43.ニューエイジ - 共感覚と占い師
んん、風が冷たくなってきたわね。そろそろ公園離れようか。
歩いたらお腹空いたし、ちょっと早いけど夕食にしちゃってもいいわね。開店直後なら空いてるし。どこに行こうかなー。
よし、じゃあ、中華にしよう! お気に入りの中華専門店があるの。
ささ、車に戻りましょ。
シートベルトは装着した? 少しドライブすることになるけど、それだけの価値はあるお店だから期待してて。昔よくデートで行ったお店なの。
うっ、心の地雷で自爆した……。
あなたは好きな人いる?
ふふ、変な顔しなくて大丈夫よ。聞いてみただけだから。
音質、音色、音形で色が変わるって話、お昼頃にしたじゃない? ということは。好きな人の前で少し上ずる語調みたいなのを、色で感知できちゃったりする……と思わない?
構えないでね。できるかできないかで言えば「できない」から。正確には「できなくなった」かな。
子供の頃はできた。それでトラブルになったこともあったわ。公衆の面前で好きな人を言い当てちゃったり。でも思春期を迎えたら分からなくなったわね。
それは私の感度が下がったからなのか、好きと言う感情に憧憬や性欲が載って複雑化したからなのか、それとも皆が隠す術を身につけたからなのか。どれとも言えないわ。
共感覚で声の細かな震えを感知して嘘や感情を見抜けるって、創作のキャラクターとしては美味しい設定よね。もはや異能力の範疇だけど。
異能力といえば。オカルト用語でオーラってあるじゃない。
あれが見えるって言ってる人の何割か、実は共感覚者じゃないかと思ってるの。
人の声や雰囲気に色を感じる。つまり、人が色を纏って見える。共感覚とかなり近くない?
私は匂いみたく色を感じるタイプだけど、目の前のモノに色が投影されるタイプの共感覚者もいるみたい。そっちなら尚更オーラっぽいよね。
声の色がオーラとして見え、心の具合まで看破できるとしたら。それで立派に食べていけそう。カウンセリング学や心理学を押さえて適切な会話ができれば、もう一流オーラ・セラピストよ。
私はやりたくないけどね。キャラ作りが面倒だし、アカデミックな友達の信用を失いそうだから。
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