歴史の狭間に消えたもの

 タピオカは「ミルクティ」でこそなかった気がするが、20年前くらいからあって、細々と生き残っていたと思う。バスセンター前で降りて、タピオカ飲みながらファクトリーに行った記憶があるからだ。


 マカロンというのはかつてこの世に無かったか、あってもマニアックな食い物だったと思うが、今やデパ地下を一周すれば一個はあるだろうと思う。何が言いたいかと言うと、「新しい」食い物もいずれ普遍的な食い物になると言うことだ。かつて「新しかった」やつらも、そのうちティラミスのようにあって当たり前になる。それが世の摂理である。



 と思ってたんだけど、「ホワイトカレー」って今食えるところありますか?



 急に思い出したんだよね。ホワイトカレーというのは、その名の通り白いカレーである。ターメリックあたりを入れないで、牛乳多めに作ると、カレーっぽいスパイシーな味なのに白いというカレーが作れて、賭けてもいいが12年-10年前くらいにかなり流行った。外でも食えたと思う。名物として売り出してる店もあった。ところが全然なくなってしまったような気がする。少なくとも俺の行動半径のなかで、ホワイトカレーを食える店というのはない。


 去年横浜で「生プリン」だったかを食べた。プリンの材料があって、自分で混ぜて食うみたいなやつ。次に来そうだなーと思って食べてうまかったが、今のところ来ていない。これが歴史の狭間に消えていくのはまあわかる。まず覇権を取ってないからね。ホワイトカレーは一回覇権を取ったと思うんだよ。それが消えるというのはどういうことなんだろうと思う。


 可能性としては、北海道、または札幌のごく一部地域だけで覇権取ってて、全国的には無だったというのはあるかなと思う。この場合は生プリンと同じ現象ということになる。横浜では流行ってたのかもしれないが、他地域では全然みたいな。


 あとは花畑牧場の生キャラメルみたいに、販路を拡大しすぎて全滅するというケース(全滅してなかったらすみません)もあるにはあるが、ホワイトカレーは別に一企業だけのモンではないと思うので、これはないと思う。


 実は歴史の狭間に消えた食い物の方が多く、歴史の狭間に消えてしまったから覚えてないだけなのかもしれない。どうなんだろう。ホワイトカレーってありましたか? 他にこの手の食い物はありますか?


 2020年09月17日 10時13分の測定結果

体重:102.20kg

体脂肪率:33.40%

筋肉量:64.60kg

体内年齢:49歳


 カレーとシチューで迷ってカレーを食いながらそんなことを思いました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る