第115話 多党政治でなければ国家は統治できない。自己批判能力の内在化。 #戦争 #平和 #心理学 #哲学 #定期

多党政治でなければ国家は統治できない。自己批判能力の内在化。 #戦争 #平和 #心理学 #哲学 #定期


時代劇でよく権力の内部闘争として暗殺が頻繁に行われる。


少数の者による政治の時、決定権を持つのは少数の人間である。


したがって密室政治が頻繁に行われる時、その密室を暴力で牛耳れば国家を乗っ取られると考える人物たちが暗殺を頻繁に行うことになる。

そのため時代劇のドラマでよく行われる暗殺の応酬と言う形が生まれる。

これは本当の歴史の世界でも起こっていることである。


1つの政党や政治勢力が政府を収めていて平和的な政権交代の可能性がない時、内部の不満はその表現をすることが反乱と捉えられ抑圧されてしまう。

そのためルサンチマンが高まりその内部不満の解消策として暗殺やクーデターがよく行われることになる。

これを防ぐために民主主義では多くの政党が存在し、その政党が様々な意見を代表して政治グループを形成することを認めている。


これは批判能力を顕在化すると言う意味において、国家の内部に自己批判能力を内在化させていることに他ならない。


そしてこの仕組みを維持するために、権力による情報の歪曲を防ぐために報道の自由が認められ、また政権交代が平和的に起こるようにするために、定期的な選挙が実施されることでこれらの内部の不満が蓄積し暗殺やクーデターに至ると言う形を未然に防いでいる。


一党独裁の政治などはこの仕組みが機能しないために、内乱やクーデターの元となり、その内乱やクーデターを抑圧しようと権力者側が無理な弾圧を繰り返すことで、さらなる暴力が生まれ結果として自ら壊れてしまう。

批判能力の内在化としての多くの政党の成立を認めることと、表現の自由の確保こそが戦争が生まれることを抑止する正しい手順なのである。


多党政治でなければ国家は統治できない。

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