真田広之版「将軍」で、黒人が居ないことを問題視?

 なんか、黒人中心主義とか言ってちょっとアレな感じに見られてしまっている黒人系の運動家たちがいるんだそうで、その人たちがディズニープラスで配信中の、日本の戦国期を舞台にしたドラマの配役で文句を言っているそう。


 なんでも、黒人がぜんぜん出ていないのはおかしい、日本にはもっと黒人がいるはずだ、という……


 日本の現在の人口比においても、98%は日本人なんやけど…


 これがさ、朝鮮民族とか中華系の民族とかならまださ、言わんとするところも解るんよ。古代からこの二つの潮流は日本に流入してて、だけどもともと見分けがつきにくいってこともあるから、て話なんで。


 でさ、坂上田村麻呂っていう、古代の将軍職やった人をね、彼はアイヌの血を引いていてアイヌは黒人だったはずだからー、という説がね、なんか黒人系の学者の間で支持されてたりするんだって。いや、アイヌをブラックウォッシュはアカンやろ…


 で、清水寺に田村麻呂の像があったけど、火災で焼失してて、現在ある像は歴史修正されたものだ、とか言ってるんだってさ。


 いや、古い文献にはこの田村麻呂、茶色い髪に青い目みたいな記述あったりすんだけども。でもほれ、この場合の青い目の青って、日本の古語的には青って色は装飾語的な使われ方をしたりもするから、ほんと解らんのだってさ。


 ただ、アイヌの系統を調べると、北方のロシアとかせいぜい中央アジアあたりがルーツに上がるだけで、黒人までは行かないんだってー。ユダヤが迫害されて追われてきた時に到達して名乗ってたとかで、秦氏とかの説は有名よな。


 何にせよ、海で隔たってるんで日本列島来るまでにどっかで落ち着くと思う。


 てか、民族移動の原理ってのがそも体格的に恵まれてなくて他民族に追われるとかなんで、身体能力的に優位な黒人が人類発祥の地を離れるイミなくない?


 この田村麻呂黒人説ってのも、だから、黒人の学者たちが何の根拠もなくそう言ってて、その姿勢はいわゆるアジア人差別の一種とされてるんだってさ。


 彼らが論拠のひとつにしてる謎の諺ってのがあって、

「サムライが勇敢であるためには少し黒い血が入っていなければならない」


 こういうのが古い日本の諺にあるんだって。無いよ。(笑


 だけど、実際にはこれの原型と思しきを言ったのはヨーロッパのイタリアだかスペインだかの提督で、これが江戸初期の頃らしいってのが特定に至ってるよ。


 当時、日本は江戸幕府出来て、浪人が山ほど出来て、その一部が傭兵として海外に打って出たんだって。日本の歴史からは消された事実よ、自虐史観的には都合が悪い歴史だったから。徳川幕府的にも。


 この日本のサムライ傭兵団、めっちゃくちゃに強すぎて、それに対抗するための戦略としての言葉として「サムライに対抗するには黒人を入れて攻めないと」とかいうものがあって、恐らくはそれが原型だろうってさ。


 当時の黒人の戦闘奴隷ってのは身体が大きくて戦闘力も高くて、彼らくらいしかこのサムライの戦闘力に対抗できなかった、という事実を伝えた言葉だそうだ。


 それも、「一対一はダメだ、狭いトコで囲め、」とか言われてたらしい。


 どんだけやねん、て話だよ。



 でもさ、これ、二つ三つ示唆があるよ。弥助に関してだ。


 信長お気に入りの黒人小姓。その与えられた位はあの蘭丸より高かったってさ。


 実力主義の権化みたいな信長が、取り立ててサムライに据えるって、ただの奴隷ってだけならせいぜい風呂付きの下男止まりだろ。信長の性格やぞ?て。


 そもそも弥助は、ポルトガルだかの宣教師が連れてたボディガード用の奴隷で、このボディガード用とかコロシアム用とかの戦闘用奴隷ってのは、体格からが通常の黒人奴隷とは違ったんだってさ。


 おまけに戦闘用ってことで、戦闘プログラムで幼少から訓練を積んだスペシャリストだったんで、信長が小姓っていう、身の回りの世話役にするのも頷けるんだよね。


 小姓、ってさ、サムライの役職の中だとかなり重要で高い位のトコで、まんまボディガードのことだったと思うんさ。腕っぷし強くないと抜擢されないはずなんよ。あるいは別の意味でのお気に入りか。御側用人と並ぶんじゃなかったけ?


 うーん、幕末とか調べまくったりしたのに大部分忘れちゃってる……悔しい……。


 とまぁ、そういうのあるし、黒人が昔から日本には居なかったという論の有力な背景ならあるんだわ。


 当の白人様方がね、日本をこれ以上強くするな、みたいな共通認識あったらしい。たぶん種子島から。鉄砲伝来であっと言う間に純国産品にしちゃったのは想定外だったらしいよ。それでしばらくは日本強化はタブー視で、だから黒人奴隷を日本の大名とかが欲しがってもNOだったことは容易に推測できる。だから黒人はいなかった。黒人と混血進んだら、さらにガンガン強くなるじゃん。絶対阻止やろ。


 ところがだ、相手は信長やぞ、て。(笑


 宣教師もさ、断ったら首が飛ぶとか危機感ひしひし感じる場所に引きずりだされた上で、「チミが連れちゃってるそのデカくて黒いの、ちょうだいv」とか言われたんじゃね? とかって思うんさ。そうでもなきゃ手に入んない。(笑


 ほんと、信長の件を除いて一件もないっての奇妙すぎるやろ、て。


 戦国期より以前から、日本は諸外国から要注意で知られてたんだって。



 これ、弥助に関しても貶めよう貶めようって勢力が見受けられるんだけど、そんなに自虐史観を信奉してたいの? 弥助が大したことないただの奴隷にしときたいってのが、そのまま信長否定で、日本否定なんだわ。ダサ。(笑




 あと、アメリカが黒船送ったのだって、日本と同盟組むっていう下心ありきやで。で、開国したら欧州列強も慌てて手を差し出してきた、と言われてる。米に遅れを取るのを畏れて。日本が強国としてのポテンシャルありありなのは、欧米の方がよく知ってた、とかが最近の学説じゃなかったけか。


 色々、ねじ曲げられてんだよね、自虐史観を間違いだったと欧米が認めて正しい認識を植えつけようとしたらしいけど、それを中共主義者が阻止したり、とかね。学校の歴史教科書なんか嘘ばっかだから破いて紙ヒコーキにして飛ばしてたよ。(笑


 歴史って面白いっ。



 弥助の配役ってさ、マイクタイソンとかのめっちゃガタイのいい黒人さんじゃないと史実に合わないと思うんだよね。それこそ黒いコナンザグレート。(笑

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る