修羅の世界観

 まーね、私の理想的だなぁとしている「世界観」なんてのは修羅界もいいとこだから、安寧なんてモンは望めないなと自覚はあるんだわ。完全な自由平等は安寧とは無縁。


 誰もが何をやってもいい自由がある、何を言ってもいい。けれどそうしたら利害の衝突は避けられない。どんどん衝突すればいい。力で解決するのはアカンではなく、解決などしなくていい、という考え方。別に力で抑えたっていいんだ。


 ただ、動かないのはアカン。抑えられた方が逆襲の機会を与えられないのは不平等。何らかの特権的なものを制定して、固定するのはアカン、と。


 常に綱引きの状態で、緊張したままバランスをとり続ける、その状態が延々と維持される姿が「平穏」と捉えられるのがベスト。常に水面下での駆け引き、多数派工作、ロビー活動で勢力拡大の努力を図り続けねばならないし、自軍陣営がちょっと怠けたらあっという間に地位が下がることもありうる、そういう世界が一番平等だし自由が保たれた世界と思う。


 安寧などないけどね。平等はあるよ。自由もね。常に努力と神経尖らせての警戒。そんで戦い。常に批判と隣り合わせで、反論のための改良と進化と自己批判が絶えない、人がぜんぶそんな感じに、常に動き続けている世界。



 疲れるから、休める場所も欲しいから、だから家が必要ってことだよなーと思う。


 戦いが嫌なら、何も世に出さないこと、てなっちゃうのは仕方ないかなぁ。




 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る