この街の変化をオレはなににたとえよう

 朝からポケモンGo Tourやるが、特に捗々しい成果はなかった。実は先日母が還暦を迎えたのでその祝いに実家(市内)帰った。ほんでそのー、実家のある区域全体としては、新興住宅地が結構あって、なんなら俺の通ってた小学校なんか、クラス足りなくて増築とかしてるらしい。ので、まあ「そのへん」全体としては多少栄えてるんだが、それはまあだから「新興」の土地であって、「旧興」の方はどんな感じかと言うと、寂れ散らかしている。俺が引っ越してきたのが1997年だと思う。もはや「歴史の年」だが、とにかく、その頃は「新興」だったんです。しかしそこで育った子供は家を出て、今はその時新婚夫婦とか結婚一桁年後で子どもも出来たし家とかマンションでも買うかって夫婦とかだけが住んでいる。当時30代だとしたら、うちの親と同様、今は60代だ。令和の60代はまだ若い、と言っても、まあ一方で60代は60代。ゴリゴリの前世紀生まれ、バリバリの昭和生まれである。価値観や情報技術なんかはやっぱ相応に老いている。


 と一体何が起こるのか? その一端に衝撃を受けたので報告したい。


 まず、JR直結のショッピングセンター、スーパーマーケットがあるんです。これはまあずっとある。イオンにもなってない。ただ、いわゆる青果を売ってる部分はそんなに大きく変わっていないが、それ以外の、専門店……というほど専門的ではないが……のところが大分違う。


 まず、玉光堂(北海道内でかつてほぼNo.1シェアを誇っていた音楽関係の店。CD、音楽雑誌、ギター等が売っていた。今は大分減ってきたが、「発ジャ」にはまだある。)、本屋、フードコートがすべて無くなり、その一角は24時間空いてるジムが埋めている。ただまあ本屋は完全消失ではなくて、別の場所に雑誌とか話題書くらいは扱ってる。が、「文化」とか、「子どもが集まってなんやかんや」というのはもうない。とはいえ、プチゲーセンみたいなのはあり、ポケモンのUFOキャッチャーとかは無いではないが。


 まあそんなんは良いのよ。つうかむしろ、24時間通えるジムがかなり近くにあるので、両親とか通えばいいのにと思うくらいである。俺も実家に住んでたら通いたいくらいである。だからこの辺はまあ、「変わったなあ、時代と共に」ってくらいで、そこまで悲しいとか不安だということはない。


 ただ一個だけ、「マジ?」と思ったことがある。


 それは何かというと、マイナンバーカードの申請所なんですよ。まずなんか、SOFTBANKがあってね。で、SOFTBANKが多分マイナンバーポイント事業者なんでしょう。まあ、d払いのdポイントもらえたりするので、SOFTBANKもなんか……PayPayとかってSOFTBANKなんだっけ? とにかくそういうポイントが貰えるのであろう。ってことで、なんか盛大に人を集めている。他社の方もOK! とか書いてて、そらOKやろと思いつつ、ティッシュ等配ろうとしているのをすり抜けて10歩くらい歩いたところに、今度は野良のというか、なんていうの? 企業とはあんまり紐ついてなさそうなマイナンバーカード作成手伝い所があって、なんか、全身の力が抜けてぶっ倒れそうになった。


 まあだから確かに老人、すなわち情弱の多い町なんだよねえとは思うンだが、にしたってですよ。通り挟んで2軒ですらないからな。同じスーパーマーケットの中の、15歩くらい歩いたところに2か所マイナンバー作りませんかコーナーあるの、ど~なってんだよこの島は(ドーナツ!)って思うよ。まあ二万歩譲ってSOFTBANKはいいよ。営利目的でやってんだろ。作成手伝い所は税金が投入されてんじゃあねえのか? いやちょっと調査せいって。SOFTBANKがコーナー作ってますよったら、「じゃあここはいいか」って削減しろよって。バイト代、テナント代、パンフレット代、研修代っていくらか削減できるんじゃあないですか? まあいいけどさ。雇用を生みたいというなら、経済を循環させようっていうならそれを無碍に否定しようとは思わないが、他になんかねえの? って思うよね。


 まあそのー、そういう意味では俺が心が狭いんですよね。OK、分かった。それは認めよう。公共事業は大事。それはそう。そうなんだけどよお……。ってちょっと思うんですよね。せめて道路を掘ったりして欲しくないですか? そんで、そのなんか無駄なコーナーが、俺の故郷にあるという悲しさ。なぁんか複雑な気持ちになったよねえ。この気持ちはなににたとえればいいんだろうか。


 2023年02月27日 10時36分の測定結果

 体重:104.60kg 体脂肪率:34.70% 筋肉量:64.75kg 体内年齢:52歳


 還暦祝いの方はそれなりに抑制してささやか~に晩飯食って帰って来たんだが、知人が「出張から20時半に札幌帰るが、疲れたので飯に付き合え」と言ってきて、流石にちょっと面倒だったので「いや母親の還暦祝いで実家なのよ」と言ったら、「どうせ君のことだから、実家泊まったりしないだろう」と見抜かれてしまい、しぶしぶというか、20時半に間に合うようにちゃんと札幌駅戻って、近くのテキトーな居酒屋に入ってそこそこ注文したところで、「なんかお腹いっぱいになっちゃったな……」とかワケわかんないこと言いだしながら酒だけをかぱかぱ飲みだした。すごい飲み方で、この後並んで帰ったら、酒臭すぎてそれで吐きそうになったくらいなんだよ。マジでこいつ何? ってなりながら注文しちゃったものを食って帰ったんですよ。あまりにも酷い仕打ちだった。それにしては増えてないと思います。しかも寝る前に日記も更新したし。エライ。偉いんです。そういうことにしておいてください。それではまた。

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