札幌でiPhone X使ってるの俺一人しかいないらしい

 昨日はメール対応でなんか1日経過してしまったが、今日は何もないので、今日こそ俺はやるぞ、最後まで終わらせる!! って気合を入れていたところ、「カルビ丼食ってモンメン探しに行きましょう」と誘われる。いやいや。俺は今日こそ仕事をしないと終わらないんだよ。


 で、一応パソコン一式もって、カルビ丼屋の前に行ったら、開店が11時半だった。まあそりゃそうだよね。朝からカルビ丼営業して誰が来るんだよ。


「このまままっすぐ行くと、あのラーメン屋とか、新しい飯屋とかがあるよ」

 と伝えるが、「もうカルビの口なので……」と言われる。まあじゃあ、近くの公園をうろついて待つか(Nianticが「公園」とみなした場所にモンメンがいっぱい出るイベント)ということでふらふらする。


 あんま本題とは関係ないが、ちょっと感銘を受けたことがあるのでこの時聞いた話を差し挟んでおく。


 俺の同期に、まあなんというか、人畜無害の類ではあるが、世の中を良くしようとか自分を高めようという性質はまったくもたない男がいる。かれこれ19年付き合っているが、ずーーっと変わらない。虚無の男である。例えばコロナの初期に、なんか、「おすすめ本を1週間毎日紹介するチャレンジ」とかをやってた。まあ、こういう「チャレンジ」に参加する人にどうこういうつもりはないが、まずこの「チャレンジ」に参加するタイプの人間なわけですよ。そんで、その中で、『ノルウェイの森』を紹介して、「村上春樹の名作で、映画化もされました。大好きな本です」とか書くのね。これで全文よ。


 まず、『ノルウェイの森』はお前に紹介されてなくても知ってる。そんで、これまで『ノルウェイの森』を読んだことない人が、この紹介見て「読みてえ」ってなるわけないだろ。このなんか「形ある虚無」みたいなの、一種の才能だと思う。そのー、別に嫌いなんじゃあないですよ。少なくとも俺の側では好感を持っているし、仲が良いとも思っている。向こうは嫌いかもしれんが……。


 とにかくそういうやつ。19年ずっと変わらない。この人間が、4月から教育委員会に異動になったんですな。


 なんか膝を打っちゃって。「なるほどなー!」って叫んだ。

 

 教育委員会って、こう、なんかパッとしないじゃあないですか。少なくとも、北海道の教育委員会って、誰もが尊敬する教育の最先端を主導する委員会って感じではないんです。まあ、保守ですよ。それはそうに決まってるんだけど。で、どっちかというと評価としては、「ろくでもない意思決定しかしないな」みたいな。でもまあ、その、現場ではない上位組織ってそんなモンじゃあないですか。だから別にそれはそれでいいっちゃいいと思うんだが、何に膝を打ったかと言うと、「こういう人間をちゃんと発見して内部に組み込む能力」はめちゃくちゃ高いんだなと思ったんですね。


 つまりその、パッとはしない。全然最新の先端的な知見をどんどん教育に導入して行こう、改善していこうという機運は全くない。ないけど、別に世を拗ねて反社会的な行動をしたり、反抗的な態度をとることも全然ない。生のまま、純粋な気持ちで、現状を肯定できる人間。こういうのを見つけて組織内に取り込むからこそ、「こういう組織」を運営し続けられるわけだ。って思うと、なんかこう、誤解を恐れずにいうなら俺は感動したんだよね。

 そのなんか、「それが良い」と言うつもりはないんですよ。新しい風が入って、「良い」組織になったらそりゃあそっちの方がいいなと思う。ただそのなんていうのかなあ、俺がイメージするところの、典型的な上位組織にいる無能……保守的な人間、のそのもの、「教育委員会のイデア」みたいなやつが、そのまんま、ストレートに教育委員会に行くの、これすごくない!? って思ったんですよ。そういうことなんだけどわかります?


 そのー、だから、ジャンプ読み切りで孤児院の糸目で優しい園長がいたら、こいつが悪役じゃあないですか。でもこれは分かるというか、「表面的に優しそうで、しかし裏では金に汚く、人を人とも思わない」ってやつが、こういう仕事につくのは当然じゃあないですか。適正があるというか。ずいぶん前に『born together, live apart』という書籍について紹介したが、双子では遠く離れて暮らしていても最終的な職業選択が似通うって言うのね。それは、双子がもともと持っている性質(例えば、人好きがするとか、真面目で几帳面で細かいところが気になるとどうしてもそれを追及したくなる)に由来して、最終的な職業ジャンルが決まりうるでしょ(人好きがするなら教師とか営業になり、真面目で~なら、エンジニアとかになる)って話である。


 虚無。うろ。何もない人間が、教育委員会に最も適正がある、ってのは、普通に考えたら分からないじゃあないですか。でも言われてみれば確かにそういう人間が最も教育委員会に適していて、で、教育委員会は教育委員会で、そういう人間をちゃーんと見つけてピックアップする。すごいなあ、と思ったわけです。これ本当に、マジで、皮肉ではなくて単に感服しているんだけど伝わるかなー。この人間の感じが分からないから伝わりきらないとも思っている。とにかく、「適材適所」とは良く言ったもので、結局、人間、適した場所に行くことになるのかなあと思ったわけです。俺の適所はどこなんでしょうか。


「公園ですよ」

 と言う声で我に返った。俺の適所が、公園? 『ホームレス中学生』みたいな話?


 ではなくて、そう、モンメン探してたんだよね。関係ない話でこんなに書くことになるとは思わなかったな。でまあカルビ丼屋周辺をうろうろして、開店まで待って、カルビ丼を食った。そこで話を聞いたところ、俺をモンメン狩りに誘ったこの人間も、俺の知る限り月末まで〆切の仕事があるはずなのだが、PCの一つも持ってきていないという。なんでやねん。俺はモンメンは口実で、大通公園とかの近くのコワーキングスペースとか行くのかと思っていたのだが?


 でもま、じゃあちょっとやりますかって言って、「中島公園」に向かう。何をもって「公園」と判断しているのか分からなくて、うちの近所には「幌北ポニー」というジムがあるんだが、これ、公園にある馬の遊具なんです。ところが、幌北ポニー周りにはモンメンが全然でないんですね。だから、「〇〇公園」って名前がついたポケストップがないと出てこないんじゃあないかなあって思いつつ、行ってみるとすっげえ出る。おお出る出る~と言って、1時間くらいで色違いモンメンを一体捕まえる。


 やったぜ、と思うが、こうなっちゃうと、この誘ってくれた人を置き去りにして、「俺はもう色違い捕まれるから帰るね」って言えなくなるじゃあないですか。それで、中島公園を二週して、ポケストップから出るリサーチが無くなってしまったので、「中島公園で出るなら大通公園でも出るんじゃあないか」と言って、大通に向かう。


 そんで、この道すがらがまあモンメン出ないんですよ。排ガスまみれの都会(別にそんなまみれてないと思うが)では、モンメンは生きられない……。というわけで大通公園も排ガスにまみれているのでちょっと心配だったんだが、西8丁目くらいからは出現するようになった。で、無事2体目の色違いもゲットして、札幌駅に戻って茶をしばきながらモンメンを譲ってやり、まあまあ標準的な時間(14時くらい)でポケモンの旅を終えた。歩数は大体15000歩でした。


 で、今スマホケースを、手帳型っていうのか、本体はめて、折りたためるようになってて、そこにクレカとかを挟めるようになってるやつにしているんだが、この、本体はめる部分が、俺は確定申告が悪いんじゃあないかなとにらんでるんだが(マイナンバーカード読み取るために外したり入れたりを繰り返した)、なんかヒビが入ってて、時々すっぽ抜けるんですよ。だから、せっかくここまで来たし、ヨドバシでスマホケース買って帰るか~って思ったんですね。皆さんお待たせしました。これが本日の本題です。


 で俺が使ってんのがiPhone X。5.8 inchってサイズらしいんです。インターネットの記事によると。これに会うスマホケースがヨドバシに一個もないのよ。マジ!?


 今ヨドバシにあるのは、iPhone 13のいくつかのサイズ(5.4 inch, 6.1 inch, 6.7inch)と、iPhone SE (4.7 inch)だけなんです。あとなんかXperiaとかそんなの。いやiPhone Xは!? ねえ。もしかして今札幌でiPhoneX使ってるのって俺しかいないわけ? って思ったって話です。まあ商売だから売れるものだけ入れるってのもわかるんですが、切り捨て早くないですか? そんな大昔じゃあないでしょiPhone X……って思ったが、発売したの2017年でした。5年前……まあ切り捨てられても仕方ないか……。


 2022年03月28日 10時58分の測定結果

 体重:102.00kg 体脂肪率:33.10% 筋肉量:64.75kg 体内年齢:49歳


 歩いた甲斐もあって、ちょっと戻しました。まあ、カルビ丼も食ってて、それで減ったなら文句はありません。仕事は進みませんでしたっていうか、「終わるまでやるんだ!!」って強い決意でこの後仕事してたんですが、日付変わったあたりで目を開けてらんないくらい眠くなっちゃって、終わらなかったのに寝ました。もう、「明日が〆切だから今日は徹夜だ!!」というのができない体です。今週も頑張りましょう。終わらすぞー。

 




 

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