段ボールによるコスプレ
元々、私がコスプレを始めたのはこちらの手法を用いたものです。
その時は金欠で、取り敢えず体裁を整えればいいや程度で事を始めましたが、思いの外クオリティが高い物が出来上がりました。
いやぁ、馬鹿には出来ない物ですね。段ボールは。
と言う訳で、低コスト低予算で作れる段ボールによるコスプレ作成に付いて記述していきたいと思います。
段ボールはいいですよ。強度はありますし、加工もしやすいです。それに通販などを利用する方ならば商品と共に段ボール箱が届いたりするので、その箱が自宅で積み重なっていれば買う手間も省けます。
段ボールでの作成でしたら、お子さんと一緒に作る、という事も出来ます。なにせ、お子さんにとって扱いが難しい物を使う必要がありませんからね。
切ってテープで貼る。ただそれだけです。きちんとサイズを計り、鉛筆やマジックで下書きを描いてその通りに切り取ればいいのですからお手軽です。
色に付いては布テープを使用しましょう。布テープは色のついたガムテープ、とでもいえばいいでしょうか。百円均一でもホームセンターでも購入出来ます。そして、色も一通りそろっています。赤、青、白、黒、緑、黄色、ピンク、橙色、水色……と。なので、大抵のバイク乗りのアーマーを作る事が出来ます。
で、段ボールによるコスプレ作成手順についてですが、段ボールに下書きを描いて切り取り、それを元に少し折り曲げて癖をつけ、裏側に段ボールを当てて強度を上げ、布テープをしっかり貼る。以上です。
手順としてはかなり簡単ですが、切り取る際の段ボールの向きに少し注意が必要です。
御存知かと思いますが、段ボールは中心に波打っている部分があります。それによって強度を増しているのです。
が、それもある一方向からです。ある方向からは折れにくいですが、別の方向からは折れやすい構造となっています。
曲げる際はその折れやすい方向に曲げて行き、強度を上げる為に裏にあてる段ボールは曲げる方向に対して折れにくい方向に波が来るようにしましょう。
布テープを貼る際はぴっちりとしっかりと。皺が出来ないようにしましょう。もし、どうしても皺が出来てしまうような場所は予め切れ込みを入れて皺が出来にくくなるように重ねるようにして貼り付けましょう。
ラインや紋様が必要な場合も、布テープを切り取り、それを貼り付けて行けば大丈夫です。
肩等の半球状のパーツに関しても、等分に切り込みを入れ、そこを起点に段ボールを重ねるようにずらしてテープで止めればいい具合に丸みが出来ます。
丸みが出来たら、肩パーツの形になるように切り取りましょう。肩パーツは裏から布テープでアーマーに貼り付ければOKです。
マスクに付いては、肩パーツのように作成してもいいですし、以前紹介したマスク作成のように型を作って、それを元に段ボールを切り抜いたものを組み立てても大丈夫です。
ですが、一応他にも方法があります。
まず、段ボールを細長く切って楕円状になるようにテープで固定します。この際、楕円は頭回り寄りやや大きめにしましょう。
次に、楕円状の段ボールにアーチを描くように細く切った段ボールを貼り付けて行きます。最初は中心に来るように、その後は半球になるように細く切り取った段ボールをちゃくちゃくと貼り付けて行きます。
この時、なるべく段ボールが重ならないように、重なる箇所を切り取りながら行いましょう。段ボールが重なるとどうも不恰好になってしまいますので。
ただし、最初に楕円状の段ボールにアーチを描くように貼り付けたものに関しては重ねても大丈夫です。逆にそうしないと強度が足りなくて型崩れしやすくなってしまいますのでね。
そうやって半球状の……つまりは工事用のヘルメット上のものが出来れば、後は後頭部を少し長くしたり、顎の部分を作ればマスクの原型が出来ます。
その原形を元に布テープを貼って色を付けたり、ラインを貼ったり触覚や角、目を取り付ければ完成です。
マスクの視界に関しては目を布テープで表現して小さな穴を親の敵の如く等間隔で開けまくるか、目とマスクの境目に切れ込みを入れてそこから外を見れるようにすればOKです。
半透明な下敷きを使いたい場合はヒートプレスの項と同じ要領で作成すれば大丈夫です。
腕や足のパーツに関しても段ボールを丸めてテープで固定すればOKです。着脱可能にする場合はマジックテープを仕込むか、もしくは最初から接合せずにコスプレをする際に身体に巻きつけた状態で布テープで固定をしましょう。
武器に関しても段ボールと布テープで作成出来ます。強度を上げる為に切り取った段ボールで複数の層を作るように重ねます。その際に強度を上げるように折れやすい方向が互い違いになるように配置していきます。
その後は布テープで固定し、装飾を済ませれば完成です。強く振り過ぎなければ形を保つ事が出来ます。
という感じで、段ボールでのコスプレ作成は比較的簡単に行う事が出来ます。布テープもなるべく継ぎ目が見えないように貼り方を工夫すればリアリティが増しますので、馬鹿に出来ません。
そこまで本格的でなくていい。お子さん向けにちょっと作ってみたい、という方には段ボールがお勧めです。
変身ベルトも作成出来ます。それ自体は玩具のDX版をそのまま使った方が楽ではありますけどね。
という感じで、段ボールによるコスプレ作成については以上になります。
次回は最終回でちょっとした語りとなります。
では、また次回お会いしましょう。
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