前のエピソード――見城氏×津原氏×百田氏のバトル

　棘で、『クズ男が一点の救いなくクズの限りを尽くし、クズの限界に挑むが如きクズならではのクズい人生を描き、結果、読者がクズ的愉悦を伝播された挙げ句、己の中のクズい精神に否応なく気付かされ、向き合わされる、人間根本の問題作』みたいな漫画を読んで芽生えてしまった悪感情を抑えきれなかったら、どうするべきなのか？　という話題が出た。（ちょっと違うかもしれない…）

　設定の時点で明白な地雷なのは解りきっていて、コメ欄でも「こんな解りやすい地雷、踏む方が悪いだろ、」というのが圧倒的で、まぁ、ごもっとも、という感じなんだけども。これ、別にフェミがぎゃあぎゃあ騒いでいる副流煙エロ表現問題ともまた違っていて、自分から近付いていかなきゃ、普通にしてたら目に付かないような作品なのがね、自己責任と言われるのもしゃあないかな、という感じなのだった。

　この漫画のCMが所構わずで垂れ流され、嗜好的に嫌悪している人々の目にも、問答無用で飛び込んでくるようなモノであれば、この苦情も一理あるとは思うのだけど、実際はそうでないからね。副流煙と同様の害悪ではないのだよね、コレ。

　だけど、あまりにも内容がその読者さん個人にとって、あんまりすぎる場合、これはもう何とか捌け口を見つけないことには精神の危機ってこともあるだろう。それがこういう、やっぱり己で見つけ出して物見遊山で覗かなきゃ、普通にしてたら出会うこともない場所に吐き出してある分には、なんら問題ないんじゃないかと思うのだ。

　アンチな意見なんてのは、そこら中に吐き出さない限りは、問題にしなくていいのか、それとも見てしまう人がいることを考えればやはり遠慮をせねばならないのか、しかし、ならばその悪感情に走らせた大問題作に罪はないのか、という感じで、堂々巡りのトラのバターが出来上がるよね。

　同じクズでもカイジはなぜ許せるのだろうか問題へと続く……！

　私個人としてはむしろ昨今の女子供に最前線立たせて大の男がどいつもこいつも後方勤務希望って情けなくないのか問題の方が興味あったりするよ。