■小さな君と由紀の話



 ショッピングモールの一画に

 こじんまりと店を構える


 ブティック、

『ノイエ ノワール』は


 主に女性向けの

 靴や鞄を売っている。



 客足はそれなり。

 売上げもそれなり。


 でもテナント料金が高い、


 だからもっと

 稼がなくては


 いずれこの店は

 苦しい経営になるだろう……



 この店の店員、

 渡里 由紀は

 なんとなくそう思っていた。



 現在は

 店長と由紀の他に

 バイトの女の子が一人だけ、


 何かあっても

 人数が少ないから

 休みずらい。



 ――そんなことが

 幸いしてか


 仕事には

 ちゃんと取り組める。



 不思議なものである。





 季節ごとに

 商品を入れ替え


 ガラリと

 店内のムードも変わる、



 由紀は

 この感覚が好きだった。



 少し早い季節の先取りに

 お洒落な客が

 増える時期でもある。



 忙しい一日も

 もうすぐ終わりという

 閉店間際に


 一人のOLが来店した。



「いらっしゃいませ」



 笑顔で迎えると

 しばらくOLは

 うろうろと

 鞄コーナーの前をさ迷い


 店長は

 渋い顔を向けていた。



 何も買わずに帰る客も

 少なくはない、


 でも

 露骨に顔に出すのは

 どうかと思った。





 そろそろ

 声をかけようかと思った時


 商品を迷ったそぶりで

 OLがこちらを振り向き

「ねぇ」と


 由紀を呼び止めた。



「どっちがオススメ?」



 正直

 そんなことを聞かれても

 困る。



 高い方を買ってもらえたら

 本来なによりなんだけど


 由紀は

 OLの持つ

 二つの鞄をみつめた。



 どちらも

 入荷したての新作だから、

 まだ持ってる人は少ない。


 個人の好みは解らないし

 用途にもよるが。



「こちらのお鞄でしたらわりとどんなカラーのお洋服でも合わせやすいですが、今着てらっしゃるお洋服にはこちらの方が似合いますね」



 OLから

 鞄を受け取り

 中を開けて見せる。



「けっこう中は機能的でたくさん入ります」


「あ、中も可愛い」



 ひとしきり

 両方の鞄の

 オススメポイントを

 あれこれと伝え


 時間をかけて


 本人がようやく

 どちらを購入するか

 決断した。



 レジで会計をしている時に

 OLは時計を見て

 肩をすくめる。



「すっかり閉店時間越しちゃったわね」


「いえ、大丈夫ですよ」



 笑顔で返すと

 少し安心したように

 OLは話を続けた。



「前から可愛いお店だなーって気になってたんだよね。今日はいつもより仕事早く終わったから急いで来たんだけど」



 言われて見れば

『ノイエ ノワール』の

 閉店時間は六時だ。


 ちょっと早すぎる。


 五時まで仕事している

 OLが買い物に来るには

 ギリギリになるだろう。





「ありがとうございました」



 客の見送りから

 店に戻ると


 店長とバイトの子が

 タイムカードを押していた。



「やっと帰れるー」


「結局安い方の鞄だったわね」



 バイトの子は

 仕方ないと思う。


 でも店長は

 もう少し客に気を払うべき。



 由紀は小さく

 はにかんだ。



「閉店間際のお客って困りますよねー」


「渡里さんも早くタイムカード押して?残業つかないから。電気代勿体無いから早く帰るよ」



 見れば

 モール内はまだ

 たくさんの人に溢れている。


 あと一時間くらい

 営業時間を

 のばせばいいのに……



 由紀は

 残念に思いながら

 タイムカードを押した。



 お客さんが

 ゆっくり満足して

 買い物出来る、


 それが理想の店だと思う。



 しかし


 店長には

 そういった考えは

 まったくないらしい。



「お疲れさまでした」



 愛想笑い、


 お客さんには

 もっと

 心から笑えるのにな。



 由紀は

 心の中で

 ため息をつく。





 足早に

 モールを歩いて


 従業員専用の

 駐車場へ向かう。



 由紀の目は

 次第にうつろになり

 あたりの雑踏も

 意識から消えていく。



 やがて

 一般客の通らない

 従業員専用通路に入り


 汚い廊下に

 靴音が響く。



 生々しい蛍光灯の灯り、


 どこかの店に

 荷物を搬入に来た業者、


 荷台に山積みの段ボール箱、


 ろくに掃除もされてない

 カビ臭い匂い。



 外へ通じる扉を開くと

 トラックの

 排気ガスの匂いに変わり、


 その脇を

 足早にすぎると

 やっと新鮮な

 冷たい外の空気が肺に届く。



 その先に

 駐車場はあった。





 愛車のラパンに乗り込み

 バタンと扉を閉めると


 完全に

 自分だけの空間になる。



 緊張の糸が

 するっと解けて


 由紀は

 意識を手放した。





 エンジンの止まる音に

 ふと我にかえると


 自宅の前の

 駐車スペースに

 愛車のラパンは

 きっちり収まっていた。



 狭くて

 電柱や

 ゴミステーションが近い、


 非常に

 難しいポジションだが


 普段

 車庫入れや縦列駐車などの

 細かい運転を苦手とする

 由紀の腕前とは思えない、

 見事な駐車だった。



 時計を見ると

 タイムカードを

 押した時刻から

 二十分とたっていない。



(……またか)



 由紀は軽く

 頭を振った。



 最近頻繁に

 こんなことを繰り返す、


 つまり

 車に乗ってからの

 記憶がない。



 本来なら

 普通に車で

 片道三十分……


 いや


 この時間帯は

 道が混んでいるから


 四十分以上は

 当たり前の道のりなのだ。



 自分の記憶が

 飛んでいるのに


 よく無事に

 家路につけるものだ、と


 毎度感心すらしてしまう。



「ありがとうラパンくん」



 由紀は

 小さく呟いて

 車を降りた。





 アパートの一階に

 由紀の暮らす部屋はある。



 電気のついていない

 部屋に入ると


 カーテンが

 開けられたままの窓から

 外の光が

 細々と射し込んでいた。



 誰もいない家は

 静かで寒い。



 由紀は玄関の鍵をかけ

 カーテンをすべて閉めると

 部屋の電気をつけた。



 持っていた鞄を

 壁にかけ


 着替えを持って

 風呂へ向かう。



 それが

 最近の日課。


 シャワーの後で

 簡単に食事を済ませ


 早くに寝る。


 毎日の繰り返し。



 だが、

 この日は違った。





 ピンポーン




 音のない部屋に

 突然響いたそのチャイムに

 由紀は

 飛び上がりそうに驚いた。


 それは

 シャワーから出て

 服を着終わった時のことだ。



 まだ湿った髪が

 肩の上にかかり

 ひんやりと

 身体を冷やしていく。



 こんな夜に

 急に誰が来たのだろう、


 気味が悪かった。





 由紀は


 玄関のドアについた

 覗き窓に

 恐る恐る目を近付けた。


 暗い中で立っているのは

 どうやら女性のようだが

 よく見えない。



「どちら様ですか?」



 夜にやってくるのは

 せいぜい新聞の勧誘だ、


 そうでなければ

 同じアパートの人や

 町内会の人くらいしか

 思い付かない。



「泉谷ですけどぉ」



 名乗った女性の声に

 眉を寄せた。


 町内に

 そんな人がいただろうか。



 とりあえず

 顔を見ないことには

 イマイチ解らない。



 相手が

 女性ということもあり


 由紀は鍵を解除し

 ドアを開けた。



「こんばんは~」



 朗らかに笑顔を見せて

 手を振り


 彼女はズイと

 コンビニの袋を差し出す。



「これお土産、一緒に飲もうと思って」






 由紀は

 必死に考えて


 混乱する頭で

 言葉を探した。



「……あ、の……?」



 まず、

 相手が誰か解らない。


 いや知っている。


 その顔は知っている。


 だが解らない。


 何故ここにいるのか、

 何故来たのか、

 何故一緒に飲むのか、


 すべて訳が解らない。



 この人は

 一体何を

 言っているのだろうか?



「上がるね?お邪魔しまーす」



「え、あの、ちょ…!」



 由紀が混乱してる間に

 彼女はブーツを脱いで

 部屋に上がろうとしていた。



「タクシーでさぁ、尾行しようとしてたんだけど。びっくりしたわよぅ。あっという間にぶっ飛ばしてくんだから。アンタいつもあんな運転してるの?」


「え…」



 ポカーンとしている由紀に

 イシシと笑って

 彼女は楽しげに続けた。



「すっかりまかれたんで、住所を頼りに家を探したけどなかなか番地が解らなくて遅くなっちゃったわ」



 ようやくブーツが脱げて

 すたすたと彼女は

 中へ入る。


 由紀は

 慌ててその後を追った。





 居間のテーブルの上に


 買ってきた

 缶ビールなどを並べて


 彼女は振り返る。



「迷惑だった?」



 一応

 気にはかけてくれるらしい。



「迷惑…というか、あの…」



 由紀はまだ

 混乱の中にいる。


 彼女をまじまじと観察して

 注意深く言葉を選んだ。



「先ほど店にいらっしゃった方ですよ…ね?」



 閉店間際に来た

 あのOLだ。


 と思う。


 いくら

 精神的に参っていても

 そこは間違いない、と

 自分では思いたい。



 彼女はカラカラと笑う。



「そーよ?カードで買い物したから名前見て解るかと思ったんだけど」



 名前……


 そういえば

 さっきも聞いた。


 確か

『泉谷』と名乗った。



「バカねー。イズミヤモトコよ、気付きなさいよ。最近結婚式の招待状送ったでしょ?何よ欠席にマルをつけて返すなんて、いい度胸してるじゃない?」



 冷や汗が出た。


 目の前が

 一瞬真っ暗で

 カクンと膝をつく。



「泉谷…伯母さまの…」



 顔面蒼白もいいところだ、

 由紀は倒れそうだった。



「そんな顔をしなさんなって。別に説教に来た訳じゃないわよ。元気にしてるか心配だったのよ」



 紀子はそう言って

 優しい顔で笑った。



「仕事してる時は大丈夫そうだったから安心したんだけど、実際はやっぱボロボロじゃん。あんま無理しないの、もっとこっち頼りなさいよ」



 全身の力が

 みるみる抜けて

 言われてる意味が

 よく解らなくて


 ただただ

 申し訳なくて

 一気に涙腺が壊れた。



「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…っ」





 由紀は


 幼稚園に通う娘たちを

 親戚である

 泉谷家に預けている。



 仕事は続けているが

 心療内科にも通っていた。



 育児放棄だと

 自己嫌悪に陥るから

 なるべく考えないように

 意識からひたすら排除して

 毎日を送っていた。


 それがさらに

 罪悪感を強める。



 母親でありながら

 こどもの存在を


 本当は

 忘れられるはずもない。



「ごめんなさい」



 泣きながら

 ただ頭を抱え込み

 ひたすらに謝った。


 許されはしない、


 そう自覚するから

 顔をあげることは出来ない。





 しばし

 泣き崩れる由紀に


 なすすべもなく

 紀子は

 息を飲んで固まっていたが


 肩の力を抜くと

 小さく笑った。



「誰もアンタを責めやしないわよ。大丈夫だから、安心しなよ……」



 由紀を責めるのは

 由紀自身だ。


 誰も責めないことも

 由紀には苦しい。



「アンタが元気にならないと、誰もしあわせじゃないんだよ」



 泣いている由紀に

 静かに言って


 紀子は缶ビールを

 プシュリと

 音を響かせて開けた。



「楽しんでるよ、うちらは。沙希ちゃんも朱希ちゃんも可愛いし。おかげさまで我が家は華やいでるわよ」



 グビグビと


 一人で

 ビールを飲み干す音が

 由紀の耳に入った。


 すごい飲みっぷりだろう。



「二人ともけっこう元気に楽しくやってるから、アンタは気にしなくていいの」



 由紀は顔を上げた。

 すごい泣き顔だが

 もうどうでもいい。



「見る?この間、動物園行ったの」



 鞄からゴソゴソと

 ポケットアルバムを取り出し

 紀子は笑う。


 顔はすでに

 アルコールがまわって赤い。



 由紀は

 ぐずぐずと

 鼻をすすりながら


 紀子の向かいの席に座った。



 涙と鼻水を

 ティッシュで拭いてから

 アルバムを開くと


 眩しい笑顔が

 そこには

 たくさん写っていた。





 沙希と朱希の父親は

 仕事一筋で

 家庭を顧みない、


 真面目な人だった。



 飲み歩くわけでなく

 浮気するわけでなく


 ただただ仕事が忙しい。



 帰宅するのは

 いつも深夜で


 家族と

 顔を合わす時間もなく


 休日さえも

 返上して仕事に出かける、


 とにかく真面目な人だった。



 仕事が大変なのは

 由紀にも理解できた。


 仕事が大好きなのも

 由紀には理解できた。


 理解しすぎて


 だから

 わがままは言えなかった。


 家族のために、とは

 何も言い出せなかった。



 自分だけが

 我慢していれば

 それでいいと思った。


 だが

 しわ寄せはすべて

 こどもたちへ向かうことに

 気付いてしまったのだ。





 板挟みになって

 一人で悩み過ぎて

 ついには自分が壊れて


 このまま

 生活を続けるのは

 困難になってしまった。



 由紀は病気の辛さから

 離婚を決断したが


 まだ

 話はまとまっていない。


 今は別居中だ。



 とりあえず

 健康を取り戻すことを

 優先に、と


 家庭から離れ

 一人で暮らしているのだ。



 こどもたちのために

 しあわせにしてあげたい、


 そう願ったはずなのに


 結果として

 自分が真逆にしてしまった。



 求めた理想が

 小さなアルバムに

 いっぱい詰まって見えた。





 二人は今

 泉谷の家で

 幸せに暮らしている。



 そんな事実に

 安堵する、


 その一方で。



 自分なんか

 いなくてもいいのだ、と

 絶望がよぎる。



 いや、

 むしろいないほうがいい。


 そうに違いない。



 由紀は

 失笑した。





 プシュリ、


 紀子がもう一缶

 ビールの口を開けて

 由紀に差し出す。



 泣きすぎて

 頭がガンガンしていたが

 由紀はビールに手を伸ばす。


 口をつけると

 最低にマズイ味がした。



 こんなにも

 ビールが不味く感じたのは

 後にも先にもない。



「でもね」



 ポワンとした目付きで

 紀子が口が開く。



「よく夜泣きする」



 ピクリと

 由紀の肩が震えた。



「最近はおねしょするようになった」



 写真には

 沙希と朱希の

 無邪気な笑顔しか

 写っていない。



「口にはしないけど、お母さんがいなくて、寂しい……アンタがいつか元気になって迎えに来るのを、あの娘たち、待ってるよ」



 ぽとり


 ポタポタ、と



 笑顔の上に

 透明な丸がいくつも落ちた。



「小さいのにさ、偉いよね『こども』ってのは」



 キラキラと

 部屋のライトが

 そこに反射して


 天使みたいな二人が見えた。



「大人なんかよりずっと、空気読むの上手いし。色んなこと気づかせてくれるよ」



 紀子は

 酔っ払いみたいに

 ヘラヘラと笑って


 婚約者や

 その連れの子の話を

 ダラダラと始めた。



 由紀も殆ど

 聞き流してしまったから


 何の話かは

 忘れてしまった。





 たくさん飲んで

 紀子の話を聞かされ


 しばらくして吐いて

 紀子に

 介抱されながら笑われ


 また話を聞かされ


 最後には説教された。



「アンタも愚痴とか言いなさいよ~!」



 完全に二人とも

 酔っ払っていたが

 次第に気分は良くなった。



 沙希と朱希の

 話を聞いてるうちに


 だんだん幸せになってきて


 由紀はそのまま

 テーブルの上で

 突っ伏して眠ってしまった。



 一体何時まで

 飲んでいたのだろうか、


 朝には二日酔いで

 完全にバテていた。



 昨日泣きすぎた由紀は

 顔が腫れ上がり

 こけしのように

 まるくなっていた。


 紀子は紀子で

 メイクを落とさずいたので

 朝起きて悲鳴をあげている。



 いい大人が

 揃って

『どブス』になっている。



「……う……」



 頭が割れそうで

 なるべく揺すらないように

 静かに動きながら


 あらためて鏡の前で

 はにかみ


 お互いの顔を笑う。



 紀子はまだ

 元気なものだが

 由紀はけっこう

 やられていた。



「私……今日も仕事なんだけど」



 絶望的な声で

 由紀が呟くと


 紀子は憎たらしい笑顔で

 ピースサインを見せた。



「私は休みー♪」



 腹の中で

 ちくしょう……と思った。





「そうそう、本題を忘れてたわよ」



 帰り際に

 紀子はブーツを履きながら

 思い出したように

 声を高くした。



「やめて、頭に響くわ」



 呻いて苦情を言ったけど

 由紀の言葉は

 すっかりスルーされた。



「結婚式、来なさいよ?沙希ちゃんたちが『ママに会えるの?』って、楽しみにしてるんだから」



 チクリと胸が痛んで

 由紀は俯いた。


 こんな自分は

 沙希と朱希に

 会う資格なんか

 あるんだろうか、


 泉谷家の人達にも

 本来会わす顔はない。




 でも。


 自分の非を

 責められるのが怖くて

 逃げているだけ、


 そんな気がする。



 この紀子を見てると

 そう思えた。



「……行ってもいいの、かな」


 自信なさげに

 呟く由紀の

 背中をバシンと

 紀子が叩いた。



 二日酔いで

 うぎゃっと言った由紀に


 やはり紀子は

 意地悪に笑う。



「来なかったら許さないわよ?」



 嵐のような

 紀子がもたらした

 最悪な飲み会は


 こうして

 終わっていった。



「んじゃ、また飲もうね!」



 どこまでも

 身勝手で強引、


 呆れるくらい

 優しい紀子に


 由紀は力なく手を振り

 その姿を見送った。



 今日もまた

 一日を頑張ろうと

 新たな気持ちを充電して。




              ―――― BREAK UP …




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