第246話 気を付けてくださいね?…
「失礼します」
平日のお昼時の職員室。
昼食休憩の時間を迎えて、生徒はもちろん教師を筆頭とする職員達もほっと一息付ける、そんな時。
そんな職員室に、耳に入る音色だけで、その声の持ち主の清楚さ、可憐さを感じさせる、まさにそんな声が響く。
耳に入るだけで、ほうっといい意味での溜息が出てしまう、そんな優し気な可愛らしい声が。
職員室にいる全員が、その声のした方向に視線を向けてしまう。
その集中する視線の先にいるのは、もはや校内一推しのアイドルとして、本人の知らぬ間に位置付けられてしまった高宮 涼羽。
「(ああ…涼羽ちゃんが、職員室に来てくれた…)」
「(可愛い涼羽ちゃんを見ることができた!!これでこれからも頑張れる!!)」
「(涼羽ちゃん…ああ…いつ見てもめっちゃ可愛い…)」
「(涼羽ちゃん…マジで先生達の目の保養だよ…)」
以前は、その可愛い顔を全て隠してしまうような髪型に、他を寄せ付けない雰囲気であったため、涼羽の授業を担当する教師達も一歩引いていた感じだったのだが…
今となっては、常に底抜けの優しさで他と触れ合うことができていて…
一時期から露わにするようになった、その可愛い顔と容姿で常に周囲の心を奪っていて…
成績はもはや学年全体でもトップ争いに加われるほどに伸びていて…
しかも運動神経もいいと、校内でも屈指の模範的生徒として、教師達の受けも非常によくなっている。
男性教師達は、もはや涼羽のことを生徒と言うよりはTVに出てくるアイドルとして扱っているため、涼羽の姿を見ることができただけで、宙に浮いてしまうような幸福感を感じてしまう。
「(ああ…涼羽ちゃん…涼羽ちゃん……涼羽ちゃんが、先生の家に来てくれたら…先生…もうどうなるか分からないよ…)」
「(うっひょー!!!!
「(いやー…いつ見ても涼羽ちゃんマジで可愛いな~…今度どっかお出かけに誘ってみようかな?)」
いつも涼羽に質問してもらいたくて、現在の学習範囲から大きく逸脱した、非常に高難度な問題を仕掛けては、非の打ち所のない解答を返されて撃沈している数学教師を筆頭に、オタク満開な思考の教師や、イケメンで飄々とした感じが女子生徒に人気の化学の教師も、涼羽を見て心が舞い踊る感覚を覚えてしまう。
「あ~!!涼羽ちゃん来てくれたのね~!!」
「うわ~!!涼羽ちゃん来てくれた~!!」
そして、涼羽の姿を見た途端に、まさに自分が自分がの勢いで、瞬く間に涼羽の元へと近づいて、ゆるゆるの笑顔で出迎えた二人の女教師。
一人は、校内でも評判の目立つ美人である四之宮 水蓮。
もう一人は、水蓮と比べると目立たないものの、容姿は整っていて隠れ美人的な存在である森川 莉音。
特に水蓮は娘である香奈が涼羽に非常に懐いていることもあり、個人的な付き合いも多い。
今となってはどの教師に対しても評価が高く、好意を持たれている涼羽なのだが、この水蓮と莉音は特にその好意が激しい。
とにもかくにも涼羽のことが可愛くて可愛くてたまらないのか、二人共涼羽の顔を見るたびにべったりとくっついて可愛がろうとする。
「あ、水蓮先生に森川先生」
日頃からとにかく自分に好意的に接してくれる水蓮と莉音に、涼羽もふんわりと笑顔を浮かべる。
最近は水蓮に「お姉ちゃん」呼びを強要されているせいか、水蓮のことを名前で呼ぶようになっている。
「ちょっと、涼羽ちゃん」
「?はい、なにか?」
「四之宮先生だけ名前呼びなんてずるい!」
「あ…」
「なんで四之宮先生だけ名前で呼んでるの!?」
「そ、それは…」
「ふふ~ん、それはあたしと涼羽ちゃんがものすご~く仲良しだから!!」
「!す、水蓮先生…」
「四之宮先生!!どうせそれ、娘さんの香奈ちゃんが涼羽ちゃんにべったり懐いてるから、便乗してるだけでしょ!?」
「!そ、そんなことないわよ!」
「四之宮先生ったら、もしかして無理やり迫って涼羽ちゃんを困らせたりしてるんじゃ…」
「!そんなことない!ないですう~!!」
「…ねえ、涼羽ちゃん」
「!は、はい?」
「四之宮先生って、涼羽ちゃんのこと困らせたり、するのかな?」
「!ちょ…森川先生!?」
「………え~と…」
「!りょ、涼羽ちゃん!?あたし涼羽ちゃん困らせたりなんて、してないわよね!?」
涼羽が水蓮だけ名前で呼んでいることが羨ましくなってしまい、莉音はついつい涼羽に対して物言いをしてしまう。
自分だけ除け者にされているような疎外感に、ぷりぷりと怒っている莉音を煽るかのように、自分が涼羽と仲がいいことをアピールしようと言葉を放ちつつ、ぎゅうっと涼羽を抱きしめる。
だが、その切り返しと言わんばかりの莉音の言葉に、水蓮は心あたりがありながらも、そんなことないと抵抗するものの…
決して悪意はないが、ことあるごとに自分に意地悪して、恥ずかしがらせて楽しんでいる水蓮に困っている、ということを匂わせる反応をしてしまう涼羽。
そんな涼羽を見て水蓮をわたわたと慌ててしまい、莉音はしてやったりの表情を浮かべている。
さらには、水蓮から涼羽を奪い取るかのように、莉音は涼羽をぎゅうっと抱きしめてしまう。
「ね~、涼羽ちゃん。四之宮先生に困らされて、本当に可愛そう…」
「あ、あの…別にそんなことは…」
「違うの?」
「…た、確かに意地悪なところはあるんですけど…水蓮先生…すっごく俺に優しくしてくれるから…嫌では…ないです…」
「!もお~!!だからあたし、涼羽ちゃんのこと大好きなのよ~!!」
「涼羽ちゃんったら、本当に優しいのね…じゃあね、私のことも名前で呼んでくれる?」
「え?」
「だって、四之宮先生がいいなら、私がだめってことはないと思うの。だから涼羽ちゃん、私のことも、名前で呼んで?」
涼羽にべったりと抱き着いたまま、おねだりをするように涼羽に名前呼びを懇願する莉音。
地味ではあるが、整った容姿の美人であることに変わりはなく、甘えるように涼羽にお願いをする仕草が可愛らしさをも強調している。
そんな莉音の姿に、周囲の男性教師も『おお…』と感嘆の声を上げてしまう。
「え…えっと…じゃあ…莉音…先生?」
「!はい!涼羽ちゃんの莉音先生ですよ~!うふふ~♪」
勢いに押されて、戸惑いながらも涼羽は名前で莉音を呼ぶ。
そんな涼羽が可愛くて、涼羽に名前で呼んでもらえたことが嬉しくて、莉音は花が咲き開かんばかりの笑顔を浮かべ、涼羽をさらにぎゅうっと抱きしめる。
「(やべえ…目の前で極上の百合展開が…)」
「(なんだこれは…これが天国というものなのか…)」
「(尊い…尊すぎる…)」
女性教師が男子生徒に迫っているという図であるにも関わらず、不順異性交遊的な雰囲気がまるで感じられないその光景。
どこからどう見ても、極上のゆりゆりしい展開にしか見えないその光景を、男性教師達は目の保養と言わんばかりに凝視してしまっている。
「あ~やっと休憩か………おお、涼羽じゃないか」
「あ!新堂先生!」
水蓮と莉音が水面下でぶつかり合いながら、涼羽を取り合っていたまさにその時。
授業を終えて職員室に戻ってきた京一が、姿を現す。
京一の姿を見て、水蓮と莉音の二人にべったりとされておたおたと困っていた涼羽の顔に、ぱあっと天使のような笑顔が浮かんでくる。
そして、その足で京一のそばまで近づいていく。
「涼羽、どうしたんだ?昼休憩なのに職員室にいるなんて」
「…………」
「?りょ、涼羽?」
「……新堂先生」
「?な、なんだ?」
「新堂先生、また食事おざなりにしてるでしょ」
「!い、いや、き、気のせいだろ?そんなことは…」
涼羽のジト目による指摘に、京一はまるで隠し事を母親に見つかってしまった子供のように後ろめたさを感じ、おたおたとしつつもその指摘を否定する。
だが、今の京一はどことなく痩せて顔色も悪い感じになっており、問題ないと振る舞っていても、その言葉と態度にまるで説得力がない。
「新堂先生、お仕事すっごい頑張る人だから…時間ないと思ったら平気で食事抜くから心配なんですよ?」
涼羽としては、この学校で一番親しくしている教師であるため、京一が生徒のために日々頑張って働いており、そのためなら自分のことなど二の次三の次にしてしまう性格だということをもう十分すぎるほどに理解している。
ましてや、独身で一人暮らしということもあり、そのおざなり加減が余計に増長してしまうのも、涼羽は重々に承知している。
だからこそ、京一は校内でも生徒からの人気も信頼も非常に高く、担当する生徒の保護者からの信頼も厚いのだが。
涼羽も、京一に授業で分からない部分をさりげなく質疑応答の機会を作ってもらい、苦手を克服させてもらっているし、さらにはさりげなく日常で起こることの相談までさせてもらっている。
それゆえに、涼羽は京一のことを尊敬しており、同時に親しみやすく厚い信頼も置いている。
だが、その為に京一が自身をおざなりにするのを見ていると、根がお母さんな涼羽は本当に心配でたまらなくなってくる。
実際、今ももう少し負担が大きくなるだけで倒れてしまいそうな雰囲気を、京一は醸し出している。
生徒の為ならどんな重労働も辞さないその教師としての熱い思いと揺るがぬ精神。
しかし、それゆえにその肉体が悲鳴をあげることも決して少なくはない。
今はまだ若いと言える年齢で乗り切っているが、これがもう少し歳を重ねていくと、そうもいかなくなってくる。
涼羽は下から見上げる形で、心底心配そうな表情を浮かべながら京一にその思いを言葉として紡ぐ。
「だ、大丈夫だよ…俺はまだ若いし、別に食事も全然摂ってないわけじゃないし…」
「……菓子パンやコンビニのおにぎり一個は、食事なんて言えません」
「!う…」
食事は最低限は済ませている、という言葉で、涼羽を安心させようとする京一だが…
さすがに、単なる栄養補給的な意味合いでおにぎりやパン一個で済ませているのも、涼羽に見抜かれており、それをまたジト目で涼羽は指摘する。
そんな涼羽の返しに、京一はまたしても言葉を失ってしまう。
「新堂先生が本当に俺達生徒の為を思ってしてくれてるのはすっごく伝わってきます…でも、それで新堂先生の身体が壊れたら…」
「涼羽…」
「だから、これちゃんと食べてくださいね」
とにかく京一のことが心配な涼羽から、綺麗な風呂敷で包まれた大き目の包みを、京一は手渡される。
「涼羽、また俺の為に作ってくれたのか?」
「当たり前ですよ!いっつもいっつも無茶して心配ばっかりかけて!これ食べて、少しは休んで身体に優しくしてあげてください!」
「…はは…全く、涼羽には頭あがんねえなあ…」
「そんなのはいいんです!俺だって新堂先生にいっぱいお世話になってるんですから!ちゃんと食べてくださいね!」
目的のために平然と不摂生をする子供を叱る母親のような涼羽に、京一は思わず苦笑してしまう。
さらには、京一に手渡したものとは別の包みを、涼羽は持っている。
「涼羽、それは?」
「新堂先生がちゃんと食べてくれるのを見届けるために、俺もここで食べさせてもらいますから」
「!お、おいおい…そこまでしなくても…」
「だめです。新堂先生はすぐお仕事お仕事ってなっちゃうから、本当に食べてもらえるか不安なんです。だから、俺も一緒に食べます」
「…お前は、俺の母親かよ…」
どこまでも過保護なお母さんとなっている涼羽の言葉に、京一は少々げんなりとしてしまう。
以前から涼羽の手作り弁当をもらって食べているからこそ、涼羽の手料理の腕は確かなものだと信じているし、実際とにかく美味しくて、食事にあまり興味のない京一でもまた食べたくなる、という気にさせてもらえる。
なので、涼羽の手作り弁当をもらえるのは非常に嬉しいし、ありがたいことなのだが…
さすがに、いい歳こいてちゃんとした生活もできてないような扱いを、こともあろうに自分の生徒にされてしまうのは、結構な精神的ダメージを受けてしまう。
「ほら、新堂先生。一緒に食べましょう?」
「…ったく、分かったよ。ありがとな、涼羽」
だが、笑顔で自分の手を引いて促してくる涼羽を見てると、本当に張りつめている状態でもほうっと一息つかせてもらえる、そんな感覚を覚えてしまう。
何より、ここまで自分のことを心配してくれるのは、実際本当に嬉しい。
こんなにも出来のいい生徒を受け持つことができて、本当に嬉しいという思いが、京一の心に溢れてくる。
「「…新堂先生?」」
思いやりの塊のような涼羽に手を引かれて、一息ついて食事をしようと思っていたその矢先。
地の底から響いてくる呪詛のような声が、京一の背後から響いてくる。
そして、さらには京一の両肩が、まるでその地の底に沈みこませんと言わんばかりに掴まれてしまう。
「……え、え~と…なんでしょうか?……四之宮先生に、森川先生?」
背後から感じる恨みがましさと、怨念のような重圧に『振り向きたくねえなあ…』と思いながらも、声のする方に向き直り、その声と手の主である水蓮と莉音に声を紡ぐ。
「どうして…どうして新堂先生ばっかり、涼羽ちゃんにそんなことをしてもらえるんですか!!??」
「涼羽ちゃんの手作りお弁当をもらえて、しかも一緒に食べてもらえるなんて!!」
「ふ、二人共、落ち着いて…」
先程からの涼羽と京一のやりとりを見て、その嫉妬の炎の矛先が完全に京一の方に向かってしまっている状態の水蓮と莉音。
そんな二人を宥めようと、京一はげんなりとしながらも声をかけるのだが…
「新堂先生、マジでずるいですよ!!」
「この学校のアイドルな高宮の手作り弁当…なんて羨ましい!!」
「しかも、高宮に手までつないでもらえて…」
「それどころか、あんなに心配してもらえて…」
「新堂先生、高宮のこと独り占めしすぎでしょ!!」
よほど羨ましかったのか…
密かに涼羽のファンとまでなってしまっている男性教師達が我慢できずに、京一に詰め寄って喧々囂々とその嫉妬の炎を言葉として響かせてしまっている。
「い、いや…そんなつもりは…」
水蓮と莉音の二人だけでも災難なのに、さらにはその場にいた他の教師達まで嫉妬されて、正直『なんで俺が…』と思いながらも、どうにかこの場を収めようとする京一。
「新堂先生ばっかりずるいです!!」
「わたし達だって、高宮君と仲良くしたいのに!!」
「高宮君の手作りお弁当なんて、羨ましすぎます!!」
「高宮君を独り占めなんて、許せません!!」
さらには、他の女性教師達までもが参戦してくる始末。
みんな常日頃から涼羽のことが大好きで、自分ももっと仲良くなりたいと思いながらも当たり障りのないやりとりから進展しないこともあって、余計にヒートアップしてしまっている。
「い、嫌あの…これは別に…」
ただ、仲のいい生徒と一緒に食事をするだけのことなのになんでこんなことになってしまっているのだろう。
まさにそんな心境の元、どうにかこの場を収めようと懸命な京一。
しかし、京一がそうすればするほど、周囲の声はヒートアップしていくばかり。
そんな状況に業を煮やした涼羽はついに――――
「~~~~~~~~いい加減に、してください!!!!!!」
――――普段ならば、まず出さないであろう怒号を、その場に響かせてしまう。
まずそんなことをしないであろう、おっとりとして温厚なはずの涼羽から、そんな怒号が飛び出したことに、京一に詰め寄っていた教師達は一瞬でその勢いを消されてしまう。
「僕が、新堂先生とお昼食べるだけなのに、なんでこんなことになってるんですか!!」
「い、いやあの、それは…」
「りょ、涼羽ちゃんあのね…」
「新堂先生がいつもより痩せてて顔色悪いのなんか、見ればすぐに分かるじゃないですか!!」
「う…」
「そ、それは…」
「新堂先生にはちゃんとご飯食べて、少しは身体休めてほしいんです!!こんなことしたら、また新堂先生が疲れちゃいます!!」
「りょ、涼羽ちゃん…」
「た、高宮…」
「余計なことで、新堂先生を疲れさせないでください!!新堂先生が倒れたらどうするんですか!!」
「あ、あうう…」
「りょ、涼羽ちゃんごめんなさい…先生達が悪かったわ…」
「高宮、すまん…許してほしい…」
「…ごめんなさい…僕生徒なのに、先生達にこんなこと言ってしまいました…でも、本当に新堂先生に余計な負荷をかけてほしくないんです…新堂先生…ほんとにお仕事熱心で、自分のことすぐほったらかしちゃう人だから、心配なんです…」
「涼羽…」
「涼羽ちゃん、もういいの…先生達が悪かったから、ね?…新堂先生、すみませんでした」
「高宮、本当にすまん。お前の言う通りだ…新堂先生、申し訳ないです」
「高宮君、ごめんなさい…新堂先生、ごめんなさい」
「あ、い、いや…」
涼羽が心底京一のことを心配しているのが痛いほどに伝わってきたのか…
京一に攻撃していた教師達もすぐに自分の非を認めて、頭を下げる。
涼羽の言っていることが確かなことだと思えたのもそうだが、何よりこれ以上こんなことして涼羽に嫌われるのが怖くてたまらなかったから。
これではどちらが大人で、どちらが子供か分からないなと、京一は思ってしまう。
「なので、先生達も、僕と新堂先生と一緒に食べましょう?」
「え?」
「た、高宮…い、いいのか?」
「だってその方が、新堂先生ちゃんと食べてくれると思いますから」
涼羽が見ているだけでほうっとするような笑顔を浮かべて、ここにいるみんなで食事をしようと、優し気な声で伝えてくる。
その一言に、そこにいる教師達の嫉妬にまみれた心もほうっとさせられてしまう。
この日の職員室のお昼休憩は、全員が涼羽と触れ合え、その心をほうっとさせてもらえて非常にご満悦になり…
京一も、立て続けに仕事を抱えてピリピリとしていた心を癒してさらには美味しいものも食べさせてもらえ…
その場にいる全員が、思わずほうっと溜息をついてしまうような幸福感を感じさせてもらえることと、なった。
そして、その日を境に、涼羽にあそこまで懐いてもらえて、心配してもらえる京一のような教師になるべく、水蓮や莉音含む全員が生徒のためという心一つに、それぞれ頑張っていくように、なるのだった。
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