文章戦略に悩むとき~(悩むとき~)

 懐かしの漫才ネタです、覚えてる人まだ居るよね。


 いやぁ、最近、こういう意見を見掛けたんだけども、以下要約。


『なんで台詞で言った内容を改めて地の文で繰り返し書くんだろ。最近、そういう書き方の作品が増えたような気がするけど、なんかの流行り?』


 わたしです。



 えー? これ、親切のつもりでやってるけど、ウザいと取る読者さんも居るんだ。あたりまえか。


 昔と違って、じっくりとなんか読んでくれなくなったからさ、匂わせるだとかの曖昧表記は出来るだけ無くしてんだよね。だけど、文章の妙味としては、曖昧な言い回しってのは味があるわけで、こっちを無くすのは得策じゃないでしょ。だから、二重にして、曖昧な言い回しの解説を入れて意味を確定するようにしてんだけどさ。流し読みする読者対策だよね。もうね。(私の作品はまた、展開がジェットコースターになる率高めなんでその対策も兼ねて)


 そっくりそのまま二重にしたらウザいから、そこは文章技術でカバーはしてるつもりですわ。だから三行に跨がる長いセンテンスの文章とかも駆使しなきゃいかんことになってんだからさ。


 プロでも、わざと悪文作法を使って別の効果を狙ってるなんてことはママあることじゃないすか。語尾「た」の多用にしたって、これ絶対、別口の効果あるよなと感じつつ使ってんだし、片方で「面白ければいい」とか言うくせに妙なトコで妙なマナーじみたこと言うなぁと思ったんでした。


 そういうの、読む時に切り替えながらで読まない? ふつう。


 冒頭部に「この作品を読む際の諸注意」みたいなのを全部含ませなきゃいけない、てのは何となくでも周知になってることだと思ってたけど、最近はまた違ってきたのですかねぇ。表記ルールみたいなのは冒頭に入ってるから、そこ読めば、ああ、こういうルールで読むんだな、ての解るようになってると思うんだわ。


 なんかねぇ、統一マナーがある、みたいな感覚の人が居るような気がすんだよね。作品ごとに文章ルールは違って当たり前の状況なわけで、そんなマナーじみたもんはないと思ってたから、ちょっと戸惑ってますですよ。どうしようかね。(笑


 それとさ、これも別の人の呟きで知ったことだけど、以下要約。


「語尾は過去形が8割、現在形が2割。」


 うん、これもすごく納得したんだけども、けど片方でさ、書き方講座とかでは結構これに逆らうようなこと書いてないかい?(笑


「~た、だ、の連続を避けて、~る、などを交互に使え。」


 2割越すよねぇ。(笑



 私は長文遣いなんで、別に「~た、だ、」の多用はまったく問題ないけどな。


 短文でブチブチちぎって書いてくと、過去形の連続とかは必然的に多発するんだよ。そうすると、文面でも「た、だ」のオンパレードに見えるから、苦肉の策で「る、」とか入れちゃうんでしょ? そしたら、全体通して読むとなんか時系列的な混乱で、仄かに違和感漂っちゃうんだよ。


 明確におかしいとは解らないから、読み心地にだけ影響してね、なんかパッとしない文章に感じるってカラクリだよ~。知ってる、知ってる。(笑


 音楽でいうと、テンポを示すドラムバスの音だけ妙に目立ってんのな。それが「た、だ、」と「る、」を交互に使ってるから起きる、時系列の悪目立ちね。


 本来、語尾の過去形現在形って、その文章が過去を示すのか現在進行形なのかを伝達するっていう重要な役割担ってんだから、そんなテキトーな使い方していいわけないじゃーん、てコトですわ。(笑



 昔はわたしも交互に使え派だったから、自分のヤツにも書いてるけど。(ゴメン


 そのうち書き方講座の方も訂正しとくわ。(ほんとにゴメン



追加:


 アレだ、吉本の芸人の。

「過去の話なんかい、現在の話なんかい、過去の話なんかい、現在の話……と思わせて、過去なんかーい!」てヤツ。(笑

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