「運搬」(2)

 まず「運搬」の業務内容をご説明しておくと、「交差点」と違ってロータリーという重機が投入される。これはねえ。言葉で説明するのはマジで無理なので、はたらくくるまのDVDとか借りてきてください。カッコイイ系の車なのでたぶん収録率は高いと思う。あとロータリー除雪車でググってyoutube見るとか。


 一応説明してみると、でかい車で、前方に、脱出病棟Ωの最後に迫ってくるみたいな、キューブに出てきそうな、巨大な回転体の周りに螺旋状の刃みたいなのがついている。で、この刃で雪を削りつつ掬い上げるわけですな。そんで、その掬い上げた雪はどうなるのかと言うと、車道側に排出口があって、そっからブワーーーって吐き出される。そういう重機である。


 形状を完全に無視して機能だけ言うと、車道にある雪を拾ってダンプに積み込むマシン、ということになる。


 さて、勘の良い方はもうおわかりのことと思うが、この重機は「車道」にある雪を運ぶ性能はグンバツなのだが、「歩道」や「交差点」にある雪には手も足も出ない。

「そもそも重機に手とか足とかないですよ?(メガネクイッ)」そういう話ではない。


 話を戻すと、車道の雪はゴリゴリ除去できるが、歩道の雪はどもならん。ではどうするかというと、再び登場ユンボである。なお行政用語? ではバックホウと言うらしく、現地の発音では「バッコー」。「バッコー追っかけてって!」と言われたら、(……何を?)と思ってしまうが、ユンボ、ショベルカー、それである。追っかけて行こう。


 ロータリーが一つの道を端から端まで雪を「食って」行く。で、一回終わったら、後ろっからユンボが歩道に積まれた雪を崩していく。そんで、俺みたいな作業員は、交差点の時と同様、消防栓を掘ったり、ガードレールを掘ったり、人が通ったら止めたり、なんかそんなことをしてついていく。「餌」となる雪ができたらまたロータリーが「食って」行く。この作業もダンプカーのスピードによる制限があるが、基本はロータリーが先行していくのでバッコー組はあんまり止まらない。というかバッコーの作る餌も総作業時間に影響するので、可能ならゴリゴリやっていけということになり、やっていくことになる。

 で昨日一晩に2 kmやることになってるということをご紹介したが、車道の脇には原則二つ歩道があるので、ということは延べで言うと4 kmである。さらに言うなら、一本の道をまっつぐやっていくならば延べ4 kmで済むが、横道を何本かやってくということならばその横道間の移動もある。結果卵が孵る孵る。おかげでlvは30に到達した。どこでも冒険モード様様である。


 てなわけで確かに「運搬」の方が大変だが、やることはそれなりにある分暇はあんましないし、何しろ距離を歩いている。今日の朝まで三日間この運搬をやった。これは痩せるでしょ!


2019年01月16日 17時03分の測定結果

体重:91.15kg

体脂肪率:28.20%

筋肉量:62.10kg

体内年齢:41歳


 ダッッッッッハウッッッッアッッオッッ


 増えるなー。なんだこれは。いやまあ、理由は分からなくもない。分からなくもないんだけどねーー。がっかりしたので続きは明日話します。今日は「交差点」なので、ぼちぼち太って行きます。こっそり筋トレしよ。


 

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