リバイアサンの一節抜き出し
中村学園大学・中村学園大学短期大学部研究紀要 第 45 号 2013
≪リヴァイアサン≫とは何か 森 康博 氏著
『 私はこれまで、人間(かれの高慢およびその他の諸情念が、かれを強制して、みずからコモン‐ウェルスに服従させた)の本性を、かれの統治者のおおきな力とともに、のべてきた。後者を私は、リヴァイアサンに比し、その比較をヨブ記第41章の最後の2節からとってきた。そこにおいて神は、リヴァイアサンのおおきな力を述べて、かれを高慢の王(King of the Proud)とよんでいる。「地上にはかれと比較されるべきなにものもない、かれはおそれ(afraid)をもたないようにつくられている。かれはすべてのたかいものをみくだし、あらゆる高慢の子たち(all the children of pride)の王である」と神はいう。しかし、かれは、他のすべての地上の被造物がそうであるように、死ぬべきもの、おとろえをまぬがれぬものである。 』
カール・シュミット / 長尾龍一訳『リヴァイアサン‐近代国家の生成と挫折‐』
今書いてる異世界お嬢様作品の後で書こうと思って資料に当たってたら、こんなん出たよ。(笑
あと、フロイトの「父殺し」のヤツ。
『息子たちは父親を憎んでいたが、しかし、かれを愛しもした。憎悪が攻撃によって満足してしまったあとで、愛がこの行為についての後悔のなかに出現して、父との同一化によって超自我をつくりあげた。さらに愛は、父親に対して加えられた攻撃という行為を罰するかのように、超自我に父親の力を与えて、この行為のくりかえしをふせぐようにと、さまざまな制限をつくりだした。』
社会の動きをなぞらえて理屈付けるっていう流れの文書を読んでたんだけどさ、この「父殺し」に関してはちょっと疑問に思うなぁ、なんて思った。
父である王を打倒することを、父殺しに当て嵌めてその心的解決を云々、て感じなんだけども、現実の歴史で見たらさ、大体は「父殺しの息子は第三者に滅される」て結末ばっかりじゃない? 東洋ではこれ「因果応報」って呼ぶよねぇ。
解説書を読んで原著には当たってないわけなんで、なんや難しい本だなぁ、て感想。いや、創作活動上で怪獣の方のリバイアサンに用があっただけなんだけども。
あれよね、チャールズ一世の処刑を目の当たりにしてしまったホッブスという当時の哲学者がPTSDを発症しました、みたいな話らしい。うん。
いや、リバイアサンだよ、リバイアサン。海に棲んでる怪獣の方のヤーツ。
紋章っぽいのが何かなかったっけか、とか思って目の前のハコを開いたのでした。
捜索に戻りますわ。リバイアさーん、怪獣さーん。どこー?
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