読書倦怠期間中。…なら執筆すりゃあいいんだけどね。

 世間で言われる「読書離れ」これが解らない。私の場合は非常に簡単な理由だが。


 『溢れかえっている現状に、倦んだ。』


 文字中毒者なので文字自体は四六時中でも読んでいないと発作が起きる。だが、それは別に小説である必要はないし、たまに開いても読みたい小説ではないからすぐ閉じてしまう。本屋で一般文芸あたりを漁っている時も同じなので、別にWeb小説だからテンプレだからというわけではない。


 読みたい欲求があるから本屋には足繁く通うのだが、あるいはWebでだって目に付けば作品をクリックしてアラスジや冒頭を読むのだが、すぐに閉じるのだ。そうして、読みたいものはコレじゃない、というため息のみを残す。


 何が読みたいのかは漠然としている。ただ、読みたくない要素ははっきりしている。微笑ましい夢想はもうお腹がいっぱいだ。張り裂けそうな青年の主張も申し訳ないが遠慮する。


 漠然と、何かが読みたくて堪らないくせに、手にした物語の中には見つからなくて、少し読んでは片端から元へ戻しているのだ。


 Twitterの纏めサイトや、カクヨムの書評やエッセイには食いつきがいい。私は大好きだ。なによりロスがないということが気に入りだ。主張もテーマも直裁だ。


 小説は人を書く、それはその通りだが、マトメやエッセイは発言者や著者を見るにもストレートでいい。人を見ることが娯楽ならば、もっともロスがない。


 だから、小説は人を書くには書くでも、その書き方はマトメやエッセイとは違う醍醐味が必要のはずだ。でなくてわざわざ読もうと思うわけはない。何が違うというのかが解らないから、漠然と、今日もチラ読みをしてはパタンと閉じている。



 幸いなことに、ミッションとしてのミステリ読みという課題はあるので、これは他のジャンルを試しに読もうと考えた時の話である。マトメサイトを開くほど気軽にはミッションと認識したモノですら開けないという問題はあるが。


 漫画でもアニメでもドラマでも、大人になるとそうそう簡単に手に出来なくなるのはなぜなんだろうかね。(まぁ、そうでなければ週刊誌など売れないわけだが)



 興味の、現実へのシフトが甚だしい…

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