異世界召還でチート貰ったけどクッソ大変な目にあった件
@1234535
第1話 空白
プロローグ
第零章
空白
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「絶対帰るから、泣くなよ」
「本当に?」
「ああ、必ずだ」
「また・・遊んでくれる?」
「もちろん、約束だ」
「うん」
「○×くんだ・・・」
あれ?なんだ今の?俺、何してたんだっけ。
ゆっくり目を明けると、そこには見たことがない景色が広がっていた。
キャンディのような色をした雲。
その切れ目からはセピア色の空が覗いている。地面は普通の土だった。
「くそ、なんだよここ」
しかもこの時点で記憶を無くしていた。いったい何がどうなっ・・
「よう、小僧、お目覚めかい」
「ああああくぁwせdrftgyふじこlp!!!」
誰かに話かけられた。俺は緊張と恐怖のあまり絶叫してしまった。
「!?」
そこにはおっさんがいた。年は三十代くらいだろうか、短髪で大柄、帽子?らしきものを被っていて 目の傷が特徴的だっだ。
「な...なん..でしょうか?」
「いやお前ビビりすぎだろう(笑)」
そんなこと言われても こんなことで見知らぬ人に話かけられたら驚くだろう。しかもこの人の
雰囲気が普通じゃないし。
「お前さ、今困ってるだろう」
「え‥あ、はい。」
「まあ普通はこんなところには人は来ないよな」
いやさ...マジ...お前誰だよ‥
「あ、そういえばまだ俺が誰だか言ってなかったな(笑)。」
「とは言っても言うつもりはなかったが.......まあいい
一応、俺は神だ。」
いやさ‥マジでこいつ何言ってんだ?頭大丈夫か?
「いやまあ 普通そんなこといわれても信じられないだろう、よし、最低限の説明だけはしてやる。消える目前だったお前は異次元空間に飛ばされてしまった。俺の意志によってな」
「理由は単純明解、お前の性格を、厳密に言うと魂が必要になったからさ、最も、昔それが災いしておかしなことになったがな」
なにいってんだよ、こいつ、しかも俺の記憶を知っているような口ぶりだ。
「それで契約の中身なんだが、俺がお前にチートをやって異世界転生させてやろうってことだ」
自称「神」は笑いながらいった。
異世界転生、単語の意味は解るが実際どんなものかは実感が湧かない。多分、記憶がないからだろう。
「異世界転生ではなく元の世界に帰りたいのですが」
はっきり言って、そんな得体の知れない物は引き受たくない。
俺の答えを聞いた自称「神」は急に驚いたような顔になった。
「すまんが、お前はもうすでに修正不可能の状態に陥っていた。もう戻すわけにはいかない。元の世界に戻れば、お前は確実に消滅してしまうだろう。すまないが、これは俺の失態でもある」
自称「神」は急に頭を下げた。いきなりの態度の変化に俺は驚きを隠せなかった。
「こればかりは本当にすまないと思っている、情けないが神といえど、できないこともあるのだ。その代わりに新しい人生を用意したんだ、お前がどう過ごすかにもよるが多分いいものになると思う」
自称「神」は泣きそうな顔になっていた。
俺は異世界転生を受け入れることにした。ここまで言われると可哀想に思えたからだ。最も、下手にこいつと揉めて脱出の機会を逃す危険性を考慮したのもあるが。
「そうですか・・・なら・・・仕方ありません」
自称「神」ため息を吐き、こういった。
「恩に着る」
「ここまで無理をいってなんだが、もしよかったらの話だが、一つ頼みごとがある」
「何でしょうか?」
「あの世界を守って欲しい 、それは俺の夢だ」
正直驚いた。そういうのって神の仕事じゃなかったけ。
「わかりました。何ができるかは分かりませんが」
「すまない、では異世界転生を実行する。よき人生になることを願うぞ」
自称神様がそういった瞬間、ものすごい衝撃が走り俺は意識を失った。
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