　フライドチキンとか唐揚げがうまいというのは前提なので、あとはもうそのうまさのアピールの仕方が良いかどうかという話になるが、「からあげ金賞」はめちゃくちゃ見かけるのでもう心惹かれなくなった。

　しかし「うまいのでゼロカロリー」というフライドチキン屋には流石にちょっと心が動いた。この真っ正面からの大嘘はキャッチコピーというか店名で、たしかにキャッチコピーや広告でこれを言ったら「嘘・大袈裟・紛らわしい」という話になりかねないが、店名は自由だもんな。そうかなあ。本当か？　

　「ひつじや」って書いて犬の肉を売ると怒られる。それは羊頭狗肉ではないかと言われる。怒られたり批判的なことわ言われたりするということは、マナー違反ではあるがルール違反ではないということだ。というのはつまり、羊頭狗肉というのは、「羊の頭を看板に出しといて犬の肉を売るような、看板に誤りのある行為をしていること」を指す言葉であって、「している」ことは前提なわけだな。それ自体が良いことではないよってだけで。つまり「ひつじや」を名乗ったり、羊の絵を看板にすること自体を禁じているわけではない。誤解を招くかもしらんが、それは誤解した方が悪い。まあ考えてみりゃあそれはそうで、「地上最高にうまいレストラン」とか名付けたとしてそれは嘘・大袈裟・紛らわしくはあるが、違法にはならんでしょう。どんな店名をつけても良い自由が我々にはある。「君の知らない沖縄料理」という名前で札幌市の魅力を語ってもいいのと同じように。

　とにかく、まあ、存在してるんだからいいんだろうということで、「ゼロカロリー」のフライドチキンを食った。フライドチキンはフライドチキンなんで美味いんだけど、それよか付け合わせのなんかが美味くて、表面をカリカリに焼いた餅に、キムチ液みたいなのをまぶしたやつ。ググった範囲では「トック」と呼ばれる韓国料理だと思うが、自信なし。これいいですね。焼いた餅はありとあらゆるものをまぶして食ってうまい性質がある【アーティファクト】だが、キムチ液もいいんですね。正月はトックで迎えよう。

　あとは普通に出張業務をこなしまくりました。偉い。面白い話もいくつかあったんですが、そのうち話します。