ビジネス雑誌の記事とソユーズさんと無駄会議

 もう数年は前の記事なんで実際のビジネスシーンでは今どうなってんのか解らないトコもあるんですが、ビジネス系の雑誌の記事で、無駄な会議を重ねているが故に商機を逃している企業がいかに多いか、という話が出ていたのを思い出したんです。


 商品開発って、リサーチで市場の空気を読んで、投入する商品アイデアをまず練っていくわけですが、これがスピード勝負である点を多くの企業が忘れている、て。


 市場は生き物なので、どんどん需要は移り変わっていく、商品っていうのはいわば水物なのでとにかく早く出さないと儲けに繋がらない、ていうんですね。納得したもんですが。


 そういう、本質はバクチのようなものを、会議を重ねて何をやっているかといえば、単純な売り方の方向性だとかを捏ねくり回しているだけだ、と。こんな無駄な作業を企業によっては何十回と繰り返すから、商機を逃す、というわけです。


 いや、最終はもっと辛辣に、必要な会議は最初の1~2回ほどだけで、後になるほど、責任の所在を分散するためだけのものであったりする、とまで書かれていたっけなぁ。その間に、市場の空気は、供給はどんどん満たされていって、企画が通る頃にはもう需要もなくなっている、て。


 商品が出来上がるまでには、ものによっては何年と掛かってしまうこともあるわけなんで、この論理にははじめ、「いや、ちょっとな、」とも思ったんですが、そもそも論で市場の空気を読むリサーチの段階で、先へ先へと読みを働かせていたら、タイムラグなど影響しない、と書かれていて。元々がバクチなんですもんね、そういえば。


 だから、会議を何度も何度も重ねるのは、無駄でしかないし、それを半分に減らすことでどれだけ他の作業効率が上がるか、そちらの方が得策だ、という論調でね。

 中には、会議でいちゃもんを付けることでいかにも仕事をしている風を装っているダメ社員もいるので、こういう要素も考えると大きな損失に繋がるケースが少なくない、と締めくくられていたような記憶。2~3の記事が混ざってるかもですが。


 これって、「船頭多くして船山に登る」の諺どおりだなぁ、と思ったもんです。


「三人寄れば文殊の知恵」とも言いますが、この場合、「三人」と限定してますんで、やっぱり烏合の衆ってことになって、頭数多けりゃいいってことはないんでしょうな。同じことが確か国会レベルでも時々議題に上るよね。まぁ、あそこはそんなサクサクと進められたら逆に困るよーな話し合いばっかなんで、程度モノですが。


 いや、なんか公募作で一段落付いたんで(これから地獄の投稿サイズ合わせですが)、久々にたらたらとサーフィンしてたら、ソユーズさんトコの騒動を知りましてね、裏でタラタラしてて機会を逸したんだろうなぁと思って。(横浜駅SFのブームで同じSFのカクヨム話題作、て売り方したかったのかな、と思うのですが。遅すぎたよね、ブーム去っちゃった)


 色んなブームに乗っけて、勢いで売り抜こうみたいな手法だと、本当に世間の情勢次第で旗色がころころ変わることになるじゃないですか、それだろうかとね。


 そういう後押しなしでも単品で売れるような作品なら、強引にでもGOサイン出せたんだろうけど、そこまでの作品ってなるとベストセラーかAmazon1位でテレビのニュースに取り上げられるくらいのネームバリューないと、て感じだもんね。そのくらい出版業界は衰退してて、市場を動かすパワーに欠けるというか。

 そこへもってきて、そういう戦略だととにかく出荷スピードが命なのに、それでなくても制作工程で時間食うのに、やれ会議だ何だでさらに手間取ってたら、売れるモンも売れなくなるのは当然、ていうか。


 もともとバクチなんだから、てことを考えると、会議の必要性ってなんなんだろうなぁ、ていうのが純粋に疑問。どういう効果があって、そんなに何回もやる必要があるんだろうねぇ。今後の創作のネタに、誰か教えてくれないかなと思いますわ。(笑



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る