現実ならではの面白さ

 2月6日〆切の仕事があって、2月5日はオンバット・コミュニティデイでこれはまあまあ頑張りたいので、今日は頑張るぞおおおおおって思って作業をはじめ、気がつくと確定申告が終わっていた(3/15〆切)。


 マリオ64の壁ジャンプみたいなもんで、やりたくないこととやりたくないことを二つ立てて、三角飛びの連続でアウフヘーベン的に両方進めるぜ!! みたいなことを以前書いた気がするが、確定申告って書類を集めるのはまあまあ面倒くさいが、入力自体は比較的単純作業な上に、スマホでマイナンバー読み取ってe-taxするシステムでやると、最初のマイナンバー読み取り部分が強~~~~~~烈に面倒くさいので、一回止めたらまたこの作業をしなければならないのか……と思ってしまう。それは嫌だ……。今のうちに終わらせたいよお。幸い手元に全部書類が揃っていたので、最後までうおおおおおってやって、元作業は全く進まなかったというワケ。困っています。助けてください。


 まあそういう感じで日中は過ごして、夕方からオタクの中国人から相談があると言われたので、ちょっと飯食いに行くことにした。こいつに言わせると、日本のラーメンはあんまり麺に特色が無く、むしろ中国のラーメンに近いのは二郎だと言うのだが、いやまあじゃあそれは中国上陸してラーメン食ったことないから無条件で信じるが、だからって「相談」あるつって二郎で済む話ではないだろってことで、まあなんか静かめの居酒屋というかバーというかそういうところで話を聞く。


 相談部分はそれなりにちゃんと済ませた後、この人に『三体』勧められてて読んだのと、実は監修の立原透耶先生って北星学園大学って大谷地にある大学の先生で、だからわりと近所にいらっしゃるんですよねみたいな話をした。でまあ『三体』を読んだ人なら分かると思うが、ちょっとVRゲームみたいな話が出てくるわけ。シムシティみたいな。それもあって、メタバースについての話題になる。なんか、『ルー=ガルー 忌避すべき狼』とか、まあ『レディプレイヤー1』なんかがまさにそうだが、メタバースが流行ると現実空間での生が希薄になるが、それは寂しいような気がするというのが俺の意見で、中国人の意見は、「そうは言っても、現実に我々は貧しくなっているし、資源や空間は宇宙開発に目を向けない限り有限で、で今どこが宇宙開発する余裕があるのかって話で、となるとそれ――現実空間での生が希薄化すること――は必然だし、これからメタバース的空間で生活することが当たり前になった世代にとっては、現実空間の方がうっとおしくて邪魔なものになるんじゃないのか」というものである。まあね。それはそうなんだが、ちょっと老害なのか、一抹の寂しさはあるよなと思う。


 ただ、この中国人の出身って、中国の東北地方の、吉林省のあんまり栄えてないあたりだというのね。「まあ地元ではあんまり就職もないので、家業を継ぐみたいな人以外は大体上海とかに就職に行きますね」っていうわけ。へー。人口何人くらい? って聞いたら、「全体で2千万人くらいで、自分の生まれた市で300万人くらいじゃあないですかね」って言うのよ。スケールが違いすぎる。札幌市、かなり栄えてます、道民の就職先はココ! みたいな顔しているが、ここ200万人切ってますからね。で北海道全体でも500万人くらいしかいないし。てかそれだけ人口居てなんで「就職が無い」んだよ……。イミフ……。と思うが、まあだからそのー、なんか人とか資源とかに関するスケール感が違うのかなあっては思ったよね。


 しかしまあ、これは「ためにする」議論かもしれないが、なんかなんで寂しいのかは追求したい。と思ったときに、少なくとも現行のメタバースって、もちろん「コミュニケーション」部分に関しては無限にいろいろなことが起こり得るし、まあ芸術とかについてもかなり壮大なことができる。もちろん現実空間で起こりえないことも起こせる。そういう意味では「無限」であるが、しかし、一方で、構成自体は有限じゃあないですか。つまり、仕様にないことは起こせない。


 一方で、現実空間は、まだその「仕様」の方の全容が解明されていない。それこそ宇宙はどのように開闢し、今どういう状態であるのかとかも良く分かってない部分がある。そこに面白さというか勝ち目があるような気がする。メタバースではまあだからコミュニケーションをやればいいと思うんです。でも例えば科学は今のところ現実空間でやるしかないわけで、それをやる環境自体は整備しておきたいよね。そしたら「両方が富む」必要があるんじゃあなかろうか? にも拘わらず、なんか「メタバースもの」というと現実空間の方はみんな捨てがちになりませんか? それが寂しいんだなあということがなんとなくわかった。


 「まあ、いつの世も科学というのには金銭が分配されませんね」と言われた。確かにね~~~~~。じゃあまあ未来予想としては君が正しい。でも現実にしがみつきたいのはただ老害ってワケではなくて、それなりに理もある。あるよね? ということでちょっと納得した日であった。景気が良くなるといいですね。


 2023年02月04日 09時56分の測定結果

 体重:103.00kg 体脂肪率:34.20% 筋肉量:64.30kg 体内年齢:51歳


 そんなに飯は食ってないはずだが、ちょっと増えました。やっぱ外食は増えるんですね。これはもうそういうものだと思って諦めています。それではまた。

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