もうじき原爆の日やね、というわけで…

 まずは黙祷。



 そして、こないださ、昭和天皇のことを歴史ヒストリアでやってて、その時に資料解説かなんかでルポライターの人?が出てたんだけどさ。想像力ねぇなぁ、と。昭和天皇が、戦争を止めようと思えば止められたと見てるのがさぁ、すごくヘンだった。


 結論ありきで資料を見たらアカンよ? 見事に思考停止起こしてて苦笑した。


 昭和天皇の戦争責任有り派のヒトなんだろうけどさ、あの番組で提示された資料の一部だけを見ても、当時は、天皇はおろか軍の最高指令にすら、決定権がなくって、なんかの強い力に引きずられるまま抗えない状態にあったっての、容易に見えてくるじゃん。歴史の采配というか、こわいねぇ、と思ったけど。


 天皇がいくら戦争を避けてほしいって異例の和歌詠みで抵抗をしても、政治家が必死に回避の為に動いていても、なんなんだコレって感じで歴史の流れが動かない様子が克明に現れていて、ちょっと怖かった。以前に、東条英機の伝記を読んだことあったんだけどさ、彼も決して好戦的ではなかったんだよね…


 どこであの流れに決定付けられてしまったのかが重要だよね。今を生きる者として、またいつ同じような間違いを犯さないかを危惧するのならば、歴史に見るべきは「出来事の過程」でさ、どうしてあの絶望的な大戦へと雪崩れていったか、という点を探らなきゃね。(だから歴史の改ざんってのは怖くって、もあって、何もイイコトはないのよなぁ…)


 番組で取り上げられていた時期ってのは、残念ながらもう歴史の流れは決定付けられていて、取り返しがつくポイントはもう越していたんだと思うんよ。


 歴史って、たぶんどの国でもさ、最初は勝者が自分の都合のよいように改ざんするんだよね。だけど、そんなものは百年と保たなくって、ちゃんと「本当はどうだったか、」て部分は色々と表出するようになってて、通説も覆されてさ、妥当で公平なラインに修正されていくのよね。そうでないとから。


 歴史の価値ってのは、それが数学的な方程式に近いことであって、嘘でいいなら創作物と変わりないわけで、そもそも嘘ってのが無価値なわけじゃないですか。物語では嘘の中に含有する真理って部分が価値を持っているわけで。嘘って、デタラメに文字を並べた意味の無い文言とイコールとも言えてしまうわけだからね。


 歴史はその国の歩んできた道しるべで、工程表で、設計図にも近しいものであってさ、これがデタラメであるって、その道の専門家たちにしたら鼻で笑うしかない事態とならないか?って話なわけですよ。


 創作で、推理モノとか書くのにはプロットが必須だなぁと痛感するに至ったけども、このプロットが単なるラクガキというに等しいわけよ。嘘で固められた歴史なんてものは。


 我が国では特にかの大戦にあたる部分の歴史は文字が薄くて読みにくい状態だけど、それで焦って、自分に気持ちの良い解釈に走るのは自戒したいもんですわ。


 同時に、今、世界で起きていることはきちんと記録されて、容易に改ざんなどされないようになることを祈る次第。あの大戦が回避出来ないものになってしまった、そのターニングポイントはどこだったのか、残念ながら世間はまだそこを冷静に探れるほどには癒えていないんだよね。(下手すると維新より前だった可能性さえ…)


 この国の100%があの大戦を昔語りとしてすら聞くことが出来ないような時代になって初めて、色々な歴史の改ざんされた部分が異物となって浮いてくるのだろうかね。それがまた、次なるターニングポイントを通過してしまった時代でないことを祈ろうと思います。


(歴史改ざんの悪影響が自国民にどんな影響を及ぼすのか、のレポートはたぶん韓国を観察していれば有用なモノが取れるんだろう。あの国は大きく改ざんし過ぎた…)

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