【AI問題】消えた商売って、消えた後の世代は知らないんだなぁ…

 本屋がさ、消えかけてるじゃん。


 床屋も今、消滅の危機でさ。なんだったら和菓子屋とかうどん屋も場所によっては一店舗もないんだなぁ、てしみじみ思ったりしてさぁ。


 いや、鳥山先生の訃報でちょっとDr.スランプを思い出して、そういや街に普通にあったのに床屋とか無くなっちゃったな、と。美容室ならあるんだけど。


 駅前まで行けばまだ男性客で賑わってる床屋さんが一軒だけあるんだけどさ、近所はみんな消えちゃったなぁと思って。


 あと、うどん屋も街角に一軒はあったんだよね、力餅って名前だったかなぁ。うどん屋にはいなり寿司とおはぎが必ずってほどセットで置いてあってさ、なんかの時にさ、ほんとたま~にだけど、おはぎが買ってもらえて、それが嬉しかったの。


 あと無くなったと言えば、昔はデパートがあった。屋上にはチャチなんだけど遊園地とか名乗ってる娯楽施設があったんだけど、さすがにあんまり昔の記憶すぎて何があったかまでは覚えてないなぁ、て。


 夜泣きうどんとか、屋台のラーメンが夜中に来るの。それに石焼きイモの屋台。


 こう考えると、何でも一カ所に集めてあって便利っちゃ便利だけど、風情が無くなったよなとか思ってしまう。どこへ旅行しても駅前はみんな同じ。ビル、ビル、ビル、たまに商店街あってもその中まで同じ。行く意味がない。


 そんなことをツラツラと考えていた。


 AIが文化面では何でもしてくれるようになったら、サラリーマンが業務の傍らでポスティング用イラストとかも作るようになるんだろう。いちいち外注なんかしなくても、自分とこの社員にやらせとけばいい、て感じになる。


 今はイラスト屋のワンポイントイラストがすごく便利で、ちょっとしたチラシとかのイラストなんかにポンと載せられる手軽さでさ、世の中にイラスト屋素材が溢れかえってるけど、これと同じ、イラストもリライトも写真も、外注なんかしないで自分とこの社員の業務に追加するだけで済むって時代になるだろうからさ、そしたらイラストレーターもライターも業種としては消えてしまうんだろう。イラストは基本タダで誰にでも用意が出来るものになる、という感じでさ。


 今どきの学生はプログラム扱えないと就職に不利だそうだけど、それで義務教育にも入れてるらしいけど、そこにAI操作も加わってさ、個人単位で就活生が身に付けるべき資格とかの負担がまた増えるんだろうなぁ、とか思うよ。誰でも使えると銘打った技術は最終でそこの負担にのし掛かるようになってるから。


 映画のモブ出演の役者とかもAIにやらせるとか言う話があって、そういえばだいぶ前だけどアイドルを完全バーチャルで作って成功してるから、とにかくそういう分野のものはあらゆるものがAIに置き換えられていくんだろうなと思う。


 なんでAIにしたいのかと言えば、コスト削減が第一の目的なんだよなぁ。人件費を削るのが一番効率良くコスト削減になるわけなんで、そりゃ持て囃されるわけだけど、AIって0から1を生み出すに至ってたっけな?というトコの疑問はある。


 AIがなんでもかんでも人間の仕事を代わりにやるようになると、就職時にこのAIを操作できる技能というものが重要視されていくようになる。普通のさ、医療用AIとかの場合なんかは技師で特化されていきそうでさ、分担されていくんだろうとかは思うけど、生成AIの場合は置き換えになって、だけど分担ではない時には個々がその操作を当たり前に修得すること、みたいな負担になるけど、それどうすんのかなとか。


 そう言えば、パソコンは何のかんので分担になったよね、最初出始めの頃は猫も杓子もパソコン扱えなきゃって空気でパソコン教室通ったりだったけど、いつの間にかスマホになって、誰もが簡単に使えるようになって有り難みも消えたけど、パソコンのちょっとややこしいトコが出来る人となるとごく少数だ、ていうさ。(笑


 スマホは誰でも簡単に扱えるけど、基本しか使えない人が9割で、ちょっと専門的なトコまで及んで扱える人となると、それはいっぱしの技能で通じるようになってる。誰でも簡単なはずなのに。


 あんがい、そんなモンなんだよなぁ、て。目の前のこのハコだって、ごく限られた簡単なことしか出来ないもんな、て。


 うどん屋はさ、ヒガシマルがうどんだしを発売してから斜陽になって、街角から姿を消したけどもさ、生成AIってのもきっとヒガシマルのうどんだしなんだろうと思う。ありがたみなんかない、100均ほどの価値にまで値崩れを起こさせることを手描き絵師たちは恐れている。実際にそうなると思う。誰でも扱えるのだから、AI絵師にも等しく価値などなくなる。サラリーマンが業務の傍らに修得させられる余分な仕事扱いに落ち着くんだろう。


 ヒガシマルのうどんスープだから。


 でさ、街角のうどん屋としては、この流れはどうしようもないんだから、店を畳むのを坐して待つのではなく、何か手を打たないとダメなんだよね。


 それの手段は、丸亀製麺とかなんだろうな、とかは思うよ。うん。


 生成AIの登場で、近いうちに美麗イラストの価値はゼロになるだろう。誰でも描けるものにカネを払う必要はないから。近いうちに生成プロトコルとか、命令文そのものが売り物になり、AI絵師がお払い箱になる。誰でも描けるというのはそういうことだ。


 丸亀製麺になるには、AIと差別化するにはどうしたらいいのか、てトコを見据えていかないといけない。どうせあと数年でAIはスマホと同じ、それを扱えることなど何のアドバンテージにもならない技術と化すから、それまでに、AI絵が本当の意味で誰にでも描けるようになるまでに、考えないといけない。




 文章も同じ。とは言え、さすがに「面白さ」はパラメーターをいじってどうこう、とはいかないだろうからまだ猶予はあるかな、と思うけども。(笑




 AIイラストはせいぜい袋麺の位置取りと睨んでて、手描き絵師で生き残った人らが店舗の名前付きラーメン店になるだろうと思うんさ。でも、やっぱ激戦区とか、家系とか、そういう現象も起きてくるんかなー、とかは想像が追いつかんのよな。


 今中途半端にAIの扱い方が普及してないから価値があるとか思われて混乱を生んでるという見方も出来るわけでさ、いっそ、パラメーターのイジリ方とか広くレクチャーとか、命令文例題集とか普及させて、AI絵の価値を大暴落に追い込んだ方が、逆にさ、袋麺とラーメン店で差別化できて、手描き絵師は生き残りやすいかもだよ。(笑




 ブランドを守るということで、先に解決しなきゃな技術面の問題ってのもあるしねぇ。まず、読み込み不可の措置をコンテンツに掛けられるWeb上の技術ってのが出てきてくれないとだよね。右クリック禁止の技術がちゃんと仕込まれているサイトにしかUPしないとかの選択も、今のトコ出来ないわけなんで。


 イラストとか文章とか、コンテンツデータそのものに技術的にさ、DLしたら壊れるような読み込み不可の爆弾を植え込めるのが一番と思うけども。剽窃禁止にも有効な手段だし。


 そういう技術面でのさ、ブランド保持に必要な最低限のセキュリティが無いってトコが、本来だったらもっと以前から問題になっていたらさ、こんなことにはなってなかったかもなぁ、なんて思った。


 カセットテープとかCDにだってさ、そういう措置が取れる仕組み付いてたじゃん。カセットテープの爪を折る、とかを、ふと思い出したわ。(笑



 んでもさ、個人的にはAI側に「権利侵害」という大問題が横たわっていて、企業リテラシーだのコンプライアンスはどうなってるんだ、という部分がまったく解決される気がしないんで、ほんと読めないなぁ、とかも思うよ。ほんとAI開発者は倫理観無いよな、とか。でもそうやってオッペンハイマーは原子力爆弾をこしらえたりしたわけなんで、やっぱそんなモンなのかもね。



 禁断の社会実験でさ、ミッキーマウスとかディズニーキャラをふんだんに喰ったAIによる生成画像が大量放出されたら、ディズニーはどうするのか、ての見てみたいわ。AI絵というだけで、それはミッキーじゃないよと言って果たして通じるだろうか、ていう社会の反応を見る実験。(笑

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る