ガジェットに違いがあるんだぜ。

 ラノベと文学文芸の違いってのを、とにかく、とにかく、ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと、言っております。(笑


 一つに、文章の硬さ。これは描写量が決定打で、地の分の分量とかで決まるのだろうという感じです。


 もう一つ、ガジェットのリアリティ。これを、なかなか説明しきれてない。(笑


 キャラクターが出てくるでしょ、一発で「漫画かよ、」というのは解かるじゃないですか、まるで作画的な人物像で人間味がないというか、書けてないというか。


 一時期は、超能力だの魔法だのかなと思っておったのです、しかし違うのです。確かに、魔法の設定が薄っぺらくて重厚な人文描写に似つかわしくないって作品にもお目に掛かったことありますけどー。

 どーして人間やら起きた事象や社会の反応はこんなにリアルなのに、お子様漫画みたいに薄っぺらいマホーの設定にするの!とか思った作品はあったけどね。


 ラノベの軽い文体が覆い隠しているモノを考えてみて。答えはすぐ出るから。


 一般文芸の硬い重い文体にしたら、色々もそれに応じて重くしないとダメなんだよね。キャラも設定も事象も世界も。すべてが重くなりゃ読み応えも重くなり、それはいわゆる読みにくさ、とっつきにくさになるんだよね。だから、それに応じた文章技巧が発達して、一見では見つかりにくい高度で複雑な仕掛けが施されてて、それでようやくギリギリ我慢して読んでもらえるって感じなんだわ。


 最近、Web界隈では硬質な文体が流行りだしたみたいにも思うけど、そこまで考えて書いてるかい?(笑


 もうラノベはよく解からんからいつしかスルーするようにもなったけど、文体だけは文学文芸の硬質な、背景描写とかもバリバリあるよーな文章でさ、なのに出てくるキャラクターは軽薄そのものな、いわゆるひと昔前なお気軽ラノベのキャラ、て作品はちょいちょい拝見しましたね。どうなの、コレ?と戸惑う気持ちしかないけど。


 冒頭部は文学か文芸かて感じに硬質で描写もたっぷりに進んでさ、で、誰か登場したなー、と思ったらさ。

「ちゃーす、あたしぃ、リカちゃん!」

 みたいなね。(笑


 セリフでパタンするなんて、普通はありえへんやろ! てなもんでしょ。


 地の文の文体は、セリフの文体とも共通ですよ? 地の文イコールで主人公の人格投影されてんだからね! なんかもう……もう……、て感じでしたよ。


 あなたの作品、ダイジョーブ?


 地の文、人物像、ガジェット、これらは出来れば統一規格にした方がいいものです。それがスタンダードで、もし変格で行こうと思うならが必要だからね。バラバラなもん使わないのが無難ですよー。ビーフシチューが肉じゃがにバケるならまだしも、食えなくなる予感しかないですよー。


 ラノベのスタンダードな人格って、漫画でもそうだけど、すごく大袈裟です。いちいちリアクション大きいし、個性的というか、ケレンミがありすぎというか。

 それが地味な文学文芸の地の文とセットになると、悪目立ちですんで。ご注意。

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