　今、すごいスピリチュアルブームで嬉しい限りですが、これは今までのとは違うものになっていくので、ご注意てな話を。

　中世の世の中を想像してください。知識があったのはほんの一握りです。今、多くの人が学校で習うような歴史や数学や哲学やらは、当時の人々には無縁でした。

　なんで今の我々はこんなに頭がよくなったのでしょうか？

　もちろん先人達の努力の賜物ですけども、歴史上に危機は幾度と現われたのもまた事実で、愚民化政策だのなんだのと、中世のように知識を一部の者だけで独占しようという動きは常にありました。

　その流れが結局のところ、ことごとくが潰えてきたのは偶然でしょうか。なんで他の猿はほぼゆったりとたゆたうような進化しかせず、人類だけがこれほど急激に進化しているのか、疑問に思いませんか。

　人類だけがサンプルとして取り出され、他の媒体は皆、待機させられているのだというのが、「観測者」の理屈だろうと思います。私はコレは調べた事もないんでよくは知らないけど。人類だけの急激な進化の説明に充てられているんでしょ。

　けれどまぁ、観測者なのか神なのかは知りませんが、準備は整ったのだろうと思います。成功確率から導き出した準備OKなのか、とりあえず実験的な準備OKなのか、それは神のみぞ知るですが、今現在、人類の平均値での知識水準は過去最高です。

　ノストラダムスの予言、あれはズレていると言われています。他にも多くの預言書が、この２０００年代に集中して、人類全体の何らかの変化を予言して、多くそれは滅亡だと言われていました。

　私が聞いたのは滅亡ではなく、まさしくスピリチュアル系の、宗教の壊滅です。

　しかし、これも正しくはなかったと思います。滅亡と読んだ多くのトコに引きずられただけで、これはグレードアップが正しいのだと思います。現在ある多くの宗教はこれから何年間か知りませんが、高次の教えにグレードアップするのでしょう。

　近代あたりまで、人類の大多数は無智でした。知識が乏しく、膨大なデータを処理する訓練が積まれていなかった。今は教育の賜物で、その能力は一般にまで普及したわけで、準備が整ったのです。初等数学だけでなく、高等数学も、学べば理解出来る者が大多数になった。

　宗教が折り返し地点に到達した、それを多くの預言書は示しています。

　輪廻の考えだけでなく、色んな宗教的な概念を今一度見直さねばならない時期が来ました。物事はすべてが表裏一体の陰陽を備えています。良い面と悪い面がセット。

　例えば輪廻。すべての生命に終わりはなく、すべてが平等で、なんとも素晴らしい教えです。しかし、これは表側しか教えていない。裏側には、すべての魂は何に生まれ変わるか解からないから平等なのだから、それはすなわち我々が食べているものはすべからく、すべてが人の魂の宿るものなのだという事を指します。

　お釈迦様は言いましたよね、「この世こそが地獄。」と。たぶん、折り返し含めてすべてを悟っていた本当に僅かばかりの賢者たちは皆、これには気付いていたでしょう。しかし、彼らが生きていた当時の人々に、その複雑に過ぎる理屈を理解させられたでしょうか。何も食うなという教えはさすがに間違いですし、かと言って食うことが無罪とも言えない。罪は罪です。何を食おうが罪だから、この世こそが地獄なのです。それをどう乗り越えるのか、そこに付随する理屈は、知識ある人々には漠然とでも理解できるでしょう、輪廻の本質です。肉は肉、けれど尊い。説明するのも面倒臭い理屈だから私はパスします。誰が苦しもうが私の知ったことではない。

　神々にも陰陽があります。混沌系の神と秩序系の神。宗教が信奉するべきは、日本神道みたいな特殊なの除いて、特に三大宗教なんぞが信奉するのは秩序系です。こちらの神は秩序を重んじるから、人の方で近寄っていかねばならない。責任が重い大きな宗派はやはりこちらを頼むべきで正しい。混沌系はなにせ無責任だから。

　私が説明をパスしたアレコレの理屈は、もう修行者たちなら気付いているものであり、どうやって広めていくべきかと考えあぐねている類のものばかりでしょう。来年あたりから、重い口を開いてやりにくい仕事に取り掛かっていく修行者が増えていくのだとそう思います。（私はやんないけどね！　来世だ、来世！）