コントかよって思った話

 今(8/25 現在)はもう少し生活が乱れ、肥っているので、この過去の話だけを書くというのは自分から遠い誰かを眺めているようなそんな気持ちになる。虚しさがある。俺たちは本当は毎晩死んで蘇っているみたいな(だとしたら毎晩奇跡が発生しているので虚しくはないような気もするが)、俺が思い出だと思っているものは本当は俺のものではなくて、断絶しているんじゃあないか、とかそんな疑念さえ生まれてくる。


 が、また書くことが溜まり切ってしまって、このままではムリ、無駄、いやんなるって感じで停止してしまうので、とりあえず覚えている分を書いて、あと忘れたところは忘れたで補っていこう。ということで、これは過去、今の俺とは何の関係もない話であるが、まあ記録はしておこうということで書く。


<8/19>

 前回の記事で「雅さん、明日って空いてないすかねー? すごい仕事が入っちゃって手が足りないんですけど、解体のゴミ出しとか」


 と言われたと書いたがこれは正確ではなかった。


 正確なところを覚えてないが、このように言われてたのだろうと思うところをより正確に書くと、以下のようになる。


 まず電話が鳴る。出る。

「〇(俺の苗字の前半)さん、どぉもお疲れ様でーっす。えーっと明日、てんやわんやでぇ」

「お疲れ様です。そうなんですか」

「(もしかしたら間があったかもしれない)はぁい。で解体のゴミ出しあるんですけどどうすかぁ?」

 正直に言えば明日はちょっとやりたいこともある。車とか見に行きたいし、他に休みとはいえ雑務もある。ゆっくり本とか読む時間も欲しい。ただ、今はちょっと痩せてはいるが、まあ運動してもいい。しかも、てんやわんやだと言うから、これまで世話になった義理もあるし……行くか。

 と言ったことをわりに短時間で考え、俺は返答した。

「えー……あ、ハイ。大丈夫ですよろしくお願いします」

「じゃあ5時50分くらいに迎え行きますねえ」


 何が違うの? と思われたかもしれないが、これは全然違うのだ。だから何がだよ。


 こたえ。現場の名称が「てんやわんや」だった。


 マジかよーーーーそう来たかーーーーー!!!

 そんなお前、そんなトリックあるかよ。


 まあ、忙しいは忙しいようだったので良し。

 ほいで仕事の内容としては簡単で、庭を叩き壊して駐車場にするという。

 どこもかしこも駐車場だ。全くよぉ。

 

 とか思いながら、でも俺に何ができるわけでもなし。諦めてタオルを頭に巻いて、スコップ片手に土を掘る。おれたちゃモグラだえーんやこーらー、と呑気に歌いながら働こうと思った。が、この作業は思いのほか難航した。


 なぜか。


 すごい悲しい気持ちになったのだが、ミツバチ君が庭に巣を作っていたからだ。

 ぶわー攻撃してくる。そらそうだよな。何しろ我々はヴォゴン星人以下の所業をしていて、というのは立ち退き勧告をしていない。来週工事入れるんで、ここ立ち退きお願いします、の一言も言っていない。でいきなりクレーン車で家をぶっ壊す。


 ひでえ話だよ。いやー、あれは悲しかったね。人間は愚かだと思った。

 というかほら、人間の愚かさでミスる話って古今東西沢山あるでしょう。あれ、回避不能だなと思った。だってこんな小さな街のすみっこで、今日もこんな悲しいことが起こっている。全国、全世界で言ったらもっとたくさん起こっている。どこかで超自然的、あるいはたんに自然的力による逆襲が発生しても、全く文句は言えねえなと思った。


 またほじくり返した土にもミミズが結構いて。いい土なんだろうなと思う。

 この土はトラックに積まれてただ棄てられる。ああせめて俺が速水真澄だったらなあ。

 近所の土が欲しい人とか、園芸家とか、そういう人たちを集めてちょっとずつ持って帰ってもらうのに。


 という感じで悲しい仕事だった。しかも(まあ金銭・時間的にはラッキーだけど、ダイエット的には)アンラッキーなことに早く終わってしまって、大して動きもせず終わる。ちなみに昼は現場監督おススメのラーメンを食べた。うまかったけど終わったなー。いろんな意味で。はー。


 と思って携帯を見たら、車見に行こうって言ってた人間から着信等がたくさん来ている。俺肉体労働だって言ったじゃん。

 でもまあしょうがないんで「終わったよ」って返信したら、じゃあ麻生のマツダで、と言われて、ちょっとめんどくせーなと思ったけど行ってみる。クリーンディーゼルはいいなー。パワーがあってね。パワーはどの車もあるんだろうけど、わかりやすくパワーがある感があるというか。アクセル踏み込んだ時のGのかかりかたがいい。でもちょっと高いけどね。


 話が逸れまくるがSUVなー。別にそんなハイスペックの車いらないんだけど、何年か前にリアル脱出ゲームTVのスポンサードしてたのが日産で、で懸賞あたってエクストレイルのQUOカード貰った恩義というか、なんかそういうのがあって(このことから、とりあえずQUOカードをバラまいておくことによる公告効果はそこそこ高いぞ、ということを申し伝えておきたいですね)、だからエクストレイルがちょっといいなって思ってる。

 じゃあ日産いけよって話だけど、ただ世の中相見積もりを取らないと損することがあって、これは面倒くさいシステムだなあとは思うけど、そういう感じであって、別にスポーツドライブ? を楽しむつもりではないので安心してくださいね(何に不安を抱いていると思っているのか)。おススメの車種があったら教えてください。


 ほいで、まあ、なんか食うかってなって、昼はラーメン食べたので夜はカレーを食う。小学生の夢のような食生活をしてしまい、ちょっと後悔しつつ、最近面白かったマンガの話なんかをしていると(これも小学生の夢みたいですね)(俺は本当は小学生で、今は長い長い夢を見ているのかもしれない)、別の知人から蛇を飼ったという連絡が来る。??????? って思ったけどまあ見てみたいので行く。ほっそい茶色いので、引っ越したばかりで疲れてたのかぐっすりだったのでとりあえずとぐろ巻いてるところだけ見て、あとエサ(かわいいはだかのねずみちゃん)を見せて貰ってワーってなって、それでハタと気づく。


 これまで生きて来て、いちども蛇の名づけについて考えたことがなかった。


 犬はだったらポチでもシロでも、まあなんかベタな名前もあるし、体色を利用してチョコでもミルクでも好きな名前を付ければ良い。

 猫も大体同じ。ミーちゃんとか泣き声要素が入ってくる分より楽と言える(犬に「ワン」という名前はあんまつけないと思う)(つけるかな)。

 鳥なんてピーちゃんっていう無敵の名前があるからね。考える余地ほぼなし(そんなことないよ)(昔セキセイインコが13羽まで増え倒したことがあって、その時は結構名前つけるの大変だった)。


 蛇は?

 「アスクレピオス」とか? 「バジリスク」とか?

 へーちゃん。びーちゃん。スネちゃま。どうもピンとこない。


 唯一ニョロちゃんは結構しっくりきたので、「これだ! ニョロちゃん。決定」って勝手に決定したけど、「もう少し考えます」って言われたのでまだペンディング。もう決まったかな。蛇ってどういう名前がいいんでしょうね。


 翌朝の体重。


2017年08月20日 07時57分の測定結果

 体重:87.65kg

 体脂肪率:27.40%

 筋肉量:60.40kg

 体内年齢:40歳


 うーんうーん、まあ動いたけど食ったからね。しょうがないね。ニョロ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る