異世界転生 転生したらペットにされた件

狼牙 カクヨム

第1話プロローグ

「空は青いなぁ…」

中学校の屋上から空を見つめ呟く1人の少年。


僕の名前は 博明 白 [はくめい はく] 中学1年生 13歳


僕は今…自殺をしようとしている。

自殺の理由…それは、いじめ。同じクラスの男子や女子からいじめを受けているのだ。

ただ…僕が気に入らないとゆう理不尽な理由で…。


「おい、白!何をしようとしている!?」


大きな声で僕に問いただしてくる1人の少年。

神崎 真輔 [かんざき しんすけ]僕と同じ学校に通う、中学1年生 13歳。僕の唯一の友達であり親友でもある。


「なにって?自殺しようとしているんだよ」


僕は素っ気なく答えた。


「じっ、自殺!?白、悪い冗談はやめろよな!!」


僕の発言に対し驚きの表情を隠せない真輔。


「ねぇ真輔…僕は本気だよ」


「白…一体何があったんだよ…お前を自殺に追い込む程のことが…」

心配してくれるんだなぁ…真輔だけは…。

いい親友を持ったなぁ僕は………でも僕は…


「真輔…僕はね生きている事に疲れたんだ…だから自殺するんだよ」

自殺の理由を悟られない為に嘘をつく…

こうでもしないと、真輔は正義感が強いから…。真輔まで巻き込む訳にはいかない…これは僕の自身の問題だ。


「嘘はよせよ…白、いじめを受けているんだろ」


僕は驚いた…知っていたのか真輔は……だけど…


「なんでだよ!僕が何をした!?」

僕は心の底から怒った…真輔が驚いている。普段は感情的にならない僕が怒ったからだ。


「ただ普通に過ごしていただけなのにどうして?何故いじめられる?僕をいじめてそんなにも楽しいのか!?いじめている側の気持ちなんて僕にはわからないし…わかりたくもないよ!助けを求めても助けてくれない…教師も両親も友達も…僕を助けてくれない!!僕は要らない奴なんだ!!もう僕ほっといてくれよ!!」


僕は思っていたこと全てをぶちまけた。

あぁ、真輔に嫌われちゃったかな…?もう…死んじゃおう…そうすれば楽になる。


「さよなら…真輔…そして、今までありがとう…」

僕は真輔に笑顔でそう告げると屋上から身を投げ出た。


「白!?」


真輔は慌ててこちらに駆け寄り、手を掴もうとするが、間に合わず、僕は転落して行く…




僕は転落しながら思った。


生まれ変わったら…静かに暮したい……と、















そして僕は、冷たいコンクリートの地面に叩きつけられた……


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