共依存 メンヘラ×ヤンデレ
ありりん
清花視点
今目の前のベッドに横たわっているのは、私の大切な人、
汐織はもともとは親友だったが、今は私の彼女となっている。そして、私の命の恩人でもある。
昔、私は自傷癖があった。最初は、ただ単に周りの人にかまって欲しかったからだと思う。でもだんだん行為はエスカレートしていき、病院に運ばれることが出てきた。その頃から、私は死を望んでいた。
首吊り自殺の準備をし、明日死のう、としていた日に、汐織に見抜かれた。汐織は必死に私を説得してくれた。私は汐織に告白された。汐織が私の生きる理由になった。
その日から、私は彼女に依存し始めた。
月日は流れ、私たちは大学生になった。いろいろ理由をつけて、ルームシェアを始めた。一番の理由は、もちろん汐織といっしょにいたいから。ルームシェアを始めてからすぐに、私たちの生活は爛れていった。私たちは互いを必要としていた。
「私のこと、好き?」
目の前の彼女に問いかける。
「好き……大好き……あなたがいないと生きていけない……」
「私もよ」
「ねぇ……早くしてよ……」
汐織に急かされる。彼女のスカートを外し、下着の上から刺激する。
「どう? 気持ちいい?」
「あぁ……はぁっ…………」
「答えてくれないとやめちゃうよ」
「んっ……きっ、気持ちいい……です……」
「私のこと、好きでしょ?」
「はいっ……」
「好きって言って?」
「好きっ……」
「もっと言って、お願い」
「好きっ、好きっ……大好きっ……好きっ……」
「ありがとう」
手はそのまま、顔を汐織の顔に近づける。荒く息をする口に、私の唇を重ね、舌を絡ませる。
「んんっ……んーっ……んっ……」
唇を離し、上半身を脱がしにかかった。そして――
私が力を抜いて汐織の上に倒れこんだ。彼女も疲れたのか、まったく抵抗しない。しばらくの間、二人の肌が密着した状態が続いた。
目が合ったので、身体は動かさず軽い口づけをした。それから私が動き、汐織の横に寝た。
ベッドのシーツはめちゃくちゃになっている。私たちの激しさを表したようだった。
汐織の体温を感じながら、私は眠りに落ちた。
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