和三盆糖のお菓子を戴きました。
ちょっと有名なお菓子処に偶然立ち寄って、伝統ある店内を見学した後にお茶セットを戴きました。いやー、和三盆はいいです、和三盆っすよ。これを知ってしまうと、普通の砂糖で作った干菓子は落ちる。味オンチにも解かる明快な違い。
京都行くと必ずといっていいほどこの和三盆のお干菓子を買って帰ります。で、毎日ちびちびと一個ずつ食べて舌鼓を打ちます。こっちで売ってるお干菓子の多くは和三盆じゃないんで、やはり味が落ちるのですね。素材の違い、製法の違い、伝統の違い、ですわ。こればっかりは誤魔化し効かないんじゃないかと思う差があります。他のものでは割と、テレビ番組になるくらいには似通ってたりもあるでしょうが。
けどね、超高級のトリ肉とカエルの肉が似てるとしても、その超高級の鶏肉とフツーの鶏肉でなぜ比べないのか、という点には注目してほしいもんだと思うのだね。
問題にならんくらいに差があるからだよ。だから似通ったカエルと比べるんだよ。まだフツーの鶏肉よりもカエルの肉のほうがジューシーで美味いからさ。それって恐らくシロウト10人が10人、明確に解かるほどカエルのが美味いって事だろうさ。
カエル、お高いもんね。調理法もあるだろうし、シェフの腕もあるだろう。
超高級素材をプロがコダワリの調理で料理した一品と、茶漬けしか作れんドヘタクソが並食材でテキトーかまして作った一品とを比べてから語れっつーんだよ。
料理って、作る人間の腕前によってピンキリになっちゃうよねぇ、という話。
小説だって同じだよ。素材や道具を良質のもので揃えても、腕が悪けりゃ台無しにするんだよ。腕ってのは「文章」だよ。技巧だよ。作者はシェフである方が、同じ食材を使うにしても一段上に仕上げられるでしょうよ、当たり前じゃん。
料理番組でさ、プロのシェフが並素材をご家庭の台所でレストランの料理にしちゃうってケースはあっても、その逆は成立しないよね。ヘタクソがテレビに出る時はまぁたいがいは笑い者にするケースと相場が決まっている。
ヘタクソが高級食材やプロ仕様の道具類を使いこなせず台無しにする様を嗤うための番組ばかりだよね。前に観た、どこぞのアイドルがロールキャベツを作ろうとして凧糸で生のキャベツ縛ってた絵面が忘れられんわ。(笑
脚光を浴びるって、だいたい二種類のケースだなぁと思って。話がズレズレだわ。もう終わる。
追記。十円を嗤う者は十円に泣くというよ。技巧を嗤う者は技巧に泣くのだよ。
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