第49話 他者排除型の論理体系という集団化論理とはつまり細胞構成モデルの発達型。 #戦争 #平和 #心理学 #哲学 #とは #定期

他者排除型の論理体系という集団化論理とはつまり細胞構成モデルの発達型。


細胞を我々は通常「1つのもの」「1つの細胞」と考えがちだ。しかし実際は細胞はDNA、細胞膜細胞質やミトコンドリアなどの複数の組織による構造体であり、実際には複数の物による構造体である。


同様に、他の国家や民族を考えるとき、「1つの国」「1つの民族」と考えがちだか、実際には政府と民衆、民族内の他の民族のものや混血の者など、これらも実際には1つのものとは言えない。


このように、国家や民族と言った集団構成モデルは、歴史などの過程を経ているが、その構造モデルについての認識モデルは細胞構成モデルと同じものである。


つまり、人々が歴史などから考える人々の集団化モデルも、元々は細胞構成の仕組みと同じ名詞構造の1つにまとめて考えるという構造であり、その内部構造の多数の数の機能と組織の違いを考えずに、まとめて「1個のもの」と考えがちになるのは我々の意識と思考の生み出しやすい誤解である。


問題は、「ある範囲の人々がある範囲の人々のみ保障し、それ以外とは助け合わず、排除しあう」という構造の細胞構造と同じように、民族と民族、国家と国家といった人類の集団のそれぞれが、地球上の細胞構成モデルとして機能すると、暴力的対立と排除の連続から、暴力のエスカレートを生み、戦争の繰り返しが戦争技術の進歩を生み出し、最終的に人類全体の自滅を生み出すと言うことだ。


筆者は民族や国家と言った「ある一定の時期と地理的範囲、歴史的範囲の1部を後天的知識及び意識として区切って考える、そしてその共通範囲内と認識される人々内において相互保障範囲を持つが、それ以外は保障しない」という集団化論理を否定している訳ではない。


問題は、どのような構造物にも、その特徴と、良い点と悪い点があるように、これらの集団化モデルの構造と特徴と良い点と悪い点を人々が無自覚なままでいると、歴史的過程としての戦争の発生が止められなくなっていくと言う事実であり、暴力を必要とする集団化の方法論を人類が取り続ける限り、暴力技術の進化は止まらず、それが人類全体の滅亡の可能性を高め続けると言う事実である。


全人類は、他者排除型の論理だけではない、暴力を必要としない集団化の構成モデルを自明的に意識すべきだ。


それが、自立制御、自己完結型の論理体系であり、暴力を必要としなくなる人類の可能性の拡大こそは、全人類の歴史から戦争の発生可能性を無くしていく方法である。


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