原稿の進捗が悪い時

 新作の公募用原稿の進みがおっそろしく遅いんですわ。ノらないんですよ~。


 ヒロインの女の子に注目して楽しく書けないんだからしゃーない。うんうん。


 設定の段階でミスをして、ぜんぜん乗り気で書ける気がしない構造にしてしまったのが間違いでしたね。今となっては認めるしかない、私は女性全般を書きたくない。


 今、横溝賞に出してる作品は、ヒロイン視点でサポート役の探偵を見つめる構図だからホイホイと筆が進んだんですけども、現在、書いてる最中の作品ってのは逆になっていて、視点主の男主人公がヒロインの美少女を見つめる構図になってますわ。


 あかーーーーーん! ぜんぜん、楽しくない、書くのが苦痛です。女の子を眼差しても、こちとらまったく面白くも何ともないの! …逆にするんだった…orz


 前回書いた時は、視点主のヒロインの目から見える探偵役を描いていくっていう作業が、間接的にウチの探偵をガッツリ書くことになるわけで、それはもうたのしかったんだけど、その対象がヒロインの謎付き美少女になった途端にモチベーションがだだ下がりで逃げばっか打ってるんですわ。マジで女キャラ書くのが嫌いらしい…


 それも、こじらした女の内面描写ってのは人間としてむしろ性別無視して書くからすごく乗り気で書けるんだけど、観察対象として主人公の目を通して書くっていうのは、どこまでも女性という属性が付与された状態を書かねばいけなくって、それがもう苦痛の領域。魅力的な美少女という属性で観てる状態での描写、これがもうつまらんのなんのって…orz こちとら、女にはミリも興味ねぇんだよ、てなる。


 逆なら楽しいのになぁ。魅力的なイケメンという属性で観てる状態での描写なら。


 これ、女を書くのが嫌いというのも語弊があって、眼差された状態での「女という属性をフィルターとして加えた視点」によって描かれるわけですよ、男主人公の視点から見たヒロインっていうのを描写する時は。

 完全な神視点だとこれを取っ払って、男主人公もヒロインも人間描写で何のフィルターも掛からない状態に書いていいんだけどね、視点主を人にしたらジェンダーの概念がどうしたって付属されなきゃおかしいわけよ。それがもう、ぜんぜんノリノリになれない構図。美少女のガワの魅力とかどーでもええわい、て思ってんのにさー。(私はイケメンのガワの魅力を超ノリノリで書きたいタイプ)


 …失敗したなぁ、と思うのでした。


 もう少し、ヒロインちゃんが人間的魅力が滲んでくる辺りまで書けば乗り気で書けるよーになる、…と、思いたい。(しくじった…)


 原稿から逃げ回ってて、こういうエッセイとか棘の読み込みばっか捗ります…

(だってヒロインを眼差してたって作者的には面白くもなんともねーんだもん!)


 今はまだ序盤で、男主人公はヒロインの表面しか知らないわけっすよ。だから、そのヒロイン描写は外見だけの判断で書かれるわけで、内面ゼロって状態。これが、記号を書くよーなモンで、くそつまんない、ということっす。(美少女という記号にはなーんも突き動かされる感情を持たないからね、イケメンの記号と違って)


 イントロ部分で元カノも登場するけど、こっちはノリノリで書けたのよ。それは、元カノは視点主がその内面をよく知った状態だから、もう記号解除で人間として書いていいから、ってことで。

 ヒロインはだけど、初対面の相手だから外見判断しか出来ないわけさー。




 あー、やだやだ。(言ってもしゃーないから書くしかない)


 主人公書くのは楽しいよ!!(モデルがいいからね!)



 叙述トリックはこういう厳密さが要求されるから辛い。「文香さん」だって初対面のヒロインを男視点主が観てる構図だけど、あっちはカメラがもっと離れてて神視点に近いから、いきなり記号解除で入ってんだよねー。叙述トリックは騙しがあるから、それしたら書き方がフェアじゃなくなる恐れが… ツラタン。


(見知った女→性属性は付属品、 見知らぬ女→性属性が前面にある、の差)


 プロットモドキの第一稿と、ザクザク書いただけの第二稿と違い、清書にあたる第三稿はものすごく感覚優位で書くのでノリノリでないと良い描写が出ないんだよね。


 が、がんばるー…(愚痴吐いてちょっとスッキリ)

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