前のエピソード――呪術廻戦脱出感想（謎内容以外のネタバレあり）（ゲームプレイ可能期間8/31まで）

　ショートショートの典型の一つに、「魔人／悪魔にどう願えば利得だけを得られるか選手権」がある。悪魔というのは悪なので（魔人もまあ、基本的には悪ですね）、こっちが頑張って「願って」も、裏をかいてきて、損失を被ったうえに魂まで獲られてthe 最悪ということになる。この手のストーリーですぐに思いつくのはアシモフの『小悪魔アザゼルと12の物語』で、まあ、ネタバレになるからあまり言えないが、例えばそうですねえ、印象的だった話は、ナードがバスケで大活躍したい！！　って思うわけ（ナードではなかったかもしれない）。んで、「僕がシュートを打ったら、必ずゴールに入るようにしてくれ！！！」って願うわけね。そしたらどうなったかというと、この願いは完全に叶ったわけだが、彼は以後バスケの試合に出られなくなった。いったいなぜ？

　これは「悪魔ありウミガメ」なので、ちょっとアンフェアかもしれない。でも、昔の２ｃｈのウミガメスレって、「超常現象がありますか？」はテンプレ質問だったと思うんだよな。だとしたらセーフかと思うが、どうでしょうか。

　正解はというと、「シュートを打ったら必ずゴールに入るようになった。ただし、敵味方問わず」。ということで、手からボールが離れた瞬間に、ボールが自陣のゴールに入ってしまい、オウンゴールを決めまくってしまうわけだね。しかし、悪魔は確かに「シュートを打ったら必ずゴールに入るようにする」という願いは叶えているから、契約は成立しているってワ・ケ。

　まあそのつまり何が言いたいかというと、我々はこう、「なーんかラクして願いが叶わないかな～～」といつも思っている。しかし、一方で、ラクして願いが叶うと、何か良くないことが起こりそうな気がする。その思想が凝り固まって形を得たのが、皆さんご存じ喪黒福造である。で、この喪黒の仕事を見ていると、今度は別の欲求が生まれてくる。というのは、「もうなんか『ドーン！！』って言われて、すべてを台無しにしたい」って欲求だ。しかし、『ドーン！！』はマジの人生の終わりなので、我々はそれをなんとか我慢していかないといけない。この欲求をどうやって健全に解消していけばいいのだろうか？　その答えが銭天堂だと思うんですよ。というわけで、銭天堂の話をします。こんだけ噴き上がってますが、存在を知ったのは昨日です。にわかの帝王か？　まあとにかくまず経緯から書くか。

　なんとなくオリンピックつけながら軽く仕事に近いことをしてて、ホッケーは負けて残念でした。体操は内村航平が鉄棒落ちちゃったのを見て残念でしたが、全体としては結構強かったんですよね。いやー、子どもみたいなことを言うが、めちゃくちゃ空中で動いててかっこいいっすね！！　

　で、そのままテレビつけてたら、なんか、『ぱんだうさぎこあら』だったかな。めちゃくちゃ聞き覚えがある歌が聞こえてきた。めちゃくちゃ聞き覚えのある歌だ！！　と思って画面みたら『おかあさんといっしょ』が始まっていた。懐かしいな～って思って見てたら、まず、『にこにこぷん』枠が、パーフェクト未知の生命体に変わっててびっくりした。『にこにこぷん』『どれみふぁどーなつ』『ぐ～チョコランタン』、あと『ポコポッテイト』はリアタイ勢だったのであるが（『モノランモノラン』だけ、ちゃんと見てなかった）、今は『ガラピコぷ～』という人たちになってて、全然知らんかった。時の流れを感じながら、ついつい最後まで見てしもうた。

　んで、『パッコロリン』っていうなんかショートアニメやって、次に始まったのが『銭天堂』ですよ。これが面白い！！！

　今週が『ホーンテッドアイス』って話だったんだけど、めちゃくちゃいいンすよ。アマプラで見れて、アマプラだとシーズン１・1話の3個目なんですが、これ1個目も良いのでとりあえずそこまで全部見るといいと思います。ただ、1個目は原作の方が描写が細かくてとても良いです。

https://www.kaiseisha.co.jp/special/zenitendo/

　↑1個目はここの「試し読み」で読める『型ぬき人魚グミ』です。

　まあ、短く言うと『善なる喪黒福造』です。DNDR (ドーン！！／非ドーン！！比）は極めて低いが、『ドーン！！』もちゃんとあります。喪黒福造が善だったらおもろないやんか、と思うかもしれないけど、そこで『ホーンテッドアイス』ですよ。これ。この勧善懲悪のバランス俺はすげーーーーーー好き。ちゃんとホラーの文脈に沿った上で、メタホラーをやって、オチを「善」の範囲でつける。テクニカル！！！　百万点！！！！

　なんか、NHKで突然「よく考えるとめちゃくちゃ怖い話」やることあるじゃあないですか。オチは忘れたんですが、いまだにすげー覚えてるのが、主人公のおじさんがウスバカゲロウになっちゃう話。ウスバカゲロウはあと子供作って死ぬだけなので、食事が必要ないからご飯が食べられないんだ……って絶望して、なんかどうなったか覚えてないが、それが怖すぎてね。どうすんだよ急に虫になったら、しかも飯も食えないのかよとか、この辺にふらついてる虫が実は父母で助けを求めていたらどうしよう、とか考えてビビり散らかしていたのだが、その系列と言うんでしょうか。

（今調べたら、『ぽっぺん先生と帰らずの沼』という話で、NHKじゃあなくてTBSでした）

　とにかくなんというか、荒んだ心に「ちょうどいい」感じの喪黒福造度なんですよ。まだ4つ目の話までしか見てないんで、これが奇跡のクオリティの可能性はありえるんですが、とにかく『ホーンテッドアイス』だけでも是非見てください。もしアマプラに入っていればで結構ですので……。

　そういえば『スーパーカブ』は見終わりました。１－４話と12話は、まあ、ほのぼのアニメが見たければいいかなって感じですね。あと9話もか。5話は俺は白眉だと思っているが、皆さんがどう思うかはわかりません。演出があれで正しいのかもわからないが、俺は好きだったなー。唐突にぶっとんだ話が出ると好きになります。

　6，7，8，10，11話は、ある意味「ぶっとんで」はいるのだが（少なくとも『ほのぼの日常アニメ』枠ではない……と思う。）、まあ、前も書いたが、『異世界転生した私のチート能力がスーパーカブってどういうこと！？』的ぶっとび感なんスよね。それはまあ、うーん、異世界転生ものとしてやるんだったら受け入れる（し、もしかしたらウケるかもしれない）が、「現実」としてやられると、「現実」が舞台って言ってなかったっけ？　その方向にハンドル切る？　とは思っちゃうかな。

　まあ、この辺は好みもあると思います。現実で『異世界転生もの』をやるのは全然不可能じゃあないわけですよね。それこそ『DEATH NOTE』とかは、現実で即死チートを持ってるから「こそ」面白いのであって、そんな死神とかいるわけねーだろ、現実味がない、とは思わない。その「現実味ライン」をどこに引くかって話ですよね。例えば「麻雀東西決戦をやって勝ったほうが全国の麻雀店の利権を得られるので、ヤクザが本気出して麻雀大決戦をする」って、現実味だけで言ったら大嘘オブザイヤーなんだけど、まあ、それはいいじゃあないですか。そういうことじゃあないんすよ。俺はそういう感覚だが、「そんな麻雀屋支配して儲かるわけねえだろ、これはライン外で全然盛り上がらん」という人もいるでしょう。その線の位置は人それぞれであって、俺にとってはライン外だったなって、そういう感じです。皆さんも是非見てもらって、どうだったか教えてください。

2021年07月25日 10時23分の測定結果

体重:99.20kg 体脂肪率:31.30% 筋肉量:64.65kg 体内年齢:47歳

　これはまあ、ちょっと減ったと言っていいかな。昨日は食パン2枚と、鳥むね肉2枚と、しめじ、あとプロテイン牛乳くらいしか食べてないし、散歩もした。連休3日目（水曜日もほぼ休んでいるから、実質的には連休4日目）ともなるとこういうことができる。前も言ったが、毎月一週間のメンテ休暇が欲しいっすね～。そしたらもうちょっとマシになると思う。今日も食事に気を配り、散歩とフィットボクシングをして過ごそうと思います。明日はまだ普通に仕事があるので、その前に少し減らしておきたいですね。……ん？　こんなところにこんな店あったっけ？　へえ。「めちゃくちゃ痩せる飴」ですか！　いやそんなのが本当にあるなら欲しいですけどそりゃ。うんうん。使用法を良く読んで。はーい。読みます読みます。

　……えっ。なんだこの説明書。分厚っ。めんどくさ。あれかな。コンプラの時代だからねえ。しょせん飴だろ？　使用法なんて読まなくていいでしょ。さっさと食べて帰ろう……。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ドーン！！