【Woke問題】坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの方程式
スイートベイビー社が集中砲火を浴びている。対岸の火事とか思っている思想家も多いんだろう、まだ。まだ自分は関係ないと思っている、「あらゆる思想家」たちは自分も十把一絡げに彼らの仲間だと思われていることには気付いていない。
免れているのは古くからある思想、よく知られていてある程度の理解を世間に認められているところくらいで、それは宗教でも同じく、新興のカルトはWokeの変形呼ばわりされることになるだろう。
激烈な拒絶反応に成長したせいで、ゲーマーどころか一般の人々までが過敏だ。
ゲーム企業は、新しい顧客を開拓したり、新規の、刷新したアイデアを求めてWokeに飛びついたのだと思うが、そのアテは外れたのだ。
ゲームの、特にキャラクターがなぜ魅力的になるかと言えば、幾つかの層になった仕掛けが存在するからで、その層のどれかひとつにでも引っ掛かってくれれば、プレイヤーはそのキャラに好意を抱くようになるからだ。
まずは一番表の層に、「スキン」がある。皮だ。カオやスタイル。でも最近のプレイヤーは表装ひとつでそのキャラのファンになるほどお安くはない。
次に内面、「設定」とか「個人のストーリー」がある。キャラの背景に魅力を感じてもらうという感じ。これは実はけっこう難しい。矛盾が生じやすい。でも好きにさせてしまえばあばたもえくぼでプレイヤーはほとんどストーリーは気にしない。
さらに下の層がある。ここはあまり話題にならない。なぜなら、プレイヤーもあまり気にしないからだ。それは「制作陣の態度」だ。実は影響してしまう。
アサクリが失敗したのは、ほぼほぼこの最下層の「制作陣の態度」が原因だ。誤解も盛大にあったし、対応の悪さもあった。さらに、最下層の制作陣より下部の層というものをUBIは持っていた。
一番最下層にあったのが、「思想家」だ。これが極大級の怨嗟を帯びていた。これがプレイヤーに嗅ぎつけられたが最後、誰もがそっぽを向くという特級呪物だった。
コンコードとか、他のゲームが慌ててキャラメイクを切り替えて美形に寄せても意味はない。現状、この「思想家」という連中の評価は最悪のヴィランよりなお悪いから、そのキャラはどう取り繕っても思想家の双子でしかないからだ。
ゲームに思想が含まれるから面白くない、というのは間違いだ。
ゲーム開発に思想家というドシロウトをねじ込むから面白くなくなるんだ。
さらに、そこに苦言を呈したプレイヤー側を企業が攻撃などすれば、プレイヤー全体に対してメッセージを送るようなものだ。自分たちはヴィラン側だ、と。そりゃボイコット待ったなしになる。なんで庇うんだか。
思想家が思想を攻撃されたことを、なぜゲーム企業が庇う? それはお門違いだ。
思想家が思想を攻撃されたなら、それは社員である前に一人の思想家が矢面に立って敵とやり合っているだけなのだから、無関係を決め込めば良かったんだ。その思想をゲーム企業としても賛同するなら、思想家たち一人ひとりがあちこちで繰り広げている喧嘩にも注意を向けるべきだ。
企業倫理として、社員が個人的な喧嘩をしたりヘイトのような活動をすることを危険視するくせに、思想家というのはその思想を表明した全員が分身のような扱いを受けるということに注意しなかったのか。
誰かがその思想についてで暴れたら、その行為を窘めるなり、反対を示すなりしないと同類と見做される。自浄作用というものがそれに当たり、これがない同理念の集団は分身扱いだぞ。全員がそうではない、など言い訳にしかならないだろう。
企業は、これが思想となると麻痺でもするのか、解らなくなってしまうらしい。
社員一人として捉えた時、問題を起こす可能性が高い人物ならハネるだろう?
思想でも同じなはずなんだ。簡単なことで、別に差別でもなんでもない。たまに共産主義者とかが差別だとかと恨んだようなことを言うが、お仲間のしたことを鑑みろ。
主義や思想は自由で、それを理由に差別を受ける謂われはないが、企業側もその主義や思想がもたらす弊害を理由に雇用を見送る権利はあるだろう。弊害が予想されるのだから。それを偏見とするには、堂々と公表して企業にダメージを与える行為を規約で禁じることが出来なければフェアじゃない。
作家などが出版社などから、SNSでの発言を理由に契約解除されるというような案件がたまにあるが、あれの集団版と同じなのだから、事前にハネられても仕方なかろうよ。逆順で、作家がSNSでやらかしてもその損害を受けねばならない、ということに繋がってしまい、収拾が付かなくなるんだから。
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