前のエピソード――令和にはもういないのかもしれないが、接待でのしあがるやつはのしあがる資格がある

　まずこれから書いておくか。

　雲丹を積むと書いて積丹（しゃこたん）。今年はなんか不漁なようで、ウニ単色丼は頼めなくなっていたが、（ウニが足りないのでいくらでかさ増しをすることになっている。いくらも「俺は出るとこに出れば主役なんだが……」と思っているであろう）まあ、行ってウニを食うだけの価値はある。と言っておきながら実は俺は積丹まで行かんでも、小樽または余市にある世壱屋で十分じゃんと思っているが、まあ、積丹ブルーつって綺麗な海もあるんで、道外から来た人もいるので連れて行くことにした。

　まずウニ食って、それじゃあ積丹ブルーでも見ましょうか〜って海の方に向かう。最後に来たのはいつだっけなあ。もう十年ぶりくらいかもしれない。で、俺の記憶が確かであれば、積丹岬（もしかしたら神威岬だったかも）の駐車場に停めて歩いていくと、なんか岬の先端の方に行けるんですね。ちょっとしたハイキング気分が味わえて、まあ先っちょの方では完全360°オーシャンビューみたいになるので、いい気分。で戻ってきて、「いやあ積丹を満喫しましたね」ということで移動するというのに最適な距離だった記憶がある。

　ところが、なんか、どこをどう間違ったんだかわからんが、google mapで「積丹岬」を目指していくと、島武意海岸というところに下る道に案内される。で、まあ、先に言っておくと綺麗なんですよ。なんか日本百渚の一つらしい。残り九十九渚に全く心当たりがないが……？　少なくとも宮古島で見た覚えがない。お前宮古島のビーチを無視して百渚名乗ってんの？　（今調べたら、伊良部北西の「佐和田の浜」は認定しているらしかった。そうですか。通り池の方行っちゃうから、あんまり見たことなかったなあ）

　とにかくその百渚の一つだそうで、確かにその駐車場止めて、なんか長くて暗いトンネル通ってそこを抜けると、綺麗な積丹ブルーをした海が見える。で、今日の本題はこれです。

　そこ見て写真撮ってインスタにあげたら、もう帰っていいです！！　これ本当。俺を信じろ。

　というのはですねえ、一応降る階段があるんですよ。それで思い返してもらうと（書いてないから思い返すも何もないが、島武意海岸に行ったみなさんの気持ちになって書いています）、積丹岬の駐車場まで、ちょっとした山道みたいなところを登って行くんですね。で、そっから海岸に行く。ということは当然高低差がある。この高低差を埋めるために、折り返したかなり急な階段があるんですね。

　でまあ、降りながら思ったんですよ。これは昇りきついだろうな……と。しかし、人をアテンドしている手前、止まるのもどうかなと思って、一応下まで行く。で、下まで行くと、なんかすげえ石がゴロゴロした海岸につく。石もまたでけえんだよ。赤ちゃんの頭くらいはある。今年は暑いので、気合い入れて水着と着替え持って泳ぐ分にはかなりいいと思うが、一方でそれなら普通に「ビーチ」というところに行けばいいじゃんという話である。ということで、まあ、降りたからこそ見られる光景ってのがあるわけでもなきゃ、降りたビーチが美しいというよりは歩きにく〜って感じの場所でもある。とにかく「まあ、降りたは降りたが、うーん特に新たなこともないなあ」という感じがする。で、降って少し様子を見て、まあ海に触るくらいはして、じゃあ昇りますか……ってこの昇りがま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜しんどい！！　あんまり登山しないやつの例えなので、ガチの登山マニアには怒られるかもしれないが、9号目から頂上くらいの辛さはある。去年？　一昨年？　中頓別のスキー場上まで登って、高さ170 mくらいはあると思うんだけど、これもかなり死にかけたが、そのくらいは辛かった。もうあのー、デブに関しては気合いの問題ではないんだよ。酸素が行き渡らなくなるわけ。足が辛いなとかね、暑くて汗だくになるとか、そういうだけの辛さではない。心拍数が異常になって、明らかに内臓にダメージがある！　という感じになる。なので、1/3登ったあたりで、3段登っては3分休憩、2段登っては座って深呼吸、みたいな感じになって、いやーこれは結構やばいな！！　と思った。これウニ食ってから来たからまだ良かったが、先にここ行ってから飯だったらマジで大変なことになっていたかもしれない。何せ、「ああもうゴールだ」って思って先が見えてるのに、心拍数上がりすぎて体が動かないんだよ。待ってる方も不思議そうな顔してたもん。もうここまで来たら登っちゃえばいいだろって距離で、止まって休憩する男を見てね。でもそうしないとやばいって感じがマジでするんだって。

　そのあと飲んだソルティライチはマジで美味かったが、あんまりおすすめできるものでもないなと思った。

　ということで、とにかく、島武意海岸自体は良い。トンネル抜けるところまでは行くといいと思う。そこで写真を撮って帰りましょう。降りても情報量増えないんですよ。これホント。信じて。降りてみないと情報量増えないことはわからないから、降りたらなんかもっといい景色があるかも？　って思って降りたくなると思うが、変わらない！！　悪くはならないが、良くもならない！！！　この情報を信じて行ってほしいと思います。もし行くことがあれば。

　2023年08月11日 07時19分の測定結果

　体重:103.70kg 体脂肪率:33.70% 筋肉量:65.20kg 体内年齢:51歳

　2023年08月12日 09時06分の測定結果

　体重:103.50kg 体脂肪率:33.90% 筋肉量:64.90kg 体内年齢:51歳

　でも少し痩せはする。このへんのバランスは各自で考えてください。俺としては、安全で冷房が効いたところでHIITとかやった方が良いと思います。じゃあやるのか？　と言われると、こういう極限状況に置かれないとやらないので、まあじゃあ確かに、降りたら昇んなきゃいけないですからね。一旦降りて強制運動っていうのもアリなのかもしれない。けどねえ……。とりあえず、俺は言ったからね。お伝えはしました。あとは自己責任でお願いします。

　思ったよりも長くなったので、まあこの2日はこういう感じでしたということでお伝えしておきます。それではまた。