純粋脂肪批判

これになんて名前をつけたらいいんだろう

　ダイエットはじめてn日、m kg落ちました的な文言を見ると思うのだが、じゃあ俺がやってることってなんなんだろうな。

　というのは別に俺の気持ちに配慮してそういうことを述べるなとかではなくて、もっとシンプルな疑問である。

　とにかくなんかさまざまな余計な情報・虚礼を排して考えると、「ダイエット」という言葉の意味は、①減量を目的とした②食事・運動を中心とした③比較的カジュアルで短期的な生活習慣の変更、の三要件を満たす言葉だと思う。健康になるためにもうちょい食って筋肉なり体重なりをつけたい、という要望だってこの世にはあるはずだが、それはなんかまた別の名前がついているか、要望はあまりにか細い声で誰もそれを聞き取ろうとしない。許せねえな。まあそれは許さないとして、エニウェイ、広義にはというか原義的にはというか、とにかく「食生活」を意味する「ダイエット」は、我々の日常語の中では①減量を目的とした行為として解される。

　そんで、原義は②「食生活」か知らんが、運動とかもコミコミの概念である。HIITで効率的なダイエット！　とかまあ言っても大丈夫でしょ。HIITというのは短時間のキッツイ運動だが、HIITを毎日5分間やるダイエット、とか、プランク延長してやるダイエット、とか、まあなんかありそう。そして現実に痩せようとしたときも、特殊なもの（Ｘさえ食べれば痩せられる、Ｙを減らせば痩せれる、など）を除けば運動の存在は前提となるから、（だって、Ｙを減らせば、おなか一杯食べて【運動しなくても】痩せられる、みたいなことを言いますからね。これはつまり、ダイエットにはやっぱ運動が含まれることを示唆するのだ）やっぱり食だけじゃあなくて運動とか、あとまあなんか脂肪吸引とか？　整体とか？　そのへんも「ダイエット」を構成する要素だと考えてこれは差し支えあるまい。

　最後の③比較的カジュアルで短期的な、というのは、たとえば度々引用するが鷹村守がブライアン・ホーク戦前にやってた「減量」をダイエットと呼んだらなんかそれは違うじゃんって感じがする。だからカジュアルさが必要になる。短期的というのは、そりゃあこれが体重を減少させることを目的とした行為だからで、体重は上方には無限の可能性を持つが、下方には絶対の下限があるからである。だって0 kgって死んでるでしょ。その大分手前に下限がある以上、どっかで体重の「減少」は止めないといけない。程よいところで体重維持の方に移行せねばならないが、体重維持をしようとしている生活を、だからその、あくまで一般語の範囲で、「ダイエットしている」というか？　いわんだろう。

　はい、というわけで一般的に言う「ダイエット」を、ここでは、

①減量を目的とした②食事・運動を中心とした③比較的カジュアルで短期的な生活習慣の変更、と定義する。

　さて、じゃあ俺がやってるこのこれはなんなのか？　まず③がぶっ壊れている。4年は永遠と比較すると短いが、一般的に言えば長期である。しんどくても3年はやってみよ、とは良く言われるが、4年やってみとは言わないでしょ。4年制大学はその名の通り標準的には4年間通う大学のことだが（説明必要だったか？）、それより短期の大学に短期大学という標準的には2年間通う大学がある。短期大学が存在するのだから、4年生大学はそっちを基準にすれば長期大学であり、ってことは4年は長期である。この理屈は言わないほうが良かったですね。

　また、減量を目的とはしているが、しかし実際のところ、始点の体重は96 kgとかそんなである。今日の体重はというと、

2020年10月04日 11時05分の測定結果

体重:100.50kg

体脂肪率:32.80%

筋肉量:64.05kg

体内年齢:48歳

　こう。3.5 kg増えてますがな。4年かけて増えてますよ。それはダイエットではないだろう。

　と、このように全体を捉えて言うとあれなんだが、しかし、たとえばリングフィットアドベンチャーをはじめた……再開したばっかの時とかはまあそれなり順調に減っている。脂肪燃焼スープとかも効いてはいる。カロリーレコーディングとかもまあまあ良かったんじゃあないかなあ。肉体労働も、やると瞬間は確実に痩せる。除雪は長いだけでイマイチだったな。楽しかったけど。

　つまり、瞬間瞬間を取り上げてみると、これは定義上「ダイエット」に合致して、しかも「成功」している。しかし大局的に見ると、ダイエットの定義に反しているし、なんなら体重が増えている。とこのように考えると、ま、短期の方は良いですよ。「ダイエットをしたらやせます」。これでいいんだが、長期的に今俺がやっているこのこれはなんなのか？　というのがわからなくなってきたとこういう話です。ダイエットとはおこがましくて名乗れないが、「食生活に気を配る生活」をしています、くらいだったらいいかというと、まあそれもなんか違う気がする。食のことあんま書いてない日も多いし（書けよ）（だから混乱すんだろうが）。じゃあってんで、しかし、「食や体重のことなど何も気にせぬ、酒池肉林ハッピーライフ」かというと、それも違うってのはわかってくれるでしょ。気にしてはいるだろうがよ。それだけは真理。だからじゃあなんなんだよ。俺の活動は。4年間続けてきて、最終的にアイデンティティを見失うってことがあるんだなって、そんなことを思った週末でした。運動はさぼりました。ではまた。

　ではまたじゃねえんだよな。運動しろや。いやわかってはいるんだが、本当にこれは信じて欲しいんだけど、忙しいんですよ。いやそれは確かに、今日なんか突発ナイアンティック5周年イベントとかあったので、ポケモンGOをちょっとやったよ。でも昼の１～2時間ッスよ。せいぜい。卵をかえすのにちょっと遠くまで歩いたくらいよ。ポケモンGOの7 kmは実際の7 kmより短いじゃあないですか。だから1時間とかそのくらいしかやってないと思うんだよな。

　で残りはというと、なんかメール対応とかそんなですよね。一個一個が軽いやつがいっぱい来る期と、それなりに重いやつが何個かある期がなんかあって、今は後者。で前者はねえ、俺は苦手なんだ。苦手なだけにやりたくないので、すぐやめちゃうのね（そして後で泣きながらやる）。家事とかの方にシフトする。なんなら気分転換に運動もするよ。って感じだから、お菓子ブーストをしがちであるという点ではダメだが、それ以外はわりと健康的である。

　一方、重いのはねえ、そこまで嫌いではない。ただ重いから結構こう、【ダイヴ】してワーっと取り組まないといけなくなるから、準備体操と終わった後の虚脱にも時間がかかるし、なにせ【ダイヴ】しているときは時間のこととかあんま考えないしで、結局動かぬままなんかをしている。ふっと気づくと日記（これのこと）も更新せずに日付が変わりそうになっている。いやまあもう流石に【ダイヴ】はできねえし、かといってわりと今朝は遅く起きて、碌に運動もしていないから、今日は眠れないような気がするので、どうせ眠れなくなるなら運動してしまったほうがまだマシか？　と思わなくはないが、しかしなんかこう、もう日付変わる時間から運動してどうすんだって思いはあるわけよね。俺にも人並みの感性はあるから。特に運動を減らす方向に関してはこの感性はとても良く働くのだから。

　ちょっとライターズ・ハイ的になってて、この調子で行くと無限にアホなことを書き続けそうなので、やめまーす。今日の一番面白ポイントですが、「過去の体重と比較して今の体重が増えている」というところに、いつも最後とか最初とかに区切りとして載せている体重回りのあれこれの情報をしれっと載せたところです。たまにああいうことをすると、「俺は賢くすごい」と思うし、なんならそのことを一生覚えている。それこそ本当に一生覚えていることで言うと、だから、チーズブリッジの隠しゴール、そして、「カーズ様に勝てるスタンドはいるだろうか？」に対するノータイムの「クリーム」。この2つ。この2つはこのカクヨムでも書いているくらい覚えている。よっぽど気持ち良かったんでしょうね。今回の体重意外なポイントに置く面白のやつは、ここまでではないが、わりと気持ち良かったので、二度とこの手法は使いません。ご安心ください。今度こそ、ではまた。