第10話 人間の思考パターンと行動パターンの画一的もしくは固定的パターンの問題 #平和 #戦争 #心理学 #哲学

人間の思考パターンと行動パターンの画一的もしくは固定的パターンの問題


いわゆる主義主張と呼ばれているものは、その殆どが実際には人間の思考パターンと行動パターンの画一的もしくは固定的パターンの事である。

これらはつまるところ、ある人間の集団範囲及び個人及び全人類にある一定、及び固定的パターンを取らせる事により、全体の欲望適格範囲の拡大を促そうという試みである。


様々な主義主張を他人に強制しようと人々は争っている。

人は個人では能力が低いため、集団化する事で全体の欲望適格範囲の拡大を促そうとする為、自己と同様のパターンを他者に強制しようとする為である。

強制は暴力を必要とし、それは暴力の上下関係の構築を生み、その関係の不満の打破としてより大きな暴力の拡大を生み、暴力の連鎖とその循環は戦争を生み出していく。


問題は「どの主義主張という人間の思考パターンと行動パターンの画一的もしくは固定的パターンを自分及び他人という人間に適用させるか」というパターン認識による人間のパターンを決めようと、いわば「最も優れた人間への画一的パターンを争って決める」

事ではなく、その様な思考パターンを求めるという構造自体が本来的な問題を生み出す構造なのだ、という事に気付いていることなのである。





「これこそ人間に最高のパターンだ」という考え方自体が

1 そのパターンによって保障される結果の範囲と能力の範囲のみに人間性の範囲を限定化するという問

  題

2 従って、人間の進化の範囲を限定かつ固定してしまうという固定性への帰結、それによる人類進化の停

  止

3 そしてその為には暴力の必要性の構築と、暴力の悪循環

という問題が常に存在するのである。


つまり、「どの主義主張という人間の思考パターンと行動パターンの画一的もしくは固定的パターンを自分及び他人という人間に適用させるか」というパターン認識による人間のパターンという思考様式と、その他者への強制という方法論自体の両方に、大きな問題が元々存在しているのだ。


ところが人々は「これこそ最も優れた考え方だ」と自己及び他人に強制しようとし、より多くの問題を起こすのである。


問題は、どのパターン認識が人類にとってふさわしいか、を争うことではなく、より構造的に、人間のパターン認識とそれへの適格化を自己及び他人に求めるという思考構造自体とその問題点を、正確に認識し続けることが必要だということであり、パターン認識問題としてではなく構造問題として認識する事が必要だという事である。


自立制御、自己完結型の論理はこれらの点を踏まえ、「人間の構造認識を通して、パターン認識に基づくものではなく、欲望という構造において、どの目標を設定することがもっとも人類の欲望適格範囲の拡大を促し、戦争を行わない存在として人間を存在出来るようにするか」と考えたものである。

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