17作目 「幽月邸の夜」 如月ちあき氏作

 三十木器は上司から、ある洋館の調査を命じられた。

 その洋館では謎のエネルギーが観測されたという。


 屋敷を目の前にして、歪んだ空間の中にひとりの女性、篠宮乙木を見つけるが、彼女は自分が何をしているのかさえ理解していなかった。


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 ちあき堂書店幽月邸支店を運営してくださっている如月ちあきさんの作品です


              「幽月邸の夜」


 如月さんが最後に執筆してくださったこちらの作品。

 まさに原点回帰なタイトルを使ってくださったこと本当に嬉しいです。


 読み終わってすぐの感想としては率直に不気味でしたね。

 謎のエネルギー観測をするという目的を持って始まるこの物語ですが、正直なところ話の焦点はそこではなくやはり「乙木」という存在です。


 謎というのは恐怖とともに好奇心を駆り立てられます。

 乙木という存在に遭遇した三十木という存在は何を思い、何を考え、そして何を見出したのか…

 

 偶然を重ね合わせたように最後に取り戻す記憶。

 それは三十木という存在そのものを揺るがしてしまうものだったのか?


 ラストは受け取り方がそれぞれあると思うんです。

 あなたはこれは正しい結末だと受け取るか、それとも…


 読んでみてぜひあなたの解釈でも物語を楽しんでいただきたい作品でした。


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 作品ページ:https://kakuyomu.jp/works/1177354054881047564

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