ラノベには「文芸系ラノベ」と「なろう系ラノベ」
この二者は、今のところは「混ぜるな危険」の物質ですねぇ。そのうち読者の方で拒絶反応が無くなるのかどうかはちょっと解からんけども。
というのも、「なろう系ラノベ」は整合性無視していい事になってるけど、「文芸系ラノベ」はまださすがにそこまで一般小説群と乖離してないからさぁ。まぁ、それは過去に出版されたラノベ群の話で、現在で主流を張っているラノベ群がどういう状況なのかで予測も変わるんだけども。
なろう系は本当に一発で解かるから、読者の方でもすぐ伝播するんだよねぇ。「ああ、アレね。なろう系でしょ。」て。良くも悪くも。ひとつのキーワードとして通じるくらいに確立されているけど、そこに含まれる意味合いが問題。
シェアだとか、テンプレだとか、ようは世界観が独自ではない事が了解されているわけで、それは今さらだと思うか知れないけど、世界観にリアリティだの整合性だのを読者の方でも期待しないお約束が出来ているわけだよね。
だから、二次創作と同じ見方で見ていて、作者にも注目はしてない。作品だけ、あるいはキャラだけ。それを作り出した作者の次回作だとかはほとんど興味がない。
ファンにとっては、その作品の大元のシェアされたワールドこそが本番で、そこで二次創作とまったく同じ感覚で、ファン同士としての応援をしている。そこから外れるってことは、もう、別の作品の二次創作始めちゃったよ、て感覚。
なろう系ではない文芸系ラノベとなると、文体がなろう系独特のアレでないから、読者の吸引力がちょい低いですよね。キャッチーさ、というかが。
なろう系はとにかくキャッチコピーに特化した形態の文章だから、インパクトではたぶん、どの小説ジャンルの文体でも勝てないんだよねぇ。(だから整合性が最大限まで犠牲になってるんだろうけど)
でも、その正体が実際にはもう世間にはバレかけていて、世間ではこのキャッチーさは整合性の無さだとセットで認識され始めている。子供騙しだ、と。それをまた、覆せてもいない。ちょい子供騙しではない作品が話題に挙がると、わっと人気が出るのがいい証拠で。(幼女戦記とかね)
世間とネットSNSでのランキングがここまで乖離してんのも問題だろうになと思う。ちょうど、世界がスマートフォン一色だったのに日本だけがガラパゴスケータイだった時みたい。ネットの投稿SNSのみがガラパゴスだ。
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