第2話 他人の期待という幻想
死にたい、消えたい、もう一度生まれ変わりたい。。。
そうして悶々とする時、どうも他の人の顔がチラつく。なんだろう、何か期待に応えなければいけないというような気持ち。一方でそれができない自分に直面しなければならない苦悶。言葉にならない無限の重圧、他の人からの期待の迷路のようなものに迷い込んでいる。しかし、落ち着いて見るとそれが幻想だということに気付く。そんなことをして欲しい、そうなってほしいと本人が口にしたのか?実はしていない。勝手に自分でこういう期待をされているだろうな、というところでやっている。それで自分への期待が無限に膨らんでいく。そして破裂。死にたい、という気持ちが起こってくる。不可能を期待されているようなものだ。破綻しかない。
そして、消えたいというのは何かから隠れたいということだ。太陽や鳥の前から消えたいと思うのだろうか?いやそんなことはない。人、日頃関係のある具体的な人の前から消えたい、その人の期待には応えられないから消えたいという気持ちだ。相手とあまりコミュニケーションを取らずに期待に応えようとする時、そういう期待の爆発と自分がそれに追いつけないことへの焦り、絶望を生じてくる。
しかし、たった一人の人間ができることなど限られているのだ。そして相手も実はそこまでは期待してないよ、というのは後になって聞いてみるとよくあることだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます