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得度兵器大図鑑

※本記事は第五部最新話(Twitter版)までのネタバレを含みます。


・タイプ・ブッダ(AT0015年仕様)

通常火力 2

解脱火力 3

防御力 2

移動力 3

建造コスト 3

武装:37粍マルチビームカノン×3

解説:最も標準的な得度兵器。徳ジェネレータと徳エネルギー兵器を搭載し、それらを維持するため40m近い全高を持つ大仏型二足歩行兵器。

 徳エネルギー兵器は胴体内部の粒子加速機構によるものであり、ブッシャリオン以外にも多様な粒子を加速し破壊能力を付与可能。専用の『徳エネルギー兵器』では厳密には無いのだが、人類側からはあまり区別されていない。あまり完成度が高い機体とは言えないが改良が重ねられており、様々な装備のテストベッドにも用いられている。



・タイプ・ミロクMk-Ⅱ

通常火力 4

解脱火力 5

防御力 3

移動力 2

建造コスト 5

武装:無指向性全周囲エネルギーバースト機構、頭部大口径マルチビームカノン、37粍マルチビームカノン×2

解説:タイプ・ブッダをベースに武装を増設した拠点用機体。防衛圏の端に配置されることが多い。周囲に人間の集落を形成し、共生することもある。また、徳エネルギーを回収し他の得度兵器へ分け与える補給機能もあるらしい。



・タイプ・ジゾウ

通常火力 4

解脱火力 3

防御力 2

移動力 2

建造コスト 4

武装:錫杖型スナイパーカノン、頭部対近距離マルチビームカノン

解説:全高25m程度。タイプ・ブッダとは別系統の設計である遠距離戦仕様。AT10年以降に確認されている、比較的新しい機体。沿岸部等に配置される傾向がある。射程が長い。

 スナイパーカノンは最大展開時は周囲に仮想銃身を形成し、高威力の射撃が可能。生産コストや役割の都合上から生産数は多くは無いが、頭頂部に傘のような大型センサユニットが追加された改良型も存在する。



・タイプ・ガルーダ

通常火力 2

解脱火力 1

防御力 2

移動力 5

建造コスト 7

武装:37粍マルチビームカノン

解説:偵察用得度兵器。軽量化のため徳ジェネレータを廃し、キャパシタのみを使用するため航続距離が短い。そのため、長距離飛行時は幾つかの拠点を経由する必要がある。全般的に得度兵器は空や海に興味が薄く、『エリュシオン』等の人類最盛期の機体には及ばない。

 加えて、航空型得度兵器は複数拠点の製品が入り乱れているため統一性が低く、輸送型を除けば生産機数も少ない。



・タイプ・タモン

通常火力 5

解脱火力 0

防御力 4~5

移動力 3

建造コスト 7

武装:調整ビームカノン 宝棒型破城槌 指向性エネルギーバースト機構(宝棒内) 対人数珠ベアリング弾

解説:東北に篭もる覚醒者に対抗するため、解脱機能を捨てて対人武装を追加した現地改修型得度兵器。この時期の得度兵器には珍しく近接兵装を装備しているが、これは地下の奥羽岩窟寺院都市へ打撃を与えるための破城槌の一種である。

 甲冑のような外付の装甲を装備しており、これの有無によって防御力が多少変動する。


・タイプ・バトウ

通常火力 4

解脱火力 2

防御力 3

移動力 3

建造コスト 6

武装:37粍マルチビームカノン その他詳細不明

解説:北関東~東北拠点の戦闘型に調整された得度兵器と思われる。覚醒者候補の多く居る『クレイドル』の門番的な役割と思われ、『馬頭バトウ』ではなく『馬頭メズ』がモチーフではないかとも考えられる。徳エネルギーの時代に仏像原型には大きくアレンジが加えられたため、その明確な由来は定かではない。



・タイプ・ズイウン

通常火力 1

解脱火力 なし

防御力 2

移動力 5

建造コスト 6

解説:大規模航空輸送用得度兵器。雲のような構造を持っており、全長数キロ、横幅数百メートルにも及ぶ不定形の巨大構造体である。その巨大さ故、脆いが全体を破壊することは困難。本体にほとんど武装は無いが、輸送する得度兵器のものを使用することがある。数体の得度兵器を一挙に運搬することが可能。


・タイプ・マカラ

通常火力 1

解脱火力 1

防御力 1

移動力 4

建造コスト 3

武装:37粍マルチビームカノン

解説:海上/海中輸送用得度兵器。資源輸送タンカーの護衛としても用いられるが、人類は既に概ね外洋航海能力を失っているため、サイズの割に性能は低い。

 得度兵器群や拠点施設の盾とされることもあるなど、扱いが悪い。完全に沈没しない限り行動不能にならない耐久性と、比較的シンプルな構造によるものだろうか。




・タイプ・シャカニョライ

通常火力 3

解脱火力 48

防御力 8

移動力4

建造コスト 108(試作機のため)

武装:改良型マルチビームカノン、徳エネルギーフィールド輻射機構、防御フィールド

解説:瀬戸内に配置された試作得度兵器。仏舎利の搭載を前提としてコスト度外視で製造されている。海上移動を可能とする徳ジェットホバー機構や、『奇跡』の一歩手前とも評される徳エネルギーによる防御システムを搭載しているが、そのおかげで得度兵器を以ってしても量産不能な機体となっている。

 とりわけ防御システムは複雑であり、他の得度兵器に搭載されることは滅多にない。



・名称不明(天使型)

通常火力 3

解脱火力 4

防御力 2

移動力 3

建造コスト 5

武装:不明

解説:欧州方面の得度兵器。基本コンポーネントが『ユーロ』規格であるためか、地理的な条件か、設計・運用思想がアジアの物とは大きく異なる模様。飛行能力を持つ。




・タイプ・ミロクMk-Ⅴ

通常火力 15

解脱火力 unknown

防御力 15

移動力 1

建造コスト 1296

武装:多連装高密度ビームカノンその他

解説:旧キョートに陣取る、超巨大得度兵器。外見だけの張りぼてではなく、核攻撃に耐えうる防御能力を持つ。攻撃面に関しても、エネルギー効率を殆ど無視できる関係から充実しており、全身に小型のマルチビームカノンを埋め込んでいる他、光背部分にタイプ・ジゾウのものと同系統と思われる仮想銃身を用いた攻撃システムを複数機組み込み、短サイクルでの連射が可能。その火力はタイプ・シャカニョライのフィールドをも貫通し致命傷を与えられる。

 得度兵器というよりは、最早水上要塞とも呼ぶべき構造物である。但し、その自重と湖水から徳エネルギーを回収する関係上、浮上機構は付与されていない。



・モデル・ヤーマ

通常火力 なし

解脱火力 なし

防御力 1

移動力 2

建造コスト 10

解説:南極に存在する、個体として独立した得度兵器。ハードウェアとしては寧ろ舎利ボーグ等に近く、元々はプラン・ダイダロスのB案のために建造されたものである。

 そのためか、得度兵器の関する『タイプ』ではなく異能に関わる『モデル』と冠されている。



無名仏ネームレス

通常火力 1

解脱火力 1

防御力 2

移動力 2

建造コスト 2

解説:破壊した得度兵器から再生された機体。性能は極めて低く、ビーム兵器も満足に使用出来ない。

 だが、この機体には。『未来』が宿っている。

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