以上関わらないでください。そうすれば、全ては水に流します」

「みいはさ、来年受験なんだよ。塾代とか、受かったら学費だってかかるの。それをどうしたらいいの?」

 知るか、バカ。萌は頭が痛くなってきた。

 この女は、どこまであっても大樹を金づるにしておきたいのだろう。身の丈に合っていない、私学受験まで視野に入れているとは想像以上だ。


「一つ、お知らせしておくことがありました。大樹は会社、近日中に辞めますから」

「え?」

「資格を取るための勉強をするので、無職になって、収入はゼロになります」

「うそ」

「本当です」

 嘘だ。大樹自身、萌のでっち上げに驚いてしまっている。ここは是が非でも合わせる場面だろうに、彼は目を見開いてこっちを見ていた。

「多分、最低でも三年はかかります。これまでの貯金は生活費になるので、あなた達に使う余裕はありません。お金がない男でも、一緒にいたいですか?」

 大樹の演技力不足を補うように、真剣さを装った萌の言葉を、リエは馬鹿正直に受け取ってくれたようだ。あきらかにさっきとは違う様子、若干引いた感じになっている。

「ダイちゃん、マジで?」

「あ、あ、うん。辞めて、勉強するよ」

 たどたどしさが、もどかしい。せっかくの萌の機転がこれでは水の泡だ。そんな心配をしてみたけれど、どうやら無用だったようだ。リエはしらけた態度そのものになった。

「仮に試験に通っても、その後数年は稼げないと思いますよ。多分、極貧生活。私はそれでも彼を支えますけど」

「あっそ。なんかもういいや。無職とかひくわ」

 びっくりするくらいの方向転換。大樹もリエのその様に驚きを隠せないようだ。

「もう、用無いんだけど。帰って」

「え?」

 大樹から思わず呟きが漏れる。頭ではわかっていたものの、本当に金だけが目当てだったことを突きつけられてショック状態なのだろう。萌は拍子抜けする一方で、心の中で大笑いをした。


 やっと、これで終われる。この悪夢から解放されるんだ。過去がきれいになって、ようやく未来を描けるようになれる。

「帰ろ。じゃ、失礼します」

 萌は大樹にもそう促すと、ゆっくりと立ち上がった。

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