まだ見ぬ君へ

僕は目が覚めた

そこは

とても暗くて

寒くて

だれもいないところ

一人きりでいる

僕は

さみしくても

怖くも

悲しくもなかった

何故なら

僕は君に会う事しか

考えてなかったからさ


まだ見ぬ君

君はどんな子かな

君は僕を

気に入ってくれるかな

君は物知りかな

何も知らない僕は

君のために知識をつける

早く君に会えるように

君に会って自慢できるように

君は何が好きかな

君は花が好きかな

何も育てたことのない

僕は花を育てる

早く君に会えるように

君に会って自慢できるように


まだ見ぬ君

僕の思いはだんだん膨らむよ

まだ見ぬ君

早く会いたいんだ

ねえ

君はどこにいるんだい


そのとき

僕の頭の上から

光がさす

さんさんと

輝く君を

僕は目にするだろう


でも

同時に気づいてしまった

僕は

ここでお別れなんだって


ごめんね

さよならだ


今度の僕に

僕はこの思いを託すよ

今度は

たくさん君に会えるといいなって

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