「死にたい」はどこからくるの？

山川一

ふと死にたいと思う時がある。理由はよくわからない。自分がなにかとてもダメなもののように見える。不安というのとも違う。ただ、穴を掘って埋まりたい、消えてしまいたいという気持ち。本当に物理的に首を吊って死にたい、という訳ではないのに死にたいという言葉で表してしまうのでまた混乱してしまう。ある時、ふと死にたいと思う時があった。１年過ごしていれば度々あるんだけども今回は少し状況が違って筋トレ・ランニングなどの運動をしていたのだ。つまり身体は元気。なのに気持ちは「死にたい」になっている。死にたいは根性が足りないという感じに捉えられることがあるけど、今回のケースではむしろ日頃よりしっかりしたトレーニングをしている中で死にたいという気持ちが起こってきた。そこでこの時の気持ちと静かに向かい合ってみた。

本当に死にたいのか？死にたいとすればどう死にたいのか？いわゆる身体としての死、血が出るとか、首を吊るとか、そういう死に至りたいのか？というと違う。身体として死にたいと感じている訳ではない。特にこの時トレーニングなどをして身体の力強さは伝わってくる。つまり精神または心というところが死にたいらしい。

どう死にたいのか？一つには消えてしまいたいという気持ち。ぐわーーーっと叫び声を上げてと身体が死ぬのではなくて、ポッと煙のように消えてしまいたい。それに死にたいというのは生まれ変わりたい、という気持ちもあることに気づいた。死と再成。すべてのしがらみを取り去って、また一から生まれ変わってやり直したいという気持ちなのだ。