Tシャツを煮るトリロジー最終話「Tシャツを煮た鍋で芋煮を作って食べる」
すいませんしつこくて。これで最後です。
えーっとまず昨日何してたかから書くと、ポケモンGO fest Sapporoというイベントが先週あって、ほんでdocomo携帯がちよっと不調だったんですな。特に中島公園内の特定スポットで繋がりにくいのは俺も体験した。でもまあ、十分満足できるだけは色違いとかも取れてたんだが、なんか補填イベントをしてくれるという。やったぜ。という訳で,札幌駅付近からこのGo Fest 補填イベントをやってたわけ。
朝の8時からな。
仕事か? って時間設定だが、いやでもポケモンの為なら全然起きれるモンですね。サンドイッチらず(サンドイッチに挟むようなものを、焼いてない食パンの上に乗せてただ食べるものを今「おにぎらず」を参考にして命名したもの)とコーヒー飲んでから家を出る余裕まであった。
で、なんやかんやこのイベントを12時までやって、ラーメン食って帰った。すでに二万歩ほど歩いたんだが、日曜なんて昼まで寝て活動開始が16時とか18時になるのザラなので、なんかトクした気分だ。そんなわけで、溜まってた雑務をこなすぞ〜ってわりとモリモリやっていた。
夕方頃、トレイとか牛乳パックを処分しがてら食材買いに行こうと思って出かける。ここからいよいよ本題です。
まず、Tシャツを煮るのに久々に寸胴鍋を引っ張り出して来た。それと、こないだ宮城出身の男が庭でジャガイモ取れたというので、「芋煮だね」ってコメントしたら、「芋煮は里芋だが?」って言われて、うるせ~って思ったことを覚えている。この二つが脳内で融合し、芋煮作って食うか~という気持ちになった。ちなみに、俺は最初にこの男に芋煮を教わったので、芋煮は「みそ・豚肉」派です(山形にも芋煮という名の料理があって、こっちは「醤油・牛肉」。こっちのがなんか独立した料理っぽさはあるよねっていうか、宮城版って要するに里芋の入った豚汁ですよね)。
で、剥いてある里芋買って、豚こま買って、あとなんかそれっぽいモン買って、家に帰る。カロリー的には良くないだろうが、フライパンで先に具材(特に豚肉)をごま油で炒めてから茹でるとうめ~んだよな~。これは単に豚汁の作り方かもしれません。見逃してください。で、なんの疑問もなく食ってたんだが、ふと、思った。
これをもし「芋煮会」として実施した時に、「この鍋で一回前にTシャツを煮たこと」は心理的瑕疵として告知すべきであっただろうか? ……と。
先に言っとくと、実際は一人で作って一人で貪り食ってるので、全然意味のない仮定です。これまでも別に「芋煮会やるぞ~」って家に人を集めて食ったこともない。つか、俺の家は俺以外が座れる場所っていうのがないんですよね。ソファも無ければ座布団もない!! 他人を招くことを全く想定していない家に住んでおります。
だからまあ実際はあり得ない仮定なんだけどさ。なんかちょっと前にも書いたと思うけど、金八先生が潔癖症を説明するのに使ったエピソードみたいな感じで、きんぱっつぁんがジョボジョボに尿を溜めているヤカンというのがあったとして、これをいかな洗浄・殺菌・煮沸したからと言って、じゃあそのヤカンで淹れたお茶だよ~っていうの飲みたいですか? って言うと、別に今そのヤカンが汚くはないと思うけど、でもなんかヤだよって思うよね~って話があって、まあ確かに言われてみればイヤかもしれない。逆に、なんかこう、アナゴのツメとかさ。そういう、創業時から継ぎ足し継ぎ足しやっとりますみたいなやつとかっていうのは、理屈で行ったらどっかで完全に入れ替わっているはずだが、でもなんか意味がある気がするみたいな。とにかくそういうわけで、「一回その容器で何かを煮た履歴」というのは、「何か」が特殊であればあるほど容器に属性として付与されてしまうんじゃあないかなと思うわけですよ。
って考えると、「さあ、芋煮だよ! た~んとおあがり。俺のTシャツにしつこい匂いがついててイヤだったので、昨日その鍋で重曹とともにTシャツをガンガンに煮て、なんなら煮あがった(煮あがった?)後、ちょっと黒い汁が出てたけど、ちゃんとその後ゴシゴシ洗ってあるから、衛生上は問題ないからね!」っていうの、衛生上は問題なくても、鍋の持つ属性上に問題が発生する気がするんですよね。
まあ例えば、歯ブラシ使って排水溝とかのヌメリを取ったとしますよね。その後、いっくらその歯ブラシを消毒したとして、もう口に入れるのヤでしょ。っていうのと同じことが実は起こっていたのでは!? って思ったんすよ。
あのー、他人事のように書いているのは何故かと言うと、実は俺はこのへんってあんまり多分正気じゃあなくて、「洗ったらまあ大丈夫だろ」派なんですよね。。口に入るものすらOKなのにお前はなぜバスボン君で浴槽外を掃除できないのだ、って聞かれると、マジで返す言葉がないのですが……。
とにかくだから、俺は自分的には気にならないわけですよ。いやまあ便だったらちょっと考えるかな。でもまあ、Tシャツなんて布だし、重曹だって別にねえ。食って問題あるもんでもないでしょ。それでももちろんTシャツの煮汁飲むのはヤだよ。でも洗えば無かったことになると思っている。しかし、他人にそれを強要するのはダメだよな~という常識的感覚も持ち合わせてる。
という前提を踏まえて、俺が今後この寸胴鍋を使ってなんか芋煮会とか作りすぎたカレーをお隣さんに振る舞うとかをやろうと思ったとして。何回料理を挟んだらこの「罪」は清められるのだろうか。
「Tシャツを重曹で煮て掃除した後、芋煮、カレー、シチュー、豚汁を作ってきて食べて、一度も腹を壊したりはしてないです。作る都度、加熱もしたし、皿もちゃんと洗って来た。見てご覧、ぴかぴかに磨かれているだろう。さあ、今日はこの鍋で豚骨を煮てラーメンスープを作ろう!」って言ったら、皆さんどうですか? ってハナシ。
住居の心理的瑕疵は一回誰かに貸せばキャンセルされるらしいので、それに従うなら、もうこの芋煮を作った時点で誰にも伝える必要がないのであろうか。それとも俺は、鍋を買い替えるべきなのであろうか……。
2022年08月15日 08時54分の測定結果
体重:102.80kg 体脂肪率:33.60% 筋肉量:64.75kg 体内年齢:50歳
そんなことを考えていたら少し減りました。芋煮は神。皆さんも食べましょう。それではまた。
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