これはミサイル太りです(誰も知らないリプライズ)

 真〆切が10月5日16時半の原稿があって、内部〆切が9月16日だったのを延々延ばしまくって、結局10月4日になった。でそのー、10月5日16時に出来てたらOKという性質のものではなく、一応なんかほかの人の承認とかも必要なので、流石に4日、しかも午前中には関係者に送らないとなあと思って、前日結構飲んでたんだが、かなり早起きして作業場に行った。


 で、黙々と仕上げをして、一応原稿本体が完成したのが7時過ぎくらい。まあ、こんなもんスかねえって思ったら腹が減ってきたのでセブンイレブンに行った。この後も少し作業があるので、もうちょっとなんか飲もうと思ってルイボスティ1リットルをカゴに入れる。健全というか、ダイエット意識するんだったらサラダとサラダチキンとかが無難なとこだが、しかし今朝だからな。朝は多少食っても大丈夫な気がする。それで言うと、ハムステーキ弁当ちょっと気になる。なんだハムステーキって? ただ、これ朝の7時とかに食うようなものだろうか? うーん。悩む。とか思ってたら、携帯がビャービャー鳴って、大雨? 地震? って思ったらミサイルだった。


 でミサイル警報って本当どうしようもないっていうか。運ゲーですよねえ。2017年8月30日に、「これはミサイル太りです」というタイトルの記事を書きかけて結局更新してなかったので、ここに載せておく。


―――

 早朝、Jアラートが鳴ってワーってなって、一人暮らしの悲しさ、この「ワー」を誰とも共有できない。漠然とした不安。まあここドンピシャで着弾したとしたら無理だろうな、血のつながった人間は大丈夫かな、血のつながらないやつは元気でやってるか。地下鉄とかまで走った方がいいのか、まあ近くの地下に潜るか、うーんでもなあ。


 不安な時は不安ですと言いたい。だから人は人と繋がんのかな。


 なんてインスタに載せても良さそうなちょっと気取ったことを思いながら、一応空でも眺めるかと思って外に出たら、電話。ちょっと嬉しかったのを覚えている。とはいえ内容は全然嬉しくなくて、一応職場が避難場所になるかもしんないから鍵を開けといてくれないか的なこと。あー。まあなー。なるかもしんないけど。なるかなあ。

 

 でも正直言って、やることなくて不安だわって思ってるより、やることがはっきりしている方がいいなとは思った。というわけで鍵を開けて、空にミサイル(飛翔体)が見えたら地下に潜るか、でも見えた段階でたぶんもうアウトだよなー、そっかその場合は死ぬのかそうかー、結構身近だなー、って思って、それでふと気づいた。


 これアレじゃん。「世界がもし明日滅びるとしたら?」のやつじゃん。


 いや世界が滅びるかどうかは知らないけど、ここに落ちたら俺は滅びるじゃん。で俺が滅びたら俺にとっては世界が滅びたのとほぼ一緒じゃん。えーマジか。俺は地下の入り口のカギ開けて、で滅びんのか。せつねーなー。みたいなことをちょっと思った。

 それでまあ、早朝だけど別にいっかどうせ起きてるべって思って、何人かに電話掛けたりラインを送ったりする。みんな一様にざわっと不安で、そうだよねーみたいになって、でも結果としては何事もなくて良かったねーってなって。


 良くはねーんだよな。

 

 いやこの世界がハンター×ハンターだとしたら(情報量多すぎて分からなくなってきているので、ヒソカvsクロロ編くらいから解説しながら一緒に読んでくれる人が欲しいんだけど、なかなかそういう人材は見つかりませんね)、なんていうか、施政者側も軍隊もちゃんとギリまで計算して、で「ここに撃っときゃあオッケーでしょ」みたいな政治的威嚇ギリラインで収めて、つまり自分が滅びないような保険は打つと思うんだけどさ、そうではないわけでしょう。そうではない可能性があるでしょう。つまり、「あーもう無理ダメ終わった、ヤんなった」って全員がなったとき、はいポチ―ッ! ってやらない保証はないじゃあない。


 だから、良く自己啓発サイトみたいなやつとか見ると、「明日死んでも悔いのない生き方をしましょうね」的なことを書いているけど、まあそういうことをちょっとだけ考えちゃったわけ。


 なのでまあ、何がしたいかなあということを考えてたんだけども、言ってももう今この瞬間というのはそこまで逼迫感はないから、たとえばもっかいセウラサーリでのんびりしたいなあとかは思うけど、急にすべてをほっぽりだしてフィンランドに飛ぶってわけにはいかない。ウーン、って思ってると、朝連絡した連中から、「明日ミサイルが飛んできても悔いがない生活を送りませんか」みたいな連絡が来て、あー類友って想いながら何したいのって聞いたら、「最近ご無沙汰だった飲み屋に行きたい」と来る。いいアイデアだと思ったけど、俺らの「明日世界が滅ぶとしたら」あまりにも庶民的すぎやしないか。別にいいけどさ。


 で何人か人を誘って、せっかくなのでナポレオンをしながら(最近よくやっている。これを引き寄せの法則とよぶのかもしれない。だとしたらやりたいことは書いておくべきですね。じゃあなんで俺はいつまでたっても海老味噌ラーメンが食えないのかって話なんですけど)、久しぶりに「メニューの端から端まで全部」をやって,

たらふく食べて飲んだ。

―――


 ということを2017年にやってたらしい。いやー、それで、自分の過去記事に先にネタバレされたのだが、私は今年も似たようなことをやりました。直後、「これが最後の晩餐になるかもしれぬ」と思ってハムステーキ弁当も食いました。


 そのー、一応言っておくと、この後この原稿を無事に上げたんです(「無事」の定義にもよるが、上げたのは上げた)。そのお祝いもありますよ。あと、登場人物が全員5歳年を取っているので、「メニューの端から端まで」なんて無理ですね。普通に食いたいモンだけ食いました。あと、もはや「鍵を開けとけ」とも言われなかったので、だーれも真面目にはミサイル落ちてくるとは思ってなかったというわずかな違いはあるが、まあ似たようなことをするもんだなあと、自分が書きかけの記事を眺めてふと思った雅島であった。


 2022年10月05日 08時38分の測定結果

 体重:104.50kg 体脂肪率:33.90% 筋肉量:65.45kg 体内年齢:50歳


 妥当。ほかに言うこと無いです。平和な世の中じゃないと痩せられないですよね。平和を祈念して、また明日。

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