インターネットの弊害
今日、朝からドタバタとムスメのことで大騒ぎになりまして。
今日は大事な講習があったようで、それなのに寝坊をしてしまい必要なプレゼン資料を作れなかったようなのです。まぁ、よくあるポカですわな。人生、一度や二度や三度や四度はそういうミスをするもんですわ。そんなモン、いちいちどん底に落ち込んでいたらやってられません。
ですがムスメにしたらこれがそのセミナーでの初ミスで、そりゃもうドツボに落ち込みまして、朝から泣いてメークはボロボロ、目元はパンダ、もうこんなんじゃ講義出られない!と布団被って泣いてる始末です。
何度でも言いますが、この程度のミス、長い人生のうちには十回二十回やらかしますから! いちいち落ち込んでんじゃねー! と発破をかけて送り出しました。
今、大事なのは何なのかと、その仕事が自分に向いてるかどうかとか、自分のダメさ加減だとか、何が原因で寝坊をしたかとか、そんな事を考えてる暇じゃないと、駅へ送る車中でとっくりと話して聞かせました。
そんなものは時間が空いた時にじっくりと考えるべきことで、今はとにかく今日一日を何とか乗り切ることに集中して意識を向けねばなりません。
やらかした失敗をどう挽回していくかの方が大事なんだと、得々と言い聞かせて、失敗したことより、それを引きずってさらに失敗を重ねたり、もっとも悪いのはそれを言い訳にして放り出すことだ、と言い聞かせまして。
寝坊で資料が作れなかった、自分はなんてダメな奴なんだと落ち込んで、人生にまで自信を失くす、そこからセミナーを放り投げて、尻まくって逃げる。
飛躍のしすぎですよ。
そんなんじゃ、この先、どこへ行って何をしても、行く先々で尻まくって逃げることにしかならないじゃないですか。人生で一度もポカをしないなんて不可能なんだから。
とまぁ、叱ったり宥めたり励ましたりと、あれこれやってようやく送り出してきましたが、ネガティブに陥っているムスメをポジティブに引き戻すことのなんと大変なことか。なんでこんな面倒な娘に育った。
で、ふと思いついたのですよ。
これって、インターネットの弊害以外の何者でもないわな、と。
学校でも地域でも家庭でも、普通、リアルの世界観の中にはリスク無しの逃走などありえませんわ。逃げれば必ず何かしらのペナルティが付きます。
これ、インターネットの中だけは、よほどの事をしない限りはペナルティ無しなんですよね。ばっくれてしまえる。すーっと消えてしまえる場所ですよ、ネットは。
それはそれで、失敗を恐れずに行動が出来て、やり直しの利く優しさのある世界ってことなんで、私はいいと思ってたんですが、片方にはやはり弊害にもなっていたんですねぇ。
逃げ癖が付いてしまうことになるわけか。例えば非難されるようなズルをして、つくづく失敗したなと思って反省するなら、それまでのすべてを棄ててしまう事で禊にはなるわけですわ、ネットでは。
せっかく築いたアレコレを手放して、一から出直すってことですけどね、それが可能なのがネット。リアルではなかなかそうはいかない。禊をするなら家から仕事からぜんぶ失くすことになってしまうでしょ。そこまでしなくても、ネットの中のアレコレだけで済ませられるのがネットのいいところだと私は思っていた。
けどこれ、裏返せば、嫌になったら姿を消してしまえば終わりに出来るって事と紙一重であって、尻まくって逃げる行為に他ならないわけですわ。これに慣れてしまったら、現実でもそういう風に逃げまくって、気付いたら二進も三進も行かないってことになってますよ。現実社会では、尻まくって逃げたらペナルティが付くんだから。
まず全部止めてしまうことを考える、これがイカンなぁと思う次第。
まずは挽回してその一日をどう乗り切るかを考えるのが先だろ!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます