『優しい死神の飼い方』読了
ラノベっぽい一人称小説。サクサク読めるからするするっと読み終わった。
私は涙腺がぶっ壊れてんので、最初からもうダダ泣きでした。まぁ、例の飴玉のサイズとかサイズとかサイズとか気になっちゃった点も無きにしもあらず、ではあったけど、まぁ、そこは些細な違和感ってことで流せるレベルよ、うん。(笑
短編連作のカオして、実は一連の事件が繋がっているという構成は一度はやってみたい話だね。それから、オカルトの扱いは個人差で持っているイメージがかけ離れてしまうものなので、特に霊魂のトリセツとなると千差万別になるので、その辺を真正面から書いてしまっている今作品はその部分で一気にラノベっぽくなってしまったのが残念。設定在りきっぽくなっちゃったのがねー。(笑
この作品世界の設定はこうだから、こうだと了解してね☆ 的な押し付け感というかナンというか。たとえばTVの人気番組である都市伝説ね、あれはなんで老若男女問わずで人気あるかといえば、そこら辺のお約束的な押し付けが無いからなんよ。
解からんもんは解からんっつって、ムリに型に嵌めて設定化はしないのよん。正体不明で理屈も解からん、てのがリアルでのリアルなら、それにムリやり理屈は付けないほうがリアルなのね。言ってる意味が解からないかも…略。
だって、私の感じている魂の感じってのは、この作品とはまるで違うので、それに関する違和感ってのが半端ないんだもん。それをねじ伏せるには、フィクションだから、っつって半分流すよーな読み方にするしかないじゃん。
その点で、ラノベに限らず昨今の漫画や映画もだけどさ、ヘンに設定ってのがカッチリしてると逆にフィクション感が増すんだよなぁ。こういうゲームのルールです、みたいな作業感っぽい感覚というか。ルールに合わせてストーリーが出来たよね、コレ? みたいな裏側が透けて見える感というか。
一気にリアリティ無くなったな、と感じたのは私だけでしょうが。
なんつーか、フィクションなんだけど「ありそう?」ていうトコがワクワクの元なんだけど、設定ってのはそれを殺すなぁと思うのだった。巧くゲーム的ルールでないように設定を付けてくれている作品はほんと少ないのだ。
こういう枠の中でのごっこ遊びだよ☆ みたいに感じてなんだかなぁ、なのだ。設定ってのが、話を牽引してしまうのも興醒めだし、話の為に作られた設定がご都合臭を放っているのもなんだかなぁ、という。
わがまま~。(笑
だけどそこも流して、怒涛のラストは号泣。うえーん、良かったよー。
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