第32話 働かなきゃ(脅迫概念)
鈴木海 独身 子持ち(102人)は、子供を養うため、働くことを決めた。子ども一人養うのに3000万以上と聞いたことある海は、今のうちに金を稼いでおくことにする。
(子供に金の面で困ってほしくないからな...)
海は、不敵に笑いながら、今日も冒険者ギルドに向かうのであった。ちなみに子供たちは、シャルロッタたちに預けてきたので海は、思う存分仕事をすることができる?
「うい~す」
そうして海は、冒険者ギルドの扉を開く、
「お待ちしてました、鈴木さん!」
受付の巨乳のお姉さんが今日も笑顔で、海を出迎える。海は、社畜で素晴らしいお姉さんに敬意を持ちながら、金になるクエストを聞く
「また、効率のいいクエスト紹介してくれる?」
「はい、喜んで!」
そう言うとお姉さんはいつものように、クエストカードを持ってきてくれる。
「こちら、王からの依頼です」
「ほう」
海は、珍しいこともあるもんだと思い、クエストカードを手に取る。
クエストカードには、こう書かれていた。
鈴木海よ、キサマ102人の子供を引き取ったそうだな、頭の悪いお前のことだ、金もないのに無計画に引き取ったのだろう、そこで私から依頼だ、隣町のポリン町の住人を皆殺しにしてきてくれ、奴らは、私を殺そうと企んでいるらしい、正直夜も眠れん、早急に殺せ!
クエストカードには、書かれていたことを読んだ海は、クエストカードを静かに破り捨て、再度お姉さんにクエストを聞く
「他にないか?」
「あの、今、破り捨てませんでした?」
「破ってない、でっ?他にないか?」
海の質問に困った表情になったお姉さん、しかし、またクエストカードを持ってきてくれる。
「こちらになります」
海は、お姉さんの持ってきた、クエストカードを見た。クエストカードには、こう書かれていた。
カレビ帝国の王、マァカス・アイリーンからの直々の依頼だ、心してかかれ鈴木海!最近、西の町、ビャッコから私を殺そうという動きがあるそうだ、即刻皆殺しにしろ!
海は、クエストカード近くにあったゴミ箱に投げ入れる。
「他にクエストはないか?」
「今捨てましたよね?」
「捨ててない、クエストはないか?」
おねさんはしょうがない、という顔をして、クエストカードを持ってくる。
「こちらになります...」
海は、書かれているクエストカードを見た。
「キングジャイアントリンダの討伐?」
「そうです、ジャイアントリンダのボスということになりますね、特徴としては、全身が白いです、報酬はジャイアントリンダの討伐数と合わせて、変化します」
「平原か?」
「いえ、どこにでもいます、ただキングはどこにいるか分かりません」
「そうか、とりあえず行ってくるわ!」
海は、そう言うと足早に、キングジャイアントリンダを探しに行く。
とりあえず、飛行で、平原に向かった海は、早速ジャイアントリンダの群れを見つけた。しかし、キングはいない、海は、超回復水を飲み、適当に魔法を打つ
「サイクロン!」
海から放たれた、竜巻はジャイアントリンダの群れを粉々にする
そして10分後...
平原のジャイアントリンダを狩りつくした海は、別の生息地に向かおうと、思ったその時、地面から、そいつが現れた。全身真っ白いニワトリ頭のクマが...
「きもっ」
海は、声を上げ魔法を放つ...
そうして、1時間ほど狩りをして、冒険者ギルドに戻った海、お姉さんは出迎えてくれる。
「さすが、鈴木さんもう終わられたのですね!」
海は、クエストカードを渡す
そこに書かれていたのは...
ジャイアントリンダ×50000
キングジャイアントリンダ×100
これを見た、お姉さんは驚愕する
「な、なんですかこの数は!」
海は、自慢げに答える
「カレビ帝国周辺のジャイアントリンダと、キングを全部やった、報酬くれ!」
そう、海は平原でキングを楽に倒せたので、味を占めてその後、周りのジャイアントリンダ、そしてキングをすべてを狩りつくしたのだ。そしてお姉さんは報酬額を計算し始める、だんだん顔色が悪くなっていくお姉さん...
「どうした?」
海は、疑問に思いたずねた。お姉さんは、恐る恐るという風に海に言う。
「も、申し訳ないですけど…ギルドの持ち金では、報酬を払うことができません…」
海は、ちなみにいくらか聞く
「いくらだ?」
「80億ピカンです...」
「で、今ギルドにはいくらある?」
「10億ピカンです...」
「そうか、じゃあ残り70億ピカンはどうする?」
海は笑顔、お姉さん白目
そして海は、ギルドからあと70億貰うことを、書面にて約束し(その間もお姉さん白目)、10億を持って家に帰った。
ジャイアントリンダ及びキング絶滅...
家に帰った海、扉を開けると子どもたちの騒ぎ声と、シャルロッタたちの四苦八苦する声が聞こえる...
「ぎゃはっはっはっは!これ何?」
玄関で走りながら、大人のおもちゃを振り回す男の子
「ちょっと、それはダメ、ホントにダメ!?」
シャルロッタが、大慌てでそれを追う、海は、使った覚えも買った覚えもない大人のおもちゃを見てみぬフリをし、次にリビングに向かい、男の子たちに囲まれるドロップを見る
「ドロップお姉ちゃん、おっぱい大きいね!おっぱい出るの?」
「えっ!?」
「出るの?」
そう言って、詰め寄ってくる無邪気な?男の子たち
「ちょ、ちょっと待ってくださあああああああああああいぃ!!!!!!」
海は悲鳴を上げる、ドロップを無視した。
そして、一応期待して、和室から声がする楓の様子を伺う、そこには...
「おい、ガキども!私のことは、女王様とおよび!」
「イエス、マムッ!」
「声が小さいぞ!」
「イエス、マムッ!」
赤い椅子に座り、鞭をパンパンしながら、威嚇する楓、そして一列に整列し、軍隊の様な掛け声をする男の子たち、海は見なかったことにする
そして海は、キッチンにて驚きの光景を見た。女の子たちがいないと思っていたが、全員サカナの所にいたのだ。そして、あのサカナがまともに女の子たちに料理を教えてる...
「皆聞け、料理は愛情だ!」
「はい、先生!」
まともなことを言っているサカナ、それを真面目に聞く女の子たち、しかし
「先生、このカレー紫色だよ?」
「愛の色だ!」
そんな歪んだ愛の色あってたまるか!と心の中だけで、突っ込みを入れる海、そして、味見をするサカナ...合掌...
「先生!」
突然泡を吹いて、倒れたサカナを心配そうに、見守る女の子たち...
海は、その場を後にし、グスリを探した。グスリは、自室でなぜかうずくまって、ドロップと同様、男の子に囲まれてた。
「グスリちゃん、僕と結婚してくれませんか...?」
そう、舌足らずで言う男の子。対してグスリ
「おまえら何度言ったら分かるのだ!私は、大人だ18歳だ!」
全く18歳に見えないグスリ...
海は、この惨劇を見て、ベビーシッターを雇うことを決めたのであった...
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