現象を説明する言葉や文化背景を持たないと現象を説明できない

 なんかこういうの、誰かが「〇〇効果」って名前つけてそうだなあ。って思うんだけども、無知無学の徒なのでわからない。「なんのために勉強するの?」みたいな一億回はこすられた質問があって、いろいろな答え方があるけども、俺がわりと自分の中で整理できているのは、「コミュニケーションを簡明に行うため」というもの。


 つまり、「なんで英語なんて勉強すんの?」とは心底疑問に思って尋ねたりはしないでしょう、皆さん。皮肉とかね、テクノロジーの進歩に一抹の期待をもってとか、とにかくレトリカルクエスチョンとしてはあるかもしんないが、「本当になんでしてるんだろう、ふっしぎぃ」とはならない。ってのは、理由は明白だからですね。英語を用いたコミュニケーションなり、英語で表わされた何者かを理解することなりが、容易にできるようになるからである。そんで、そのこと自体には我々は価値を見出すはずである。いや、人と人の交わりは全て空、ないし悪であり、それを促進するような所業許すまじみたいな人もいるかもしんないけどさ。それはどっちかってとマイノリティでしょ。マイノリティは間違っているとか言う気はないが、この辺にかかずらってると一生話が進まないので、(低俗な)我々が考える(表面的な)価値として、他者とのコミュニケーションを容易にすることはヴィクトリーというものがあることは、とりあえず認めてくれよ。頼むよ。


 そんで、その上で、お前海外行かへんやろとかさ、グーグル翻訳が数年もすれば爆発的にパワーがアップするやろとか、そうした理由で批判的に「なぁんでェ、そういう無駄なことをするんですかァ?」って聞くなら分かるが、それもあくまで前提として、「英語を学ぶこと(コミュニケーションを亢進すること)に価値がある」は認めた上で、対象または手段を謗っているとこういうことになる。でしょう。


 で、勉強というか学びというのは一般に、コミュニケーションを簡明する作用があって、そこが英語を学ぶのと同じだと思うわけ。まあ言語としてはマイナーかもしらんけど。そういうことで納得している。

 例えば、そうすねえ、教育学部っぽいところをお見せすると、今の標準的な勉強スタイルはよろしくないと。もっと個別化した方がいいですよと。個々人が、今日はちょっと気合い入れて算数やろ、とか、社会やろ、とか決めて、各自勝手に勉強しつつ、わからんとこがあったら教員に尋ねる。こういうスタイルだと、一斉授業で理解度を揃えるみたいな不毛な努力をしなくていいし、進みたい人はなまら高度な質問も出来るし、わけわからん人はもう基礎の基礎から質問も出来る。みたいなことを、「ドルトンプランみたいなやつ」の一言で済ませられる。べ、便利!! かつ早い。相互にこの言葉を知っていればそういう感じでフィール・ソー・グッド、ってなわけで、学びには価値があると思うという話で、そんで話を戻すと、逆に学んでないと言葉を知らないので、今俺が「あーーなるほどねーーー」と思ったことに名付けができない。だから勉強はした方がいいんだよねえ、しみじみ。


 で、何に気づいたというか、何を再発見したのかと言うと、こういうことである。


 アルファ波と呼ばれる脳の活動のある種の表象があって、まあ細かいことは省いてざっくり言うと、「わりと普段いっぱい出てる」やつなんですね。一生懸命考えたりとか、逆に寝たりとかしてる時は多少減って、普通にしてる時に出るやつ。

 ほんでこれ、古くは脳の「アイドリング」を反映してると言われてて。まあなんか分からんでもないというか、ちょっとあっためといて、必要に応じて駆動していく、これイメージとしてはまあまあ分かりいい、と思っていた。ハウエヴァ、今日日の若者は、そもそもアイドリングの機能を知らんのです。暖機運転ってなんでするの? というのが全くピンとこない。なんなら「すべきでない行為」として認識されている。そらそうよな。「アイドリング・ストップ」って言うもんな。駐車場でアイドリングすんな殺すぞってコンビニとかにも書いてるもんね。確かにそらそうだわ。

 はーー。なるほどねーーー。って思って、で、それだけならまあ世代性っていうかね、そういう感じですねえ、ズズ(縁側で茶を啜る音)、みたいな感じで良かったんだけど、このアルファ波の解釈自体も結構アップデートされているわけ。で、最近はどのように言われているかというと、デフォルト・モード・ネットワークなんて言われている。

 まあ、頭のあっちゃこっちゃでこのアルファ波が出ておりますよと。そんで、「出方が似てる場所」というのがあるという。例えば前の方と後ろっかわとかね。で、それはだから「ネットワーク」であって、なんか自分の周りで何事かが起こったよという時に、効率よくこの二点でせえので活動できるようにするための活動なんだと。デフォルト・モードでネットワーク作っておいて、デフォルトでないなんかが起こった時に効率よくアレできるようにアレしときましょ、ということなのじゃあないかなって話である。


 皆さんこう思いませんでしたか。アイドリングと何が違うんすかと。


 まあだから、根底は一緒なのだろうと思うわけである。アルファ波って何を反映しているんですか、の答えとしては、「多分なんか準備なんじゃね?」というのが答えであると。ただ空間性が加わってますわね。これはなんかよくわかりませんが、パソコンがすごくなったのでいっぱい分かるようになったということによるのかもしれないが、ここで思ったわけである。


 これは、我々がネットワークというものとその力を知ったことによって出てきた概念なんちゃうんかなと。


 知ってるでしょネットワークのパワー。バオー・リスキニハーデン・スモール・ワールド・フェノメノン! バルバルバルバル!! とかあったでしょ(ない)。あの、あれですよ、オバマに手紙送るやつね。「ああ、ネットワークってすごいなあ」って思ってさ、その理解に基づいて、改めてアルファ波のパタンを見てみたら、「あ、これもネットワークじゃね?」ってなって、解釈がアップデートされたみたいなことがあるのではなかろかと思うわけ。


 「まずなんか分かんないけど諸々の発展によって何かが生じて、それを言語によって捉える。その後、これまであった現象を再解釈する」というのが我々の認知形態の1つだとしたら、現象だけを見て、正しい解釈なんてことはできないわけである。我々が存在し、ある意味で囚われている文脈・社会全体がもっと変転していかない事には我々は現象の「真の」理解は出来ない、とこういうことになりゃあしないか。


 だから何が言いたいかと言うと、

2019年05月08日 05時29分の測定結果

体重:94.25kg

体脂肪率:30.20%

筋肉量:62.45kg

体内年齢:44歳


 過去最高クラスにヤバイこの現象を、皆さんは怠惰だとかクソとか、なんかそんな風にね、皆さんが囚われている社会とかそういうなんかに「思わされて」批判的に捉えるかも分かりませんけど、それは本当に「真の」解釈なのかとね。俺は問いたいですよね。

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