祝!! フィットボクシング本格再開~少年漫画のように~

【前回までのあらすじ】

 フィットボクシングプレイヤーとして日々過酷なトレーニングを続ける雅島貢。しかし、トレーニング中に背中を痛めてしまう。プレイヤーをあきらめ、フィットボクシングトレイナーとしての道を歩むことになる。

 だが、雅島の心の灯はまだ消えていなかった! プレイヤー復帰を目指して、再度トレーニングをはじめる雅島。そしてそのトレーニングの中で、雅島は「あること」を掴むのであった……。

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 土曜日はポケモンGOコミュニティデイ。ちんたら歩いてチルットをゲットして回った。といっても、もう色違いチルタリスも持ってたし、ムーンフォース覚えたとしてもあんまり使わないんだよな。スーパーリーグの構成としては、トリデプス―マリルリ―メガニウムでやっててほとんど変わらない。まあドクロッグで詰むのはそうなんだけど、じゃあマリルリ枠をチルタリスに置き換えるかというと、それこそマリルリに激弱になってしまう。というわけで、まあそんないらないのだが、ただ、メガエナジーはちょっとほしい。あと卵孵化に要する距離1/4もでかい。というわけで、歩いて・リサーチ拾ってをメインにやっていた。

 

 ところで、正月に買ったミスタードーナツ30個食える券が、まだ15個残っている。これの有効期限が5月31日まで。んで、何しろ明日から緊急事態がはじまり、飲食店は終日閉まるところも多いという。ミスドは酒がないから営業はすると思うが、一週間後どうなってるかは分からない。ということで、これもちょっと消化したい。そんなわけでリサーチ後はミスドに入り、ドーナツ3つ食いながら少し書類作業をした。


 そこそこのウォーキング。一方で夕食はミスタードーナツ。しかも、今回飲み物に「ロイヤルミルクティ」を頼んだのだが、ロイヤルミルクティうまくてね。パルスイートをぶっこんで飲むと、喉から疲労が溶けるような味がする。しかしこんなもんを食って許されるのだろうか。


 というわけで帰ってきた後に、フィットボクシングをつける。それで、「健康維持」コースで45分コースをやってみることにする。そしたらですね。「体力強化」コースで45分コースをやると、10分×4コースをやることになるのだが、「健康維持」コースだと、5分4コース+10分2コースの計6コースもやらされることになる。で、コースが多い分、いろいろなパンチを打って回ることになる。一方、「健康維持」なので、全体のテンポはスローリーで、だから結構考えながらパンチを打つ余裕はある。そいで問題は「フック」なんですよ。こいつが背中のケガの元凶である。今もなお、フックを打つと反対側の肩甲骨付近がちょっとズキっとする。うむむむ。


 それで、こういうことを考えた。自分は今まっすぐ前を向いて、左手(右手でも良いが)を大きく外側から振っている。で、振り切ったときにコントラ(contra lateral、ようするに反対側のこと)が痛い。絵を使って説明したいところだが難しいので頑張って想像してほしいんだが、だからクラッカーヴォレイ(ジョジョ2部)の、片方の球を固定して、もう片方の球だけを振り回している状態というか。


 めちゃくちゃ単純化して腕の先とコントラの肩甲骨の筋肉だけを考えてください。さらにシンプルに、腕の先と肩甲骨の筋肉をボールだと考える。この二つのボールは、ゴムかなんかの紐で繋がっている。ボールとゴム紐の接点はまあなんでもいいが、粘土かなんかをボールに盛って、そこにゴム紐の終端を埋め込んでいることにしようか。

 さてこの時、何もせず腕の先ボールを投げると、当然のことながら、肩甲骨ボールはそれについていくことになる。これはまあ、大した問題はない。それじゃあ、肩甲骨ボールは握りしめて固定しておく。で、腕の先ボールだけをぶん投げる。どうなるかというと、これまた当たり前だが、肩甲骨ボールは固定されているので、そこでゴムがビーンって伸びて、腕ボールの方はあるところで止まって戻ってくることになる。んで、ことになる。粘土かなんかを盛って、そこに紐を埋め込む形で今接触させていたことを思い出してほしい。この投球を繰り返すと、おそらく最終的には、紐が粘土からすっぽ抜けてしまったり、粘土が剥がれてしまったりするであろう。こういうことなんじゃあないかと思ったわけ。


 姿勢的には「正面を向く」という形でフックをうつと、肩甲骨ボールがついていかない状態で腕ボールを投げているのと同じことが起こる。じゃあ、肩甲骨ボールがついていくようにすれば負荷が下がるのではないか。どうやって「ついていかせる」かというと、フックというのは筋肉の動きだけでいうと横運動なので、その横運動を体全体でする。たとえば左フックを打ちたいのなら、からだ全体を右側にひねりながらフックを打つ。そうすると、腕ボールに追従した形で肩甲骨ボールが動くので、必要以上にゴム紐が引っ張られることがない。まあとにかく余計な理屈はどうでもいいという人はこれだけ覚えてください。


 フックを打つときは体ごとひねって打つべし。


 これ。こういうこと。で、そうやってフックを打つと、腹斜筋がこう、ギュッとひねられるような感じになる。しかしその腹斜筋への刺激というのは、なんつうかな、人間が通常に稼働しているときに生じる刺激と同一線上にあるので、不愉快な痛みではないんですね。一方で、肩甲骨ボールを「固定」して腕ボールを投げるというのは、基本的に通常稼働では生じえない強い刺激なので、まあケガしちゃうわけ。


 まあ言ってみればめちゃくちゃ簡単な話なんですよ。多分、ちょっと運動に慣れた人だったら、「そんなこと言われるまでもなくないですか?」くらいに思うだろう。でも、これ運動知らん人間にとっては、ケガまでしないと体得できないことなのよ。これが分かった瞬間、なんかこう、バリバリバリーッ!! ってなってね。「わかり」が発生した。あのー、前もこのたとえ書いた気がするけど、姫川亜弓のヘレンケラーが「ウォーター」の概念を理解したときの感覚ですよ(別に北島マヤでもいいけど、北島マヤは水風船がぶつかったくらいなのでちょっと弱いんだよな。亜弓さんはなんせ感電してますからね)。これが衝撃的でさあ。


 でね。インストラクターがパンチ打つときにいうんですよ。「体の回旋を意識してね」「腹筋を意識してね」と……。そーーーーーいう意味だったのねーーーー!!!


 いやー完全に分かった。しかも、ケガを経て丁寧な動きをしていることで理解できた。完全に少年漫画でしょ、これ。はじめの一歩にもこういうエピソードあるでしょ。フィットボクシングでケガしちゃう話。トレーナーになろうかなと思うけど、今まで馬鹿にしてた健康維持モードでやってみたらフックの打ち方を完全に理解して、現役復帰する話だよ。な……ない!?


 俺としてはそんくらいの感じだったということです。少年漫画の覚醒エピソードくらいの価値があった。というわけで、フィットボクシング、復帰していこうと思います。今月はあと半分しかないが、まあなんとか、8000 kcalくらいは消費したいスね。


2021年05月16日 10時55分の測定結果

体重:96.85kg 体脂肪率:30.20% 筋肉量:64.10kg 体内年齢:45歳


 体重は増えました。ミスド強し。あと2週間で12個食わなきゃいけないので、負けないように他で何とかしていきたいと思います。



 

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