第68話 お兄ちゃん…愛してる♪

「ん~!!んぅ~!!」

「んん~♪」


夕刻になろうかという時刻帯。

普段から涼羽がこまめに掃除や片付けをし、整然とした状態の高宮家のリビングでは…


現在進行形で、二人の人物がべったりと絡み合うようなシルエット。

そのうちの一人は、床に押し倒されて、逃げ出そうともがいている状態。

もう一人は、相手を床に押し倒し、べったりと抱きついたまま、顔と顔をゼロ距離にして迫っている。


押し倒している方は、この家の長女で、兄である涼羽が大好きで大好きでたまらない筋金入りのブラコン妹、羽月。

押し倒されている方は、この家の長男で、長い前髪に隠されたその顔を露わにしたことで、急速に周囲からの好意が集中していっている人気者の兄、涼羽。


つまりは、妹である羽月が、兄である涼羽を押し倒し、半ば無理やりに迫って…

自らの唇で、兄の唇を奪って、その口内までをも味わっている状態なのだ。


「んん~!!(は、羽月…やめて…)」

「ん~♪(えへへ♪やっぱりお兄ちゃんとのちゅー、心地よくて…気持ちよくて幸せ~♪)」


妹に押し倒され、強引に唇を奪われて、さらにはその口内まで味わわれ…

そのあまりの羞恥から…

その背筋をそっとなぞられるかのような、ぞくっとする感覚から…

どうにかして逃げ出そうと抵抗しようとするも…

相手が自身の可愛い妹であることもあり、抵抗らしい抵抗ができないでいる涼羽。


そんな兄の唇を容赦なく奪い…

さらには、その中までも味わい…

さらには、自らの舌で、兄の舌を追いかけて、絡みつかせ…

心底、兄と交わりたい、とでも言わんばかりに舌と舌でべったりとくっついている羽月。


一体、なぜこんな状況になっているのか。


それは、涼羽が怪我を負った左頬…

大きな冷湿布が貼られ、今でこそかなりおさまっているものの、顔の形が変わってしまっているくらいに腫れあがっていたのを見て…

羽月が、どうしてそんなことになったのかを、執拗に涼羽に追求していったことから始まる。


最初こそは、その出来事の関係者である愛理や志郎のことを無闇に話したくない、という思いから…

涼羽は口を固く閉ざしていたのだが…


この世で一番と言えるほどに大好きで大好きで…

いつだって自分だけのものにしておきたい、と言えるほどの独占欲まで向けている兄のその可愛らしい顔が…

まさかそんな大きな怪我を負っているということがたまらなくて…


それを問い詰めても、まるでその件についてちゃんとしたことを話してくれない兄の態度が、悲しくて…

許せなくて…


嘘が下手で…

そもそも、嘘をつくこと自体が嫌いな兄が、自分に嘘をついてまでそのことを隠していることが…

妹である自分をないがしろにしているみたいで、どうしても聞き出したくてたまらなくなってしまったのだ。


だから、もうどれだけ自分が兄である涼羽のことを心配したのか…

どれほどにその顔を見て、不安に思ったのか…

そんなことを突きつけ、さらには、嘘をつかれること自体が悲しいと、最終的に泣き落としまで行使した。


いつも自分に可愛らしくべったりと甘えてくれる妹のそんな顔を見せられては…

さすがにこれ以上の抵抗はできないと観念し…

仕方なしに、できるだけ愛理や志郎のことを悪く思われないようにと…

二人のことをかばうように訂正を入れながら、今回の出来事をありのまま、妹に伝えたのだ。


観念した兄が一切合財を話し、それを黙って聞いていた羽月だったが…

途中から、じっと俯いたまま黙って…

一体、何を考えているのか、全く分からない状態となってしまった。


そんな妹が心配になって、どうしたのかと聞こうとした瞬間。

まるで、獲物を捕らえにかかる肉食獣のごとく飛びついて…

その勢いで、兄を押し倒し…

半ば無理やりに兄の唇を奪って、その中までにも絡みつく…

という状態になってしまったのだ。


「(お兄ちゃんは、わたしだけのお兄ちゃんなんだから…)」


涼羽の話を聞いた羽月の心に最初に出てきたのは、怒り。

その怒りの矛先の一つは、愛理。


いくら風紀委員だったとしても、女子の身一つで不良グループに向かい…

あげくに、文字通りの暴力を浴びせられそうになってしまった愛理に…

ましてや、そんなところを、兄が身体を張ってかばった、などと聞いて…




――――その風紀委員が余計なことさえしなければ、お兄ちゃんはこんな怪我しなくてすんだのに――――




という思いが、怒りとなって羽月の胸中を満たしていった。

さらには、あろうことかその後でべったりと兄に甘え…

しかも、手のひらを返したかのように、兄に好意を持ったかのような雰囲気で、兄を大切に扱おうとしたなどと聞いて、さらにその怒りが増していった。




――――わたしの大切なお兄ちゃんに怪我させたあげく、お兄ちゃんに甘えるなんて――――




許せない。


羽月の中では、愛理はまさに、敵とも言える存在となってしまった。


さらには、そんな相手を身を挺してかばい、さらには甘えさせた兄もまた許せなくて…

そんな、やるせない想いがそのまま、今の行為に表れているのだ。


そして、その羽月の怒りのもう一つの矛先である志郎。


その凶器とも言えるほどに練り上げられた拳で、兄の顔を全力で殴ったこと。

しかも、兄を殴っておきながら、兄の甘やかしを受けたということ。


それが、許せなかった。




――――わたしの大切なお兄ちゃんに、こんなひどい怪我をさせるなんて――――




羽月が志郎に対して最も怒りを覚えたのは、その一点。

そして――――




――――わたしの大切なお兄ちゃんを殴っておきながら、お兄ちゃんの甘やかしを受けるなんて――――




愛理も同様だが、これが自分の兄を奪われたような気がして許せなかった。


ただ、志郎に対しては、兄にとって初めてと言えるであろう、男友達になってくれたこと。

それがクッションとなって、愛理と比べると幾分かは怒りが和らいでいる感はある。


それでも、その怒りが収まることはないのだが。


そして、羽月の怒りのもう一つの矛先である…




――――兄である涼羽が、そんな連中を受け入れ、甘えさせたこと――――




それが、羽月に多大なヤキモチを焼かせていること。

羽月の不安を、多大に煽り立てていること。


それら全ての要素が、羽月にこんなことをさせてしまっている。


もう今は、とにかく兄を自分のところにつなぎとめておきたい。

もうとにかく、兄を感じたくてたまらない。


とにかく、大好きで大好きでたまらないお兄ちゃんを自分だけのものにしたくてたまらない。


そんな想いが、今の羽月の心を埋め尽くしてしまっているのだ。


さらには、そんな風に自分以外の…

しかも、どこの馬の骨かも分からない人間に…

本来ならば、自分だけに向けられるはずの愛情を、兄が向けていたこと。


ずっと人見知りで、妹の自分以外の人間とまるで関わろうとしなかった兄。

だからこそ、その愛情を自分だけのものにできていた。


それが、美鈴が関わってきたのを皮切りに…

少しずつ、いろいろな人間と関わるようになってきて…


兄のその天然で、自然な母性と愛情が…

いろいろな人に奪われてしまっているような気がして…


しかし、それでも自分にちゃんと愛情を与えてくれる兄が大好きで…


だが、今回の話を聞いて、羽月はなんとなく感じていた不安が現実になっているのを感じてしまった。




――――兄が、どんな人にでもその愛情を向けることのできる博愛主義な人間である、と――――




つまり、自分は特別ではなく、その大勢の中の一人にすぎない、と。

そう、思ってしまったのだ。


こんなにも可愛くて、お母さんみたいで…

あまりにも優しくて、大好きで大好きでたまらない兄、涼羽。


自分と割と仲のいい美鈴や、親友として付き合いの深い佐倉姉妹ならまだしも…

それ以外の人間に兄が奪われてしまう、なんて考えると…


もうとにかく、不安で不安でたまらなくなってしまったのだ。


だからこそ、兄、涼羽を自分だけのものにしたくてたまらない。

兄、涼羽とむちゃくちゃに交わりたくてたまらない。


これは、自分を不安にさせた兄に対するおしおきなのだ、と。

これは、自分を不安にさせる兄を、自分だけのものにするためなのだ、と。


そして、こうすることで、一番に兄を感じることができる。

兄を、本当の意味で独り占めにしているという、最高の幸福感を得られる。


「(大好き!大好き!お兄ちゃん、大好き!)」


もっともっと、兄を感じたい。

もっともっと、兄を独り占めしたい。

もっともっと、兄に自分を見て欲しい。


「(お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん…どこにも、いっちゃや!)」


妹の兄に対する、激しすぎるほどの想い。

それが、その小さな身体から溢れ出さんばかりに…

ひたすらに兄の唇を奪い続ける。


「(は、羽月…は、恥ずかしいよ…)」


そんな妹の激しい想いを表すかのような、激しすぎるキスに…

兄である涼羽は、その感覚に身を捩じらせ…

そこまで妹に愛されていることに、激しい羞恥を感じてしまう。


すでに、羽月に押し倒され、キスされてから五分が経過している。

にも関わらず、羽月は一向にキスをやめる様子をかけらも見せない。

もう必死になって、どこかに行ってしまいそうな兄をつなぎとめようとしているのだ。


妹である自分に押し倒されている兄。

妹である自分に唇を奪われている兄。

妹である自分にひたすらに愛され続けている兄。


そんな兄、涼羽が可愛すぎてたまらない。

そんな兄、涼羽が愛おし過ぎてたまらない。

そんな兄、涼羽を自分だけのものにしたくてたまらない。


六分…

七分…

八分…


まるで長い間会えなかった恋人同士が爆発する愛情をぶつけ合うかのような…

そんな激しい愛情をぶつけ続ける妹、羽月。


大好きで大好きでたまらない兄、涼羽にひたすらにべったりとし続ける。


そして、十分が過ぎようとする頃…

ようやく、羽月の唇が、涼羽をその拘束から解放する。


「ん…はあ…」

「はあ…はあ…」


それまでの激しい唇と唇の絡み合いの名残となるかのような…

兄と妹の唇をつなぐ、一筋のブリッジ。


それが、妹である羽月の名残惜しさを表しているかのようだった。


「はあ…はあ…は、羽月…どう…したの?…」


いきなりこんな風に押し倒して激しいキスをしてきた妹に、息を乱しながらも優しく問いかける涼羽。

仰向けになって、前髪が普段よりも大きく開かれ…

普段よりもよく見えるその可愛らしい顔は、ほんのりとした桜色に染まり…

もうどう見ても事後にしか見えない、艶に満ちた顔となっていた。


「お兄ちゃん…お兄ちゃんは、わたしだけのお兄ちゃんなの!」


そんな涼羽の問いかけに対し、その独占欲と愛情をむき出しにするかのような一言。

そして、兄の胸に顔を埋めて、いつものようにべったりと甘え始める。


「?そりゃ…俺の妹は…羽月だけだよ?…」


そんな妹の言葉の意図が掴めていない兄、涼羽。

そんな涼羽の、天然入った一言。


それがまた、妹の焦燥感を煽ることとなってしまう。


「ちがうの!お兄ちゃんは、ずっとわたしのそばにいてくれないとやなの!お兄ちゃん、どこにもいっちゃやなの!」


もう、聞き分けのない幼い子供のような羽月。

押し倒されたままの兄の上で、兄の胸に顔を埋め、絶対に離したくないと言わんばかりに兄にべったりと抱きついたまま。


「大好き!大好き!お兄ちゃん、大好き!」

「羽月…」

「お兄ちゃん、ぎゅってして?なでなで、して?」

「……」


一体、妹が何をそんなに不安に思っているのか、涼羽には全く分からない。

でも、可愛い妹がそこまで不安で、自分にすがってきてくれているのなら…

それだけで、涼羽の母性はすぐに顔を出してしまう。


「羽月…」


そして、妹の望むままに、自分にべったりとすがるように抱きついてくる妹、羽月の小さな身体を優しく抱きしめ…

妹、羽月の頭を、泣き出した赤ん坊をなだめるように優しく撫で始める。


「あ…」

「ほら、羽月…よしよし」

「…えへへ」


その母性と慈愛に包み込まれるような兄、涼羽の抱きしめとなでなで。

日頃からそうされているにも関わらず、どれほどでも欲しくなる、それ。

それだけで、どれほどに不安でも…

どれほどに悲しくても…

どれほどに怖くても…


すぐに、幸せになれてしまう。


「羽月…何をそんなに不安がってるのかは、分からないけど…」

「………」

「俺は、羽月のお兄ちゃんだから…」

「…うん…」

「だから、羽月がこうして欲しくなったら、いつでもしてあげるから…」

「…うん」

「だから…ね?」


妹、羽月を見つめる涼羽の優しい視線。

まるで慈愛の女神を思わせる、その優しい笑顔。


たまらない。

もっと欲しくなって、たまらない。

もっと、この世で一番愛しているといっても過言ではないこの兄を、求めてしまう。


「お兄ちゃん…」


兄が与えてくれる、この安らぎ。

兄が与えてくれる、この母性。

兄が与えてくれる、この慈愛。


そして、兄が与えてくれる、この幸福感。


「お兄ちゃん…」

「なあに?」

「わたし、お兄ちゃんのこと、大好き」

「うん、ありがとう」

「わたし、お兄ちゃんのこと、この世で一番愛してるからね」

「ふふ…ありがとう」


天使のような満面の笑顔で、兄、涼羽にその想いをぶつける妹、羽月。

今まで、『大好き』の一辺倒だったその言葉に…

今、初めて『愛してる』という言葉が出てきたこと…


それが、より羽月の兄、涼羽に対する愛情を深めていっていることに…

当の兄、涼羽は気づくこともなく…

いつも通りに優しく返すだけだった。


そんな兄の反応が面白くなかったのか…


「お兄ちゃん、愛してる」

「うん」

「この世で一番、お兄ちゃんのこと愛してる」

「うん」

「だから、わたしのこともい~っぱい愛して…ね?」

「ふふ…はいはい」


執拗に『愛してる』を繰り返す羽月。

だが、まるで幼子を慈しむような眼差しで、妹の言葉に相槌を打つ兄、涼羽。


もっともっと兄の愛情が欲しくて、さらに兄を求めてしまう妹。

そんな妹がただ純粋に可愛くて、ついつい甘やかしてしまう兄。


「お兄ちゃん、お兄ちゃん」

「ふふ、羽月…可愛い」

「お兄ちゃん、わたしが一番、お兄ちゃんのこと、愛してるからね」

「はいはい、分かってるから」

「むう~、お兄ちゃん、分かってない!」

「え~…そんなことないけど…」

「分かってない!お兄ちゃんは、もっと妹のわたしを愛してくれないと、だめ!」

「え~…いつもいつも愛してるよ?」

「もっと!もっともっと、愛して!」

「はいはい」

「お兄ちゃん!愛してる!」


独り占め精神が完全に前面に押し出されている羽月。

子供っぽい独占欲に、少しだけ言葉が変わって…

その想いも、少し方向性が変わっているような感じが出始めた。


いつもの『兄妹』としての愛情に、まるで『恋人』としての愛情を求めているかのような…

そんな感じが出始めた羽月の愛情表現。


「羽月…あんまりそんな風に言われると…」

「?言われると?」

「…なんか、恥ずかしいんだけど…」


そんな妹の少しばかりの変化に気づかない涼羽。

だが、そんな変化によって少し方向性の変わった愛情が…

今までよりもより激しく求めてくる感のあるこの妹の愛情が…

妙にくすぐったく…

妙に恥ずかしいのか…


その可愛らしい兄、涼羽の顔が、ほんのりと羞恥という名の桜色に染まってしまっている。

そして、妹、羽月の顔を真っ直ぐに見ることができないのか…


その視線を逸らすかのように、顔を背けてしまっている。


「えへへ…お兄ちゃん、可愛い」

「!だ、だからそういうことは言わないで…」

「や。お兄ちゃんが可愛すぎるから、こんな風に言いたくなっちゃうの」

「は、恥ずかしいからそういうことは…」

「お兄ちゃん、可愛い」


そんな兄が可愛すぎて、いじめたくなってしまうのか…

そっと兄の左耳に唇をそっと寄せて…

まるで、息を吹きかけるかのように、兄が恥ずかしがる言葉を囁く羽月。


「!や、やっ!」

「えへへ~♪可愛い!お兄ちゃん!」

「は、恥ずかしいから、やめて…羽月…」

「や。可愛いお兄ちゃん、もっと見せて?」


あまりにも可愛すぎて、もっといじめたくなってしまう今の涼羽。

そんな涼羽をいじめない、なんて選択肢が今の羽月にある筈もなく…

より、涼羽がその顔を羞恥に染めてしまうようにしてしまう。


「お兄ちゃん、愛してる」


最愛の兄の耳元で、息を吹きかけるようにその愛の言葉をぶつける羽月。


「!や…やめて…」

「や~♪お兄ちゃん可愛すぎ~♪だから、もっとしたくなっちゃう~♪」

「は、恥ずかしいから…お願いだから…やめて…」

「えへへ♪可愛いお兄ちゃん、もうめっちゃくちゃに愛してあげたくなっちゃう♪」

「や、やっ…やだ…」

「だあめ♪お兄ちゃんは、可愛い妹にもうめっちゃくちゃに愛されないといけないの♪」


妹のひたすらな愛情攻撃に、もうその羞恥を隠せない涼羽。

妹である羽月の顔をまともに見ることすらできず、ひたすら顔を背け続けている。

だが、それによって羽月の方へとむき出しになっているその左耳。

そんな兄の左耳に、その溢れんばかりの愛情をぶつけ続け…

その左耳をなぞるような感覚にびくんびくんと身体を震わせ、恥ずかしがる兄が可愛すぎて…

もっともっとと、より兄を愛してあげたくなる。


そんな、兄、涼羽にとって悪循環な…

妹、羽月にとっては良循環な…


総受けな兄、涼羽が妹、羽月に目いっぱい攻められて愛されるこの状況は…

涼羽が、攻められすぎてそのあまりの羞恥に涙目になってしまうまで、続くこととなった。

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