【ネタバレ?】あ、やっぱメタリンクミステリか?【ミステリーアリーナ】

 えー、6の前の裏方事情あたりまできました。昨夜、途中で寝落ちたもんでまだ読み終えておりません。どーもね、精読すると眠くなる悪癖が付いちゃって、寝ちゃいました。これの前のヤツは飛ばし読みだったから眠くはならなかったものの、その差はなんだろうなぁ、というトコを思案中。


 んで、これ、メタリンクミステリでしょ、たぶん。クイズ出題編そのものの推理と、番組そのものにも仕掛けがあって、この番組はアレだ、シュワルツェネッガーが主演やってた映画と同じだ、不正解はペナルティで殺されるとかの殺人番組?(シュワちゃんのは、犯罪者を逃走させてハンターが追って、てのをTV中継するヤツな)


 ではないのかな、と予測。


 ほんとにそうかはまだラストどころか半分も読んでないから解らんけども(そうそう螺旋階段にはミラーマジックのネタでも入ってんのかなとか予想)、出題編と番組編、つまるとこ、メタ形式で絵と枠の両方が本格ルール適用の書き方になった作品がこの「ミステリーアリーナ」で、絵の方だけ本格ルールなのが前に読んだ「その可能性はすでに考えた」なんだよね。この違いな。


 途中で寝落ちた=精読していた、てのはミステリーアリーナが両方とも本格ルール適用で一行たりとも気が抜けないからだねぇ。で、その可能性――の方は、途中からは映画でいうとこのアクションモノに変わったから、飛ばし読みでも理解出来るからまだるっこしいトコは飛ばして、ワクワクを優先で読んだから寝なかった、と。(笑


 本格モノは、その性癖を持ってない読者にはコレがなぁ。割とネックだよね、とか思ってて、じっくり読む=精読する=眠いんじゃボケ、という公式な。(笑


 精読って、よほどに予測不能なトコを突き続けてくれないと、道筋が見えた時点でつまらなく感じるという欠点がなぁ。予想を超えた文章の美とか、予想を超えた展開とか、どこまでも解らないままな謎とかさ、我に返る瞬間が一瞬もなく集中していられるっていう必須条件が付くんで、精読してもらいたいってのは実は相当の高望みなんだよねぇ。中途半端だと、精読しなきゃ解らないくせになんとなく先が読めてしまう、という最悪の読み心地になるっつー……(諸刃だわ)


 脳みその活動量が、読み方によって違うのは当然として精読ってのは一番疲れる読み方で、だからこそ昔々の小説というのは高尚な趣味で、疲れるモノほど有り難がられたからさ、ニーチェとかな。その流れの途中でラノベ登場前に出たのがミステリで、つまり、文章を考える際の価値観にブレがあるのだろうと思うんさ。進化の過程の途中段階、というかで。


 ラノベは完全にかつてのニーチェとかの小説とは真逆のスタンスだよ、精読否定の疲れない娯楽。文章もそれに特化してる。


 この二派の潮流の、どっちが色濃いかっていうトコもあるけど、その二派をちゃんと意識して書いているかも読み心地に影響するんだろうなぁと思って。水と油を混ぜてドレッシングを作るよーなもんだとちゃんと理解してるかどーか、てか。文章レベルでな。

 ついでに、読者がその二派を体感的にでも把握してるかどうかでも変わってくるだろうから、ますます世間の評価とかいうものそのものが揺らぐというか…


 医者を思い出した。(笑


 かつてと違って医療技術ってすごく上がったから、シロウト評価は危険って、アレ。専門性が突出しすぎて、シロウト判断が出来ない領域に突入しちゃって、クチコミも自己判断も、専門知識持たないことには何も判断する術がない状況まで来ちゃってんだよね、今の医療って。


 シロウトは愛想がいいからとかで評価を高くしたりするでしょ、それは正確な判断にはほぼ無価値で、統計にとっては害悪で、ていうことな。


 理屈の伴わない感覚的判断ってのが幅を利かせると、理屈を楽しむニッチな娯楽である「本格推理」なんてのはどんどん多数派に侵食されてくよね。ちょうど、なろうとかで異世界転移転生以外は見向きもされない状況とメカニズム的には同じっていう。数は正義、みたいな?


 話、変わるけど、高尚とかいうと眉を潜める連中な。お前らだって数にもの言わせる原始的暴力を無意識に歓迎してるわけだけど、それについてはどう思う?


 脱線しまくりですわー。おわりっ。(笑


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